ちょっとピンぼけ/倉敷界隈

日々の記録。見たり、聞いたり、買ったり、食べたり。

今日の見もの(しんちゃん13作目)

2011年05月27日 21時33分41秒 | 見もの

クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶブリブリ 3分ポッキリ大進撃
2005年 96分 劇場映画シリーズ第13作目

アニメが見たくなった。コナンにしようかしんちゃんかディズニーかと少し考えて、結局しんちゃんにした。たまたま手近にあったこのDVDを手に取った。

しんのすけが夢を見る。夢の中では怪獣が大暴れしている。このままでは自分たちもやられてしまう・・。目を覚ましたしんのすけは、怪獣しりまるだしの人形を抱えていたからこんな夢を見たのだなと思い、今度はアクション仮面の人形を抱いて寝る。するとまた夢を見て、アクション仮面は夢の中でしんのすけを褒める。そしてある言葉を投げかける。

みさえは朝戦っていた。ひろしを起こしご飯を作り、しんのすけを起こし着替え、歯磨き、ご飯。そしていつものようにバスに乗り遅れて自転車で幼稚園に。帰宅したみさえは疲れ切っていた。朝食にカップ麺を作ったが、その途中眠ってしまう。その時、色即是空の掛け軸が光った。その裏には新しい世界がひろがっていたのだ・・。

ひろしが帰宅して、家族がいないことに気づく。光っていた掛け軸の裏に入り込むと、そこは東京らしい別の世界。怪獣が暴れている。その怪獣を倒した可愛いおねえさんは実はみさえの変身姿。時空のゆがみのため、3分後の未来の世界へつながっていた。それ以降、家族は何度も掛け軸を通り怪獣と戦う。そこで変身したら無類の強さを誇り、世界を救っているという優越感もあり面白くてたまらなくなる。そのうち未来世界で戦うことにのめり込み、部屋は荒れ放題、会社も休んでいつ怪獣が現れるかばかりを気にするようになる。ついにはひまわりがミルクをねだっても「ママは地球を守らないといけないから、しんちゃんがミルクを作ってあげて」と言う始末。しんのすけはそんな家を出てひまわりを連れて幼稚園に行く。野原家がおかしいと気づいた先生たちだったが、しんちゃんは「怪獣と戦っている」と言うばかりで要領を得ない。そんな時、現実世界で突然ビルが壊れ、風間君のママが負傷したと連絡が入る。おかしい。この世界まで怪獣の影響が出てきたみたいだ。しんのすけが慌てて家に帰ると、そこには傷ついたみさえとひろし。怪獣が強すぎて退治できなかったと言う。もう未来へ行きたくない二人だったが、「ひまわりの未来はおにいちゃんが守る」と、しんのすけが単身未来へ乗り込む。その時に残った家族は・・・。

見終わって思った「これは失敗作だ」。

しんちゃんの映画は奥が深い。「子どもの」と言うより「大人が見る映画」だという評価が自分の頭にこびりついている。そのために感じたのかも知れないけど、まとまりも説得力も無く、ストーリーも必然性のない展開で、実につまらなかった。

ネットでは、「大人が面白くないからといって、元々子どものための映画なんだから、そんな評価はおかしい」と書いている人もいる。一理あるとも言えなくはないが、元々マンガ・アクションに連載されていた「子どもの口を借りて大人をパロる(おちょくる、皮肉る)大人のためのマンガ」なんだから、それを「子どものための映画」と言い切るのもどうだろうか。大人のマンガを子どものアニメにしてしまったために、最近はサザエさん風のほのぼの家族愛物語になっている。TVの方はともかく、映画ではオリジナルのごとく毒があってもいいし、大人を対象にしている面もあるだろう(他の劇場版を見てみると・・の感想)。

で、繰り返すが、この映画は失敗作だと思う。見終わって、これほど充実感・達成感が無くストレスの残ったしんちゃん映画は初めてだ。

更に切なかったのは、この中でギター侍が出てきたこと。2005年の映画でしょ。今から6年前。私から見たら「たった6年」。なのに、ギター侍なんて全く覚えてもなかった。これを見て、そう言えばそんな名前の人もいたっけ・・と思っただけ。栄枯盛衰なんて言葉があるけど、人生とは、時の流れとは、ホント残酷だなぁ・・。

