小さい頃時々甘酒を飲まされた。本当は振る舞って貰ったんだけど、自分的には「飲まされた」気分だった。
田舎ではグループが決まっていて、たぶんこれは冠婚葬祭のための地区分けだと思うんだけども、道路沿いの集落のうち、ここから東は組になっていて、あそこから先は別の組になっていると言う風に別れていた(よく覚えてないけど)。その組が持ち回りで甘酒を造り、今年は中のじょうかい(漢字不明)が造ることになっている、出来たからよばれに行きなさいなどと言われて飲みに行っていた。大人たちは、ごちそうだろう、嬉しいだろうというスタンスだったけど、私は味と飲んだ後に残るつぶつぶが気持ち悪くどうにかして飲まずに済まそうといつも考えていた。
最近倉敷でやたらと甘酒に接する。あちこちに甘酒ありますの看板があり、私の好きな朝市でもこれを売っている。いかがですかと誘ってくださるけど、どうしても飲もうという気が起こらない。いま口にしたらおいしいものなのかも知れないけど、昔のイメージ、刷り込みが強すぎるのですよ、私には。
もう一つ。小学校の時の給食で、月に一回、お汁粉とおひたし+コッペパンのメニューがあり、甘いものと冷たい醤油味のもの、硬くてまずいパンに脱脂粉乳(だったかどうかは不明;低学年の時は脱脂粉乳で、高学年では牛乳だった)という修行メニューがありました。職人の家ですから、家の味付けは塩辛いものが多くそもそも甘いものを食べませんでした。それなのにご飯の時に甘いもの、、、、私にはどうしても信じられないメニューで、それが月に一度来襲するんだからこの日がいつも恐怖でした。
ちなみにいまはぜんざいも汁粉も食べられますが、まず周りを見回して、「おひたしはないよなぁ・・」と確認します。
三つ子の魂百までとは、真理を突いた言葉ですぞよ。(10才ぐらいでしたけど;笑)