大きな仕事がやっと終わった。
ここ数週間この仕事にかかりきりだった。これを成功させたいと思っている若い人たちにいい思いをさせてやりたかった。私自身も相手に幸せな思いをさせてあげたかった。結果は? それは後世の人が評価してくれる。私と若い11人の仲間はやるだけのことをやった。他の人がなんと言おうと思おうとかまわない。同じことが出来るなら、イヤ超えられるなら、出来るものならやってみろと言う思いだ、12人全員がね。
残念なのは、それに協力しようとかみんなでやろうという機運にならなかったこと。何百人もの心を一つにするのは難しい。仕方ないなぁ面倒だけどやるか、私の仕事じゃないから人がするのを見ていようかと言う人が多かったのが残念。でも知っている。仕事は一人でするものだ。人を頼ってはいけない。今はわかってもらえないけどいつかわかってもらえる時が来ると思っているしね。
若い人たちには言っている。周りが誰もわかってくれなくても、私だけは君たちのことをわかっている。そして君たちの周りの物言わぬ少数の人たちも君たちを見てくれている、、、とね。
久々に散歩に出かけた。冬の日暮れは早い。5時前なのに残照か。倉敷川沿いに大きな木がある。センダンと言うらしい。大豆大の黄色い実を鈴なりにつける。このでっかい木が私は好きだ。冬の陽のオレンジ色が斜めにこの木に射すのがきれいだと思った。この色が出るかな。この暖かさが伝わるかなと思いながらシャッターを切った。壁と陰がきれいに色づいた。
後ろを振り返ると着物姿のお嬢さんが歩いていた。一瞬躊躇したらシャッターのタイミングを失ってしまった。でも白壁の方へ居たのは正解だったかも知れないな。あとで写真を見てそう思った。