ランク:子どもが見るならどうぞ。大人が見るのは勧めない。
    どうせ借りるなら、別の劇場版しんちゃんを勧める。

日記@BlogRanking


今日の見もの(肉球大戦争)

2011年05月26日 18時42分32秒 | 見もの

キャッツ & ドッグス 地球最大の肉球大戦争
Cats & Dogs: The Revenge of Kitty Galore
2010年 82分 アメリカ・オーストラリア合作

以前見た『キャッツ & ドッグス』(2001)の続編。前のもムムッっだったけど、今回も期待を裏切らない展開だった。

ずっと前から犬と猫は人間の知らないところで熾烈な戦いを繰り広げて続けていた。彼らは「人間の最大・最良の友」であることを自負していたが、それはお互い自分たちであり、相手ではなかった。

猫の機関「ニ・ヤ・オ(MEOW 日本版:ニンゲンのヤサシイオトモダチの略)」で腕利きエージェントとして働いていたキティ・ガロアだったが、ある時に犬に追いつめられて除毛液の中に落ちてしまう(バットマン映画のパロディ)。毛が無くなった彼女は、気持ち悪いと飼い主に家から追い出されてしまう。彼女は犬への復讐を誓い、ある兵器を開発して犬の地位を脅かそうと企てた。その兵器とは、特殊な電波を宇宙から放射し、地球の全犬たちの本能を呼び覚ますものだった。犬は野生を取り戻し飼い主に対して牙をむく。これで犬の「人間の最良の友の地位」は完全に崩壊する。彼女はスパイをして高度な技術を盗み、その装置を完成させようとする。もう少しで完成→電波放射という時に猫族に向けてメッセージを発信した。この声明を犬組織がキャッチ。あと二日の間にこの計画を阻止しなければならない。犬組織は失敗ばかりして警察犬失格と烙印を押されたディッグスをスカウトし、情報に基づき鳩に目をつけた。あの鳩が秘密を握っているに違いない。しかしディッグスは命令を無視して何度も失敗する。このままでは人間が困る。ついに宿敵同士が手を握った。犬と猫の連合でこの計画をぶちこわそう。犬猫共同で最後の戦いが始まった・・。

実はこの日、私は疲れ切っていた。寝たいが身体がほてって眠られず、しんどい思いはしたくなかったので気が滅入る映画は見たくなかった。どうにか気楽な時間を過ごしたいとこの映画を選んだ。タイトルから以前見た映画の続編だと思った。前のも疲れたが、今回のもばかばかしかった。どうやら色々な映画のパロディを盛り込んでいるらしく、ウィキによると、羊たちの沈黙、ターミネーター、マトリックス、007ともりだくさんのようだが、私には全部はわからなかった。字幕を読む気にならなかったので日本語吹き替えで見た。アメリカのTV番組にありがちな「何でここで笑えるのだろう。どこが面白いのか不明」と言うシーンが続き、大仰な表情と演技、脳天気な会話が続き、疲れがとれるどころか余計めいってきた。しかし疲れでリモコンを探すのもおっくうに感じてそのまま延々と見続けた。

画像は3DCG。先日のフクロウ物語と違い余りいい出来とは感じなかった。『3D映像の加工制作などで85分の時間尺に対して85万米ドル』かけたみたいだし、前作に比べたらずいぶん3DCG技術も進歩しているんだろうと思うけど、映像よりも内容のひどさが目につき評価できなかったのかも知れない。公開された映画は3Dだったみたいで、こう考えると3D映画の宣伝用、又は3D-TVやソフトの販促用につくったものかななんて思ってしまう。子どもなら犬が出てきて、しゃべって、スピード感あふれるアクションがあればそれだけで喜ぶだろう。そんな見方の映画かなと思う。

評価だけど、こう言うのが好きな人は見たらいいと思う。子ども(低学年)ぐらいなら喜んでくれるかな。アダルトなシーンが出てこないのでその意味では安心して子どもに見せられる。でもね、、、同じ犬でも日本人が可愛いと感じる犬じゃない。マンガにしてもアニメにしても、自分から見るとアメリカの犬はひとつも可愛くない。ディズニーのプルートやグーフィーも同じ。あんな犬じゃなかったらもっと違って見えたかも知れない。まぁこのへんは国民性の問題だろう。

