ちょっとピンぼけ/倉敷界隈

日々の記録。見たり、聞いたり、買ったり、食べたり。

孤高の存在

2007年03月31日 10時41分23秒 | 写真

猛禽類は高い枯れ枝にとまるという。

これは猛禽類じゃないけど、鷹や鷲、ハヤブサなどはぽつんと白骨のように立った高い枯れた木にとまっている。その姿は哲学者のようで、凛とした孤高の存在のように写る。それだけの思考力があるのかは知らないし、ひょっとしたら見やすいところにとまって餌を探しているだけのことなのかも知れない。でもそう感じるのは、人間が姿・外見から中身を推し量ろうとする性の故か。

植物も同じ。青い葉しかない山道で一つだけ花咲いていると、なぜあなたはここにいるの、誰も見る人もいないのに、いま何を考えているのと問いたくなる。

花に思考力があるわけはない、何か考えているわけはない。そうは思うが、本当は私たちよりも高貴な存在かも知れないなとも思う。人間みたいにぐだぐだ言わないもんな、あななたちは。

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笑わせる

2007年03月30日 12時11分59秒 | 写真

近所の子が大学に行くそうだ。ついこの前中学校に入ったばかりのような気がしていたけどもう大学生、女子大生かと思うとむしろ不思議な気持ちがしてしまう。

学科を聞くと児童教育という。幼稚園や小学校の先生を目指すらしい。両親とも先生だし、彼女の人となりや性格から考えるととてもいい選択じゃないかと思う。でもまだ良く知らないだろう。人の前でしゃべるのはそう簡単なことじゃないことを。

しゃべるのは簡単でも、その年齢にあわせ、興味・関心に合わせて人をひきつける話をするのは努力とテクニックが(と才能も)要る。小さな子にはそれに合わせた動作や言葉が、小学生でも成長したクラスにはこう、地域によっては同じ年齢でも別のことに興味を持っている場合はこうと変えなければ話は無理。場に応じてそれが使い分けられるようになったらあの子もより楽しくなるだろう。それには経験が必要だ。うまくいくといいなと思っている。

倉敷音楽祭ではあちこちでこういうパフォーマンスがあった。この人たちは細長い風船をくるくるねじって色々なオブジェを作ってくれた。こういう場の経験もあるんだろう。でもまだ恥ずかしさが残っている。うまく引き付けられないのを笑いでごまかしてしまう。

人の前で発表したり話したりしている人をじっと見ていると良くわかる。その内容が良くわかってなかったり自信がない人は、話しながらちょっと笑う。引っかかったときにそうする。内容のなさや自信のなさをごまかそうとして無意識にそうなる。それでその人と、話の中身がわかる。私はいつもそうして判断している。

この人たち、こういう経験を重ねて上達するんだろうな。うまくなって欲しいな。これを喜んでくれる子どもたちのためにも。そう思って見ていた。オブジェを作るのはうまい。動作も話もこなれている。でも子どもたちを乗せることがなかなかできない。空回りする。滑ってしまう。大学生相手だと、大人相手だとうまくいくしゃべりが、子ども相手だとうまくいかない。初めはみんなうまくいかないもの。だけどきっともっともっとうまくなれると思う。だってこうやって人の前で楽しまそうと言う気持ちがあるのだから。

この人たちを応援したいと思う。

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夜のお花畑

2007年03月29日 08時37分40秒 | 写真

倉敷チボリ公園には恒例のお花人形が展示されまして、もちろん昼間もきれいなのですが今回は夜のお花畑の様子を撮ってきました。

この公園、アンデルセンをテーマにしているのでこの人形たちもその童話の主人公たちです。親指姫、裸の王様、マッチ売りの少女、醜いアヒルの子、、、、。

やっぱり私にとってはチューリップが最高だな、こう言うときは。

そんなに明るくはないけど十分な明るさがあるので、デジカメなら光に包まれた花たちも撮れます。これは切り絵の庭のポッドに寄せ植えしてあった花。少し堅めに開いたチューリップはいいな。もう少し経つとでれーんと開いちゃうから今が最高。

ISO1600にして絞り優先F5.6で撮ってこれぐらいに撮れます。本当は絞りを開放の方がシャッタースピードが稼げるけど、撮れるなら少し絞った方がいい。バックに無粋な建物が写らない位置はここしかありませんでした。光に包まれた花がきれいでしょ。

この日はチボリのアマチュアオーケストラが演奏してくれていて、その中に友人の友人がいたので特に楽しめました。観客が手を挙げているのは、みんなでやりましょうと声を掛けられたから。大きな公園の高級楽団とは違っていても、私はここの人たちが大好きです。楽しかったです、ありがとう。

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咲きましたよ!

