ちょっとピンぼけ/倉敷界隈

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あなたの裸が撮りたい

2007年01月11日 22時01分00秒 | 写真

試しに刺激的なタイトルにしてみた。これにつられてここに来た人は失望するだろうな。

写真を始めたのはつまらないきっかけだった。外国へ旅行してその時に写真を撮った。写真には興味が無くて、カメラも借り物だった。フィルムも一日二本程度。今から思うとずいぶんもったいない気がするけどね。できあがった写真だけど、とても色が良かった。ヨーロッパは日本に比較して緯度が高い。イタリアでも北海道並みだから、イギリスやフランスではかなりの高緯度になる。海流のために寒くはなくてもね。その緯度のせいで光が斜めから射す。夏、日本だったら真上から光の射すいわゆるピーカンでも、ヨーロッパの夕方なんて陽の角度が絶妙でそれだけで絵になる。フランス映画がきれいなのはその光のせいがあると言っていた。

それから写真雑誌を見たりカメラマンの話を聞いたりしたけど、基本はヌードだと言っていた。あまり興味はなかった。撮りたいとも思わなかった。いやらしい意味では裸は見たかったけど、写真の被写体としたいとは思わなかった。でも最近は違う。美しさがわかるようになってきた。こう撮りたい、こう撮ったらきれいだと思えるようになってきた。たとえばこの物憂げな人魚姫、この人が目の前にいたら私なら背中から首筋をアップにして、そのもの思いに沈む表情を横顔で撮りたい。その姿はヌードでないといけない。肩の線、少し猫背にした背中の憂愁が見えなくなるからだ。そう、今ならあなたの裸が撮りたい。

こういう話をした時、これがカメラマンとしての美意識から来るものであっても、それをそうわかってくれる女性はいない。裸は恥ずかしいもの。イヤ、いやらしいものと感じる人も多いし、それを言葉にしたらそう思われるだけだろう。だから言わないけどね。

かつて撮ってもいいという人がいた。残念ながらその時はこういう考えを持ってなかった。今なら撮れるのに。タイミングが合うのって難しいもんだな。

ところでこれを読んでいた皆さん、一番きれいな裸はって言われたら、プロカメラマンたちはどう言ってたと思います? むかし本で読んだ対談集の内容なんですけどね。若いおねえさんと言うのかと思ったら、彼らは、「大人になっていないぐらいの年齢の青年」と言っていた。その時は、えぇ男の裸??と思ったんだけど、色々な写真を見てみると確かに筋肉のしなやかな青年の上半身なんてとてもきれいだ。特に黒人の青年なんてその肌の色つやも含めてほれぼれする。

ギリシャの彫刻でも青年の姿って多いよね。美しさは古今東西、時代・年代を問わず同じなのかも知れない。

ちなみに私なら、同じ年齢なら女の方がいい。その次に撮るなら青年かな(笑)。

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