ランク:っだらない。ホントにくだらない。くだらないの極致。
    ここまで来ると芸術的ですらある。映画界の逆ノーベル賞候補。

『本作の前に「ルーニー・テューンズ“コヨーテ 決死のバンジー”」(3D制作、約3分)が同時上映された』だそうで、これもレンタルDVDの中に入っていた。別に面白くない。3D映画のプロパガンダ用だな。

日記@BlogRanking


今日の見もの(ガフールの伝説)

2011年05月24日 20時27分31秒 | 見もの

ガフールの伝説 Legend of the Guardians
2010年 100分 アメリカ・オーストラリア合作

TSUTAYAで借りてきたDVDを眺めて疑問に思った。このDVDってどんな映画なんだろう。全く思い出せない。だけどここにあるぐらいだからパッケージ写真が魅力的だったかPOPが興味をひくものだったのだろう。ひょっとしたら大量に並んでいたタイトルだったから借りたのかも知れない。何十枚も棚に並んでいる場合はそれがきっと素晴らしい映画だから店側が仕入れたに違いないと、私が選ぶ基準にしているからだ。借りた理由は定かでないが、今日はこれを見てみようとプレーヤーに入れた。

どこを押し間違えたのか、最初の注意テロップ(この映画は・・とか映画会社のクレジットなど)が流れずにいきなり本編が始まった。最初はフクロウが高速で大空を飛び回るシーン。実にスピード感があり映像もきれいだ。こんなシーン実写では出来ないから間違いなくCG。見終わってわかったのは全編3DCGの映画だった。

大空を飛び回っていたフクロウが大きな木のむろに入っていく。そこが彼らのすみか。中にはまだ飛べない子どもたちが三羽いた。兄は現実主義者で少しひねくれたところがある。弟は父の語ってくれるおとぎ話のような伝説を信じている子。末の妹はまだ産毛でよちよち。彼らは巣の中で勇者ごっこをして遊んでいた。フクロウたちは高度な文明を持っていて、彼らには親子代々語り継がれる伝説があった。弱きを助け悪を正す正義の代行者「ガフールの勇者たち」の物語だ。彼らは今も広大な湖の島にある「ガフールの神木」に住んでいるという話だった。その伝説には、負けてくちばしが傷ついた悪者は鉄のマスクでそれを隠しながらもまだ生きているという話も伝わっていた。

弟のソーレンは、父の話す伝説を信じ伝説の勇者たちに憧れる少年。現実的な兄のクラッドはそれをただの物語と弟をバカにしていた。彼は才能ある弟に嫉妬もしていた。ある日、外に出てはいけないという父の言葉を守らず兄弟は枝渡りの練習をしようと巣から出る。兄の嫉妬もあって兄弟ゲンカになってしまい地面に落下する。まだちゃんと飛べない二人には巣に帰るすべがない。そこに現れた凶暴で大きな謎のフクロウに彼らはさらわれる。同じように誘拐されてきたたくさんの子フクロウたちは探鉱のような施設に連れて行かれる。彼らは純血団と名乗った。あの伝説の悪者たちが巻き返しを狙っていたのだった。

「おまえたちは親に捨てられたのだ。今日からは純血団が親だ。私たちに仕え、働け!」

巣から落ちた(落とされた)雛たちをこの孤児院に連れてきて兵士や労働者として育てていたのだった。弟のソーレンは反抗的な態度をとり、奴隷のようにものを拾い運ぶ仕事に就かされる。兄は弟の才能に嫉妬し、自分が上だと証明するために純血団に加わる。彼は努力して兵士になっていく。弟は途中で一緒になった小さなサボテンフクロウとそこを脱出しようと試みる。伝説の勇者の地へ行くのだ。そんな気概を感じた純血団の一人が彼らを導いてくれる。自分の命をかけて彼らを脱出させてくれた。途中で仲間を得た二人はハリネズミの力を借りて伝説の地へ飛ぶ・・。

私はDVDを借りてきて自宅のTVで見たが、映画館では3Dだったらしく「嵐の中を飛び回るシーンや水しぶき、炎の中を飛ぶシーンは圧巻」と書いてある。確かに普通のTVで見ても素晴らしい映像なのでさぞ感動するだろうというのは想像に難くない。とにかく全編きれいで細密。いい加減な手抜きが感じられない映像は本当に素晴らしいと思う。CG、特に3DCGは好みではないのだが、この映画に関しては素晴らしいと絶賛したい。ティンカー・ベルのような人間の皮膚表現、表情の表現は3DCGがいいとは思わない。柔らかいゴムの人形が動いているようで気持ち悪い。が、このフクロウに関して言えばふかふか感も上手で、悪口の言いようがない。内容的にもわかりやすい勧善懲悪物語で、子どもと一緒に見るのもいいだろう。小学校高学年ならとても喜んでくれるのではないだろうか。大人が見ると内容的にちょっともの足らないところもあるが、100分と短いこともあり見ていても気が楽だ。うん、悪くない。こう言う子どもと一緒に見られる映画って少ないからその意味では貴重だし存在価値は高い。