2007年03月28日 22時03分34秒 | 写真

るいこさんに咲いたら見せてと言われていたサラサモクレンが咲きました。今はまさに満開状態で、まるでボウルから大盛りのポップコーンがこぼれ落ちそうな状態です。でも全体を撮るとあまりきれいに見えない。で、二輪だけアップにしましたです、はい。

これもきれいでしょ。チボリ公園の中にたくさんある木です。道行く人が「サクラが咲いてる」って言うんだけど、これはベニスモモ。サクラとよく似ているけどもっとながもちするし、花弁ものっぺりして華やかさが無い。香りは少し強いですけどね。

これがアップです。おしべの数や花びらの重なり方がサクラと違いますよね。色も白っぽいです。でもぱっと見た目にはソメイヨシノに見えるし、木肌もよく似てます。

で、これだけで終わったら申し訳ないので、やはり真打ちはこちら。

阿智神社で発見しました。ソメイヨシノが数輪咲いてました。美観地区でも数輪見ました。昨日、今日の暖かさで一気に開花したみたいです。きっと皆さんのところも同じでしょう。

サクラが咲いたら14才のわんこと一緒に家族で見に行きます。来年も一緒に見られるようにと祈ってきます。

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鳥 二題

2007年03月27日 01時50分48秒 | 写真

友人で鳥ばかり撮っている人がいるのだけれど、カワセミの写真で見事写真展に入選したそうだ。私はと言うと、今まで鳥を撮ったことがなかったので今回は意識して挑戦してみた。

この写真は梅に飛んできたメジロ。梅だと思うんだけど、ひょっとしたらアンズかも知れない。これは近所の庭の木だけど、チボリ公園にあるアンズって梅とよく似ていたから。色もこんなだったしね。

大原美術館前の柳にとまっていた野鳥。なんて鳥なのでしょう。十数羽が群れてました。

夏の頃、日が沈んでから散歩していたら駅前の木に鈴なりに鳥がいて、聞くと「その糞のために木が枯れてくる」とか「道やタクシー、自転車に被害があって困っている」と言うぐらいらしかった。鳥って鳥目って言うぐらいだから、夜はおとなしくしてるんじゃないのかなぁ。駅前なんて照明で明るいからその範疇ではないのかも知れない。

外来種っぽく見えるけど、東京みたいに逃げたインコが集団になって舞っているってのじゃなかったらいいなと思う。きれいな鳥ではあるけど、日本の自然のバランスが崩れるのには怖さを感じるから。

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夜の光

2007年03月26日 23時50分42秒 | 写真

先週のことだけど、チボリ公園に行ったら切り絵の庭を光で照らしていた。この庭の四隅に5~6mほどの塔を建てそこに取り付けてある10個ぐらいのサーチライトで照らすんだけど、この時は角度の調節中だった。そのライトをチューリップに向けて、上のをこっちへ・・・なんてやっていた。今日行けば完成品が見られるのだろうけれど起き上がることが出来なかった。

友人が初期の鬱病になったそうだけど、その症状を聞くとほぼ私と重なる。そうか、自分は鬱病だったんだ、、そう思ったけど病院に行く気にもならない。今はただ休んでいたいと思うだけ。人間はタフだからきっと治るだろうと思っている。そんなこんなで今晩公園に行くのは止めた方がいいと判断した。行ったらきれいだろうなと思う。今度行くことにしよう。元気になれるかも知れない。

夜景と言ったらこれかな。倉敷の白壁には白色光が似合う。キヤノンの色よりニコンの方がしっくり来る。現像もニコンキャプチャーの方がいいみたいだ。

春宵あかり恒例の光のオブジェコンテストがアイビーであった。昨年は芸文館から駅前までの大通りの左右にたくさん並んでいたのに今年はこれだけ。電気代のせいかな。ちょっと貧乏っちぃ。

