スチームボーイ : 2004年、126分
有名なので名前は知っていたが、内容は知らなかった。勝手に想像して、ナウシカのような未来のような過去のような時代の話なんだろう、で蒸気を使った動くお城かなんかで戦う話だろうと予想していた。
時は19世紀、イギリス。産業革命後の世界は蒸気の力を利用して色々な機械を作っていた。しかし蒸気機関には欠点がある。大きな出力を得ようとすれば機械自体を大きくしないとダメだ。ところが大きくなるとその自重のために、動かすだけでエネルギーがロスし、大きなエネルギーを取り出すことができないという矛盾が生じる。ある時、小さなボール状の機械からとてつもなく大きな蒸気エネルギーを取り出すことが可能になった。このスチームボールを作った祖父と父、財団、国家がこれを巡って争うことになる。祖父が正しいのか、父が正解なのか、イギリスという国家は味方か。ロンドンの町を巨大な物体が移動する。武器を売る企業、ロンドン万博、蒸気を使った様々な機械、それらを描写する美しい映像。まぁ見て損はないでしょう。
事実を元にした話ではなく、ロンドンの町並みは実写並みに美しく描かれているけど、起こること自体はSF。平行世界の話として楽しめばいいんじゃないの。特質すべきはその映像の美しさ。18万枚のセル画と言うけど、CGもあるのだろうが、手で描いた部分も多いんじゃないのかな。「なかなかこんな映画作れないよね、今となっては」と言うのが正直な感想。自分自身がコンピュータグラフィックスの絵がイヤなので、その意味でもとてもお勧めの作品。
3DCGアニメ『新SOS大東京探検隊』 : 2006年、40分
短かくて見やすいし、内容も面白い小品。個人的にCGアニメにいい感情を持ってないから、そこがいまいち。まぁ私のような人間は少ないんだろうから内容で選んだらよいと思う。
2006年夏、5年生の竜平は、父親の昇平が小学生のときに書いた「大東京探検記」というノートを見つける。そこで竜平は仲間を誘って探検隊を結成。夏休みのある日、勝手についてきた弟のサスケを加えた4人で、地図に記された秘密の宝物をめざしてマンホールから地下に降りる。探検していくうちにそこで気のふれたような老日本兵に出会ったり、地下で暮らす多くの人たち(気のいいホームレスや左翼活動家たち)も発見する。英語の歌を歌っていたことから戦いが起こり、ついにじいさんが守っていた日本の宝を使うことになる。その宝は・・・。
東京(他の都市でも)の地下にはこんなところがあるんじゃないの?実際に行ってみたいよなぁ。子どもの頃の探検ってわくわくするよね・・。なんて思わせて楽しませてくれる。単純に面白く見られる作品。仕方ないのだろうけど、CGはやめて欲しいと自分は思う。3D-CGと言うテクを使っているようだが、トイストリーでもハグズライフでもいいと思ったことは一度もない。大好きなケロロ軍曹でもCGの回の時は見る気にならない。いかにも機械が作ったキレイな輪郭、光かげん、ぎこちない動き。まぁもう仕方ないんだろうな。
さて次はAKIRAが見たい。これってDVD?ブルーレイもあるのかな。ただ、ことアニメに関してはPS3で見たDVDで特に問題はない。汚いとは思わないなぁ。
ゲオで借りたんだけど、ついにここも値上げ。80円が100円に。子どもが「TSUTAYAとゲオが安さでお互いを牽制し合っているけど、このままじゃ共倒れするんじゃないの?」と言っていたのを思い出す。100円でも十分安いけど、80円と比較するとすごく高くなったような印象を受けてしまう。どうかこれ以上値上がりしませんように。