それにしても最初にフクロウが出てきた時はびっくりした。このフクロウは何かの使いで(ハリー・ポッターのように)人間が出てくる映画だと思っていたので、最後までフクロウ中心とは思わなかった。ホント、何でこの映画を借りたのか不明だ(借りて正解だったけどね)。

ランク:映像の美しさは一級品。スピード感もあり楽しめる。
    内容も「善は栄え、悪は滅びる」もので、子どもと一緒に見るのもお勧め。
    対象は小学校中~高学年以上がいいだろう。
    オカネモチは3DTVで見たらいい。すごい迫力みたいだよ。

最後の方で一羽のフクロウが兜を拾うシーンがある。これって次作への布石か。「アメリカの作家キャスリン・ラスキーによるフクロウ世界の冒険と戦いを描いたファンタジー小説『ガフールの勇者たち』が原作」「第3巻までの物語を映画化したもの」とのことなので、話はまだ続いているようだ。

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今日の見もの(ティンカー・ベル)

2011年05月23日 20時08分19秒 | 見もの

ティンカー・ベル Tinker Bell 2008年 79分 アメリカ

先日書いた「傷ありで見えなかったDVD」を借り直したもの。前のは最初の新作案内からブロックノイズが出て、「こりゃダメだ」と思ったんだけど、本編が始まってからは全く出ず、「最後まで見えるかな?」と言う、物語が佳境に入ったところで見えなくなった。そこまでが面白くて面白くてと言う内容だったわけではないのだけれど、さすがにそこまで見て終わるのは残念だった。そんなこんなで別の店で借りて見た。今度は完全版。旧作で80円でした。

「人間の赤ちゃんが初めて笑う時に妖精は生まれる」のだそうだ。そしてここにまた新たな妖精が生まれた。名前はティンカー・ベル。メインランド(人間の世界)から風で運ばれたタンポポの綿毛のようなフワフワから彼女は生まれた。場所はネバーランドにある妖精の谷「ピクシー・ホロウ」。生まれたばかりの妖精は儀式で才能を見つけ、その仕事をすることになる。才能とは「植物を育てたり、動物を育てたり、光を集めたり、水を操る・・」など。ティンカー・ベルは特別強い才能を持って生まれたらしい。その才能は「もの作りの才能」。彼女は少しずつ才能を発揮していくが、季節を届ける他の妖精たちと違い、もの作りの妖精はメインランドに行けないことを知る。ティンカー・ベルは、「きっと自分には他の才能があるに違いない。その仕事に変わってメインランドに行く!」と他の妖精たちにそれぞれの仕事を教えてもらおうとする。しかしどれも失敗。最後に相談した妖精には意地悪をされ、「春の準備」を台無しにしてしまう。このままでは春は来ない。かといってもう一度準備し直すには時間が足りない。落ち込むティンクは妖精の粉を振りかける仕事のテレンスと話をして、もう一度自分の仕事(才能)に誇りを持ち始める。彼女は本当に特別な才能を持っていた。ピクシー・ホロウにはメインランドから漂着物が届くことがあるが、誰にも直せなかったオルゴールをいとも簡単に直してしまうぐらいだ。やる気と仕事への誇りを得たティンクはどんどん新しい道具を作り始める。それを使うとあっという間に春の準備完了。今年も春がやってくることになった。それを見た女王は彼女をメインランドに行かせることにした。あのオルゴールを持ち主に届けるために。

メインランドに行ったティンクは持ち主の女の子を見つける。窓際にそっと置くティンク。それを受けとったのは小さな女の子。その女の子はウェンディと呼ばれていた・・。

パッケージを見て、また自分の嫌いな3Dアニメだなと思って借りるのを躊躇した。だけどちびと一緒に見られる映画を探す目的もあったから、敢えて子ども向きのアニメを借りることにもしている。ディズニーなら楽しませてくれるだろうと借りて見たわけだ。