グランプリよりこっちの作品の方が写真になる。アクリルケースに入っているので、後ろに光が反射するように撮ってみた。見た目と同じ色にするのはむずかしいけど、これはほぼこんな感じだった。青い色が冷たくていい。

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今日は雨

2007年03月25日 15時12分54秒 | 写真

雨が降っていた。よく寝られない日が続いていて昨日も寝たのが2時で起きたのは今朝7時。どうにか寝たいと思って起きてすぐたくさん食べた。お腹がいっぱいになったら血液がお腹に集中して眠くなるのではと計算した。そのおかげか少しだけ寝られた。ちゃんと寝られないからかものすごく身体がだるい。12時頃家人が犬の散歩に行くというので、無理矢理起きて手伝おうとした。雨の中の散歩は大変だろうからと。起きたいのだけど手があげられない。身体を起こそうとしても重くて動けない。どうにか起きて散歩に行った。最初小降りだった雨がだんだんひどくなってきた。

木を見るとサクラのつぼみの先が赤くなってきた。一時期寒くて冬眠状態だったのにまた活動を始めたみたいだった。この時は数年前のボロカメラしか持ってなかったので接写でピントが合わなかった。縮小してシャープフィルターをかけてこの程度。それでもフィルムの時と違って手軽に撮れるのだから我慢しないと。

つぼみの状態は木とその日当たりによってかなり違うみたい。まだつぼみの堅い木もあった。

デジカメ世代には判らないだろうけど、フィルムのカメラでこんな接写をするためには高価なマクロレンズが必要だった。それが2万円台のコンパクトデジカメでこれだけ撮れるんだから技術の進歩には感謝しなきゃいけないと思う。

犬も私たちもびしょ濡れになってきた。帰ろうとしたときにこの白い花が咲いていた。なんて言う花なんだろう。家人にきこうとしたけれど、ずっと先を行っていた。さぁ帰ろうか。二人しかいないんだから。これでよかったんだと思う。

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フォルクローレ

2007年03月24日 00時36分57秒 | 写真

フォルクローレとは、ボリビア・ペルー・アンデスなどの先住民の音楽という言い方でまぁいいんじゃないかと思う。専門家から言わせると正確じゃないかも知れないけどね。フォルクローレと言う言葉を知らなくても、El condor pasa(エル・コンドル・パサ;コンドルは飛んでいく)と言うペルーの曲は知っているだろう。サイモンとガーファンクルの歌の歌詞と本当の意味は違っているだろうけどね。

私、この音楽が好きだ。と言うより、この音楽にはたぶんDNAが感応しているんじゃないだろうかと思っている。アンデス(だったかな)のインディオと日本人にだけと言ってもいい「しるし」が蒙古斑。たぶん遠い祖先がつながっているのだろう。かつてベーリング陸橋を渡って日本人が移動したのか、南米から日本へ丸木船で渡ってきたのか。その辺は判らないけれど、縄文土器と見まごうばかりの土器があのあたりで見つかるから、日本人が南回りに南米に渡って先住民になったと考えてもいいかもしれない。

まぁ現段階では奇説のたぐいかも知れないけど、案外こう言うところに真実があるんではと思っている。

そんな遺伝子のためかどうか判らないけど、とにかく私にとってフォルクローレは大変心引かれる音楽だったりする。それを地元で聴くことが出来た。

初めてこの音楽を生で聴いたのはチボリ公園に演奏に来たコンフント・アンデスと言うグループ。あまりにも感動して、そのあと楽屋に行って今度はいつどこで聴けるかと尋ねた覚えがある。もう5,6年も前じゃないかと思う。1年ほど前に岡山駅近くのNHKで偶然彼らの演奏に再遭遇して嬉しくなった。ただ昔のメンバーとは違っていたけどね。

今年の倉敷音楽祭のメニューにコンフント・アンデスの名があって、これだけは聴かないとと出かけた。野外ステージで風が強く寒かった。でも聴けて満足した。前から彼らのCDが欲しいと思っていたけど、そこで売っていた。買いたかったけどお金がなかったので手に入れられなかった。この時は貧乏なのが悔しかった。

