昨日・一昨日と実家に行って、一人暮らしの母の手伝いをしたり
あれこれと他愛ないおしゃべりをしたりして過ごした。
昨日は、母が友の会に入会している実家の市内にあるデパートで
友の会の会員を対象としたバーゲン中であった。
母にお目当ての商品があるということで、荷物持ちとしてお供した
ところが、母のお目当ては割引対象外。
「あらー、以前は割引になっていたのに、今回は駄目なのね。」
生活必需品の買い物だっただけに、母は落胆している。
店員に再度確認してみても、割引対象外とのことで、購入を渋々あきらめた。
あきらめても、必要な物なので、私がネットで多少廉価な品があるか調べて買うことにした。
せっかく隣の駅まで買い物に来たのだから、ほかの売り場も見てみましょうということで
そこは食い気の母と子である、催事場の「食の祭典」へ。
ぐるりと回って2人が足を止めたのは、販売員のいない東北5県の名産品コーナーだった。
「おっ、ラグノオささきのつまんでリンゴがあるじゃん。」
「買おう、買おう。つまんでリンゴは、なかなか買えないのよね。」
青森県弘前市の菓子店・ラグノオささきは、リンゴを使った商品を多く扱っているが
そのなかでも青森県産の「ふじ」のシロップ漬けをじっくり乾燥させたドライアップルを
チョコレートでコーティングした「つまんでリンゴ」は
「ふじ」特有の甘みと、コーティングされたチョコレートのほろ苦さが絶妙で
私も母も大好きな菓子だ。
ところが、これがなかなか物産展などで出品されていることが少ないのだ。
以前はホワイトチョコレートとブラックチョコレートの混合パッケージだったが
この日並べられていた商品は、ブラックチョコレートのみの物だった。
なかなかお目にかかれない品物なので、母と子はそれぞれ2袋購入。
東北の物産となれば、ほしい物はいくらでも出てくる。
「いぶりがっこないかなー。あっ、あったけれど、これはメーカーが違う。残念。」
「ねぶた漬はいいの?」
「今日はいいかな。もう少し数の子が入っていればいいんだけど。贅沢か。」
「でも、そうよね。この前買った時、数の子が前より少なくなっていて、驚いちゃった。」
「そうだよねー。」
そんな話をしながら物色していると、母が箱積みされた商品の前で立ち止まった。
「あら、富貴豆だわ。これ、あなたの幼馴染のお母さんが教えてくれたのよ。」
「へー、山形のお菓子なんだ。知らなかった。でも、日持ちは明日までだよ。」
「明日まで?でも食べたいわ。とってもおいしいのよ。あなた、青エンドウ豆好きでしょ。」
「うん。大好き。」
「なら食べられちゃうわよ、このくらい。ダーリンに少し持って帰ればいいじゃない。」
「そう?」
「わー、富貴豆、おいしいのよねー。」
母は、お目当ての品物を買えなかったことなど吹っ飛んでしまったように喜んでいた。
帰ってきてから富貴豆を食す
「なにこれーおいしいこれは絶品だよ」
口に入れた時のふんわりとやさしい感触、青エンドウ豆特有の香りが口の中に広がる。
かすかに塩味を感じるが、決して塩味がでしゃばってはいない。
かといって、甘納豆のように甘みが強いわけでも、砂糖で煮詰めた硬さがあるわけでもない。
ほんわかとした甘味と、噛んだ時のほろっとした食感がなんとも言えぬ。
硬くなく、でもぐにゃぐにゃしているわけではなく、べたつかず、しかし、しっとりとしている。
そして驚くことに、青エンドウ豆は全て皮がむかれた状態で炊かれているのだ。
その手間がおいしさに表れているのだろう。
「山形にこんなにもおいしいものがあったなんて!どうして教えてくれなかったの?」
「あらー、そんなに喜んでくれるとは思わなかったわ。」
あまり日持ちはしないが、大丈夫。
母が言ったとおり、豆菓子好きならぺろりと食べてしまえる逸品だ。
私なんぞ、箱を抱えて食べたいくらいだ。
山形に行ったら、ぜひお買い求めを
最新の画像[もっと見る]
- 今年の新茶はう~まいぞ! 4年前
- 今年の新茶はう~まいぞ! 4年前
- 残したいものを残すために 5年前
- 熊鷹山ゆる登山 6年前
- 熊鷹山ゆる登山 6年前
- 熊鷹山ゆる登山 6年前
- 熊鷹山ゆる登山 6年前
- 熊鷹山ゆる登山 6年前
- 熊鷹山ゆる登山 6年前
- 熊鷹山ゆる登山 6年前
ゆっくり、じっくり、しっかり治してください。
富貴豆を食してから、豆菓子はこれに限るという思いが頭を占めています。
おそらく、この調子だと、甘納豆はもう食べないというか、食べられないかもしれません。
そのくらい富貴豆のおいしさにやられてしまいました。
もう、ぞっこんです。
東北にはおいしいものがたくさんありますね。
山形ののし梅やミルクケーキも大好きです。