子どもと見るならいい映画だと思う。内容も単純だし、「青い鳥を探し求めていたらそれは自分のすぐそばにいました」的な展開で、説教臭さのない説得話になっている。花が咲き、虫が飛び交い、きれいな風景、季節を堪能できるから子どもが見ても綺麗さに感動するだろう。ちびが女の子のせいもあって、これはいいんじゃないかと思えた。時間も80分ほどで、子どもが見るには適当だ。

もちろん絶賛している人もいるし、大人が見るなら深く考えることも出来る内容だと喝破している人もいる。以下、転載してみよう。

・・・ところでこの作品は、どこから見ても幼女向けのたわいないアニメ作品にすぎないが、その意図するところは恐ろしいほど生々しい。

 たとえばこのアニメ映画をお父さんと娘がみると、娘は美しい映像と夢いっぱいの御伽噺に目を輝かせることだろう。だが、一方のお父さんは、まったく別のメッセージを受け取り涙することになるはずだ。

 いったい映画『ティンカー・ベル』に仕掛けられた隠しメッセージとは何なのか。

 詳しくは皆さん自身で確かめてほしいが、アメリカ発の金融恐慌の原因に深く関わる事ということだけは書いておく。さらにヒントを出すなら、モノづくりの職業を放棄して、空とぶ華やかな仕事にジョブチェンジした妖精ティンカー・ベルとは、現在のアメリカ合衆国そのもの、ということだ。

 この映画は、自信を失ってしまった覇権国家アメリカの労働者を励まし、汗水流す地道な労働を賛美する、まれにみる社会派ムービーである。

 お子様向けアニメーションに、こんな脚本を書き採用してしまうアメリカ映画産業の懐の深さ。それは没落していくこの国の産業の中にあって、凄みさえ感じさせる。

 日本では12月23日から公開となるが、これをクリスマスに子供と見ることができたら、満点以外になにをつければいいというのか。大人と熟女好きはできれば字幕版でみたいところだが(声優が熟女っぽい声を出しているから)、子供が小さいとそれは難しい。

 映画ライターの間には「子供も大人も楽しめる」という便利な常套句があるが、これを見た後ではもう気軽に使うことはできなくなりそうだ。「子供も大人も楽しめる」のは事実だが、『ティンカー・ベル』の場合、子供と大人にまったく違った物語を同時に見せた上で、それを実現しているのだ。こんな離れ業は、そうそうできるものではない。

 ディズニーと宣伝会社の皆さんは、徹夜でもして精力的にお仕事に励んでいただきたい。こいつをヒットさせられなかったら、それはハラキリものである。

深く見ようと、浅く楽しもうと、どちらでもいい。子どもと見られる秀作であることに変わりはない。※その割にはアメリカでの評価は高くないらしい。同時に公開されたウォーリー・Eをメインにディズニーが考えているからという話もある。元は4部作の予定だが、「途中作から(劇場公開されなくなって)DVDのみになるんじゃないの?」なんて心配している人もいるぐらいだ。よかったら次回作も一緒に借りて見るといいでしょう。

ランク:お子さん(小さな)と一緒にどうぞ。きれいです。
    子どもだけではなく、親子で一緒に見るべき映画だと思う。

日記@BlogRanking


今日の買いもの(ペーパーホルダー)

2011年05月22日 09時26分39秒 | 買いもの

トイレットペーパーをティッシュ代わりにするホルダー 299円 ニトリ

これが欲しかった。と言っても自宅用ではない。職場用に百均で無いかと探していた。百円なら寄付してもいいかなと思ったからだ。

職場ではトイレットペーパー以外は支給してくれない。自分で使うのなら箱ティッシュを持ってくるが、不特定多数の他人のために毎回持ってくるのは苦痛になっていた。人数も多いから無くなるのも早いし、かといってどうしても紙で拭かなければならなくなる場合もあるから必要でもある。以前の同僚でこんなのを持っていた人がいて、今の同僚でもプラスティックのそれを持っている人がいる。彼女にどこで買ったのかと訊いたら「前任者からの引継ぎ品」だそうで、彼女自身も新しいのを探したが手に入らないそうだ。こんなものどこかに安く売っているはずだと思うのだが、どうしても見つけられなかった。どこかにあったら見つけといてと家族に言っておいたのだが、子どもが「ニトリで見つけた」と買ってくれていた。「百円ショップで」と言うのを忘れていたようだ。

