「ちぼたん・・」と小さな声がした。
このぬいぐるみは時々チボリ公園内を歩いていて、子どもたちがよく集まってきて手をつないだり抱きついたりしている。かぶり物のおかげで前がちゃんと見えないようで、いつも横にはチボリの制服を着たおねえさんがエスコートしている。この時もエントランス近くにいて、小学校高学年ぐらいの女の子と記念撮影をしていた。小さな坊やが遠くから呼びかけたんだけど、さすがに聞こえなかったようで、ちぼたんは別の方向に歩いていってしまった。
行っちゃった・・と残念がる男の子にお母さんは言った。「ちぼたんは探検に行ったんだよ。」 男の子は、ボクも探検に行く!と言っておぼつかない足どりで歩いていった。
歩きながら、あれからどうなったのかなと思っていた。やっぱり見に行こうと思って反対回りに近づいていくと、小学校高学年ぐらいのお兄ちゃんたちがちぼたんを取り囲んでいた。数分後、お兄ちゃんたちが立ち去ったらそこにあの子がいた。
やっとちぼたんにさわれたんだろう、とても嬉しそうだった。今回は独占だ。手を握って離そうとしない。歩幅が違うのと、ちぼたんが前がよく見えないため引っ張られると危ないみたいだった。お母さんが引っ張っちゃダメよと言うのだけど、名残惜しくて仕方がない。やっと独占できたんだもんね、嬉しいよね。エスコートのおねえさんもそばから離れこの子だけのちぼたんにしてあげた。よかっったねと心で思った。
このちぼたん、ちゃんとキャラ設定してあって、「誕生日は4/1。好きなものはチボリ湖湖畔のレストランのオムライス。年齢は永遠の八歳。」だそうです。ガールフレンド(?)のちぼりんは誕生日が12/20,年齢は同じく永遠の八歳。背の高さはちぼたんよりちょっと小さめだそうです。
今度は二人で並んでいるところを撮りますね。