もうこれでフォルクローレは終わりと思っていたのだけど、21日に商店街を歩いていて驚いた。向こうから民族衣装を着た女性たちが歩いてくる。あの衣装は間違いなくフォルクローレ。私はその辺りを見回して時間を調べた。彼女たちの演奏は天満屋前のステージで12時から。私は少し時間をつぶして会場に向かった。

正直に書くけど、そんなに期待していた訳じゃない。コンフント・アンデスが私の周りで最高・最強のグループと思っている。こちらは女性だけだから音も優しいだろう。力強さが足りないだろうからどうかな、まぁフォルクローレが聴けるからいいか、その程度の気持ちだった。

天満屋前のステージは少し遅れていた。やっと始まった音楽を私は非常に楽しんだ。コンフント・アンデスとはまた違った優しさのある音。女性だけのグループがこんなにいいものとは思わなかった。本当に素晴らしいと思った。原色の衣装や頭に着けた色とりどりの羽飾りが本当にきれい。是非もう一度聴きたかった。私以外もそうだったのだろう。アンコールの声がかかった。はにかむ女性たちが、「前の方が15分押してますのでこれで終わりにしたいと思います」そう言うのだけど、アンコールが何度もかかる。主催者側がOKを出して一曲やってくれた。本当によかった。私はこの「ビルヘネス・デ・ラ・ルナ」という女性グループのファンに、すっかりなってしまっていた。

片付けている彼女たちに近寄って、どこで(あなた方の演奏を)聴くことが出来ますか、次のコンサートの予定は?と訊いてみたのだけど、決まってません、県内では予定はありませんとの答え。残念だった。たとえ遠くでも聴きに行きたかったのに。

「確実なのは、来年の倉敷音楽祭に来ることが決まっているだけです。」

じゃぁ一年待つことにしよう。織り姫と彦星だって一年に一回なんだから私もそれで我慢しよう。そう思うことにした。

コンフント・アンデスはまた聴けるだろうか。もっともっと倉敷に来て欲しい。このふたグループの音楽なら仕事をとり止めてでも聴きに来たいなと、今思っている。

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この花をあなたに

2007年03月23日 13時34分05秒 | 写真

東京では桜が咲いたとか。この季節、別の意味でサクラ咲いた人も多いのでは?(幸)

と言うことで今日はこのブログを見てくださっているそんな人のためにMが花をプレゼントします。

倉敷チボリ公園ではコブシが咲きました。真っ白のもあるのですが、まずは幸せを祈ってピンクの入ったものから。こんなふうに光に包まれる未来が来るといいですね。

純白の花嫁さんにはこちらの花を。白いコブシですが、若葉も出てきてます。産毛に包まれた柔らかい葉がいとおしい。春ですねぇ。

やはり最後は素敵なピンクのチューリップで攻めないと(笑)。

このページを見ているきれいなお嬢さんたちへ、ちょっとピンぼけからのプレゼントです。

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春宵あかり

2007年03月22日 23時25分09秒 | 写真

倉敷川沿いをいろいろな形でライトアップしてくれるイベントがある。今回は「倉敷春宵あかり」と言う名で、提灯やあんどんの薄ぼんやりした灯りが楽しめた。昨日の準備中に見たときには、「忌中かお盆みたいだ・・」と感じられた提灯なんだけど、今日みたいに人が多いとそんな感じはしなかった。ただ提灯に書いてある紋とその色がお盆っぽいのが気になるけどね。

今回のヒットはこの提灯舟。とてもいいのだけれど、かなり速いので写真を撮るのは無理。流し撮りは成功したけれど、それはここには載せなかった。

街角コンサートというのが行われていて、私が行ったときにはちょうどアカペラでした。以前は弦楽四重奏とかフルートなんてのもあった。今回はマシュケナダをやってくれて、それは非常によかった。セルジオメンデスも喜んだのでは(笑)。

本当は家人と行きたかったのだけれど今日は行けなかった。明日は一緒に行こうかなと思う。レンタル提灯を貸してくれる。あれを持って歩こうかな。写真を撮るのは止めることにしよう。そうそう新渓園にも入れる。一緒に行こうと言っている。

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