百均製とはレベルが違うようで、さすがにちゃんと作ってある。高級すぎて職場に持っていく気にならない。では自宅で使うかと言えば、自宅ならティッシュを使うだろう。水分を含んだものをトイレットペーパーで拭いて溶けかけたらイヤだし、余りにも貧乏くさいから。さっきからやはり職場に寄付しようかなぁと思いはじめている。

使うなら少し高級なペーパーがいいな。これの場合は青系の模様の付いたのがいいだろう。あれってピンク系のが多いよね。ホルダーも赤系にしてもらえばよかったかもしれない。二枚重ねの高級ペーパーならきっと合うだろうし、職場の若い子たちも嬉しいだろう。

百均と言えば、お札模様のトイレットペーパーがあるよね。あれを入れたらリッチな気分で使えるだろうか。検討してみよう(笑)。

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今日の見もの(らき☆すた)

2011年05月21日 21時45分35秒 | 見もの

らき☆すた TSUTAYA80円セール 第1巻~12巻

これには伏線がある。先日職場でこんな会話があった。

「この(お土産で買ってきてもらった)コップってなんか特別なん??」

彼はそこに描かれている絵も内容も全くわからない。女の子の絵が描いてあって「ちょっと恥ずかしい」らしいが、愛用していたわけだ。

「これを持っているところを(若い子に)見られて、ものすごく欲しがられた。その上、『一度も洗ってない』と言うと怒られ、『箱を捨てた』と言ったら「信じられない」とすごい目で見られた・・」

それを買ってきた人は、「ネットオークションに出したら高値で取引されますよ。でも未使用で箱がないとね。使用していても(もう手に入らないから)欲しがる人もいるでしょうが・・。」

私はそこに描かれていた絵はよくわからなかったが、「マニアなら三つ買うよね、普通は。取っておく用と飾る用と実際に使う用のみっつ」と言った。すると買ってきた彼(そのスジの人)は、『それって、「永久保存用と観賞用と布教用」って言うんです』と言う。何でも、らき☆すたで出てきた名言なのだそうだ。

そんな会話の後、TSUTAYAから来たメールで旧作・準新作オール80円セールをやっているというので、準新作ばかり借りるつもりで出かけていった。

行ったのは他にも理由がある。先日ちび用にゲオで借りたティンカー・ベルに傷があって途中から見られなかったから、最後まで見たくて今度は別の店に行ったわけだ。それを借りて(旧作だった)、いくつか準新作を借りた後、目の前にあったのがこの「らき☆すた」。有名なアニメにもかかわらずなんと全部残っていた。

正直、借りるほどの情熱はなかったのだけど、今まで何度も「あの時借りておけばよかった」と後悔したことがあったので、これも何かの縁、今借りなさいという神様の声だろうと借りることにした。

チャンスってそうある訳じゃない。今度しようと思ってもそのタイミングを逃すと出来ないものだし、次来た時に買おうと思ったらたいがい無くなっているものだ。10枚借りても800円なんだから、それで十何時間も楽しめるなら安いものだろう。

その有名な言葉はDVD第2巻に出てきた。早く出てきてホッとした。

さて内容だが、、、

いわゆる萌えアニメなのだろう。中学~高校生、30代ぐらいまでがターゲットだろうか。内容はサザエさん的日常生活(だが実際には起こりえない非現実)の4コマ漫画アニメ。出てくる話は全て「ある、ある」的なもので、その時の心うちを鋭く言葉(または画像)にしている秀逸な作品だ。※上の場面は、イチゴケーキを食べていた時に「私のイチゴ小さいなぁ・・」と心の中で思いながら食べているところ。しっかりものでそんな細かいこと気にしないように見える子がやはり心の中ではそう思っていると暴露する。うまいもんだ。

話も4コマ漫画的(原作が4コマ漫画らしい)で、どこからでも見られるし、続いてないのでしんどくない。いい加減に適当に見られ、肩が凝ることもない。そのうえ突っ込みながら見られるからいい時間つぶしになる。私はこの手の萌え系はそんなに得意ではないし余りハマる方でもないが、あれば見るだろうし、若い子の会話の意味もわかるから、そのために見るのもいいだろう。ただ、あの声とか話し方はちょっとかったるい。しかし絵柄と内容からしてみればああいう声優さんでないとダメだわな。

ランク:一度見てみたらいいと思う。食わず嫌いはもったいない。

話は変わるが、昨日は一日中外での仕事で、普段は屋内だからものすごく疲れた。30度近い気温の中、直射日光にさらされ続けるのは慣れてないと大変だ。若い子は元気だが、こうなると歳を感じるなぁ。

日記@BlogRanking


今日の買いもの(おともだちレグザ)

2011年05月19日 22時01分46秒 | 買いもの

東芝レグザ 32A1S 35,700円+5年間保証(おともだち価格)

事情により32型が必要になったため急遽購入。高級なものが必要なわけではないし、場所柄、正面からではなく斜めから見る必要もあるから視野角の広いパネルのこれにした。これ以外にはSONYのなんとか300と言うのがいいなと思ったが、上に書いたIPSパネルに惹かれてこっちを選んだ。HDMIの端子数とかそれ以外の条件ではソニーがよかったが、子どもや家人もレグザなので何となく惹かれていたのもある。しかしこれが3万円台半ばで買えるんだから安くなったものだ。ある店ではタイムセールだが29800円で売られていた時もあったらしい。よく元が取れるものだなぁと思う。

色も大きさや表示品質も気に入っているのだが、音はくぐもったようなもので余りパッとしない。それだけ聴いていたらまぁまぁと感じるが、別のスピーカーから出して比較するとモゴモゴした感じで言葉もはっきりしない。そんなことと、CDを聴きたいというのもあって卵形スピーカーをつないでみた。明らかにこっちの方がいい。今これで固定しようかどうしようかと少し悩んでいる。

これ、モニター用でアンテナ線はつながってない。ブルーレイ・レコーダーに記録した番組をBD-REにダビングして見るぐらいしかできない。位置から考えて地上波のアンテナは立てられないだろう。余りにも障害物が多いから。お皿なら空から降ってくるから大丈夫かな。実際地上波はあまり見ないし、BSとCSがあれば特に問題はないかも知れない。気が向いたらBSアンテナを立ててみようかと思う。

さて値段だが、元々はもっと高かった。おともだち価格でこれにしてくれたので店名は書かない。長期保証も付けてくれたので満足だ。通販だとこれより1000円ぐらい安いがメーカー保証だけ。近所で買えたし、上に書いた目玉商品以外ならこれ以上をのぞんでも無理だろう。満足している。安かったのは新製品のA2Sが出るからか。しかしあっちはVAパネル。コントラストなどはあがっているようだけど、私的にはこっちの方がいいなぁ。いずれにしても多くをこだわる気もなかったし、早く手に入れる必要があったからこれでよかった。考えて見れば、数年前に買った人に気の毒なぐらいのCPだよね。

写真でわかるだろうけど足は百均のベルトで止めている。強く締めたのでびくともしない。地震等でも持って欲しいものだ。そううまくはいかないかな。

日記@BlogRanking


今日の買いもの(Wコンチェルト)

2011年05月18日 21時42分27秒 | 買いもの

メンデルスゾーン&チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲
ムター/カラヤン 1,604円 日本語版 アマゾン通販

もうそんなにCDを必要とはしてないのだが、家人がメンデルスゾーンとチャイコフスキーの二つの入ったのが・・と言っていたのでついクリックしてしまった。同じものの輸入盤がいつものHMVにあったが、こちらは50円ほどしか違わないのに日本語版だったのでこっちにしてよかったかなと思っている。

ふと気づいたらライブの表示があった。セッションの方がいいんだけどと思いながら聴いたんだが、メンデルスゾーンの方はライブに聞こえない。チャイコフスキーの方は間違いなくライブだろうけど、こっちは・・・。そもそもトラック1~3がメンデルスゾーンで、トラック4が拍手、5~8がチャイコフスキーという変わったCD。気になって調べてみると、このCDは『ドイツ・グラモフォン 定盤』というシリーズの1枚で、2008年1月23日に全49点発売(定価 各1,800円)されたものらしい。HPによると、

メンデルスゾーン&チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
メンデルスゾーン:1.ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64
チャイコフスキー:2.ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35
アンネ・ゾフィー・ムター(ヴァイオリン)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(2)
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
録音:1980年9月 ベルリン(1)、
1988年8月 ザルツブルク(ライヴ・レコーディング)(2)
CD:UCCG-2008 ドイツ・グラモフォン

と言うことだから、やはりライブはチャイコフスキーの方だけなんだろう。何ともわかりにくい書き方だ。

さて内容だが、メンデルスゾーンの方は間違いなく素晴らしいと思う。私にとってはこれ1枚でいいやというお気に入りになりそうだ。流麗、華麗、音も良く、とかく暗くて気分が沈みがちになる曲が明るく晴れやかにさえ感じる。こんな演奏が自分にはとてもいい。

チャイコフスキーの方は、一番のさびの部分がちょっと遅く、そこのところがオケの方もとろく感じられてイマイチ。今まで聴いていたものの方が(そこの部分は)スピード感があっていい。それ以外のところはいいんだけど、なぜあそこの部分だけが遅いんだろう。私にはよくわからないけどきっと何かの意図があるんだろう。そう言うのがわかったら面白いんだろうなと思う。

結論、どっちも連続して聴きたいならハーンのチャイコフスキーとムターのメンデルスゾーンを1枚のCDにしたらいい。そんなこと出来ないよなと思って気づいた。

wavファイルにしてUSBメモリに入れてビクターのウッドコーンで聴くか、ウォークマンに連続で入れて聴いたらいい。そんな楽しみ方をしてみよう。いい時代だよなぁ。

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今日の見もの(ブラ4)

2011年05月17日 22時14分22秒 | 見もの

ブラームス 交響曲第4番
カルロス・クライバー&ウィーン・フィル
岡山県立図書館

名曲探偵アマデウスでブラームスの4番をやっていて、じゃぁ聴いてみようと手持ちを探したら・・・、な、無い(>_<)

有名な人のだし、もちろん有名な曲(だろう)。なのに私の持っている限定ボックスの中には入ってない。それは驚きだった。えぇ、こっれて有名なんじゃないの?? 疎い私にはわからないが、かといってわざわざ買うほどでもないので図書館を探した。「ブラームス、交響曲4番」で検索すると結構な枚数出てくる。しかしながら単なる文字情報でジャケット写真も無く、録音年代とかも一切わからない。こうなると借りるのもやまかん。指揮者の名前とか楽団から予想していいんじゃないかなと思えるのを数枚予約した。前にも書いたけど、余り古いもので録音状態が悪いと聴く気にならないから。

待つこと10日。やっと届いたので受け取りに行って最初に袋から取り出したのがこのCD。このジャケットに見覚えがある。確かこれってものすごく話題になった一押しの盤じゃなかったっけ。

まだLPの時代だった頃、自分はいつも本で新しい盤を探していた。見るのは録音状態の評価で、それが満点のもので寸評が気に入ったものを幾枚か買うようにしていた。この盤の録音状態は覚えてないが、とにかく絶賛されていた。素晴らしい演奏だ。これを買わなきゃ人生の無駄だ。はっきりと覚えているわけではないがそんな書き方だったような気がする。買いたいなぁと思いながらも、全く知らない曲になけなしの数千円を使う気にならず、結局買わなかったと思う。そのジャケットが目の前に転がり出てきたものだからひどく興奮した。蚤の市で買った3000円の絵が実はゴッホの真作でしたぐらいの驚きと喜びだった。で、先程から聴いているのだが、きっと名盤なんだろうけど私にはよくわからない(笑)。まぁ私の鑑賞力なんてこんなもんだ。でもかつて欲しくてたまらなかったものが一時的とは言え自分の手元にあるのは大なる喜びだ。まだしばらく借りていられるので何度も聴いてみようと思う。

そう言えば当時、同じく絶賛されていたのがポリーニの練習曲だった(と思う)。これまたものすごい書き方をされていたやつで、これを買えない自分の境遇を呪うぐらいの文章だった。有り難いことにこっちは全集の中に入っている。嬉しいことだね。

曲や演奏については別にいいんだけど、クラシックファンの人ってこの曲をブラ4って言うの? チャイコフスキーのバイオリン・コンチェルト(のことだろう)をチャイコンと呼ぶらしい。それがどうも自分には合わない。なんかバカっぽくてイヤな響きだ。自分がおかしいのかなぁ。友人の先生が35過ぎて自転車のことをチャリなんて言うのを聞くのもおかしく感じる。子どもならともかくいい年した大人の使う言葉なのかと心の中では思う。チャイコンやブラ4も同じ。まぁそんな人から見たら「大きなお世話」だろう。単なる自分の響きの問題か。

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