ポレポレ隊が行く! 

ようこそポレポレワールドへ!
家族で歩いた山の報告です。
  ◆ポレポレとはスワヒリ語で 「ゆっくり」 の意。

▲二つのゴール 平標山~仙ノ倉山 <その3>

2009-09-10 09:00:00 | ▲2009年山行報告

          <その2> からのつづき

頂上はこんな感じ。 

 

 

 

 

 

 

 

 

仙ノ倉への稜線!

なんてきれいなんでしょう!

今からあそこを歩くんだね! 

 

 

と、思ったら パパさんが静かに言いました。

「パパは行かない。 ここを今日のゴールにしたい・・。」

「えっ・・・・・・・・・・うそでしょ?」

でも・・・ なんとなく そんな予感がしてました。

今日のパパは 本当に疲れているみたいで

いつも炸裂する親父ギャグが一つも出なかった。

全然楽しそうじゃなかったし 顔色もイマイチだった。

そうだね、そうしよう。 無理は禁物だもんね。

ここを今日のポレポレ隊のゴールにしよう。

隊長も ちょっとピクピクしながらも 「いいよ。」 と言いました。

が、パパさんが

「隊長とママは仙ノ倉まで行っておいで。 パパはここで待ってるから。」

「えー! だって 標準CTだと行きが50分で 帰りは45分だよ。

 まして、私が歩いたら 絶対にその時間じゃ無理だよ。 

 2時間もここで一人で待ってるの? そんなの気になっちゃって嫌だよ。

 隊長はどう? 一人でも行きたい?」

「・・・・・行きたい。」

「そっかぁ・・そうだよね。 そのつもりで来たんだもんね。 

 隊長一人なら早いし、 じゃあ、そうしよう、一人で行っておいで。 

 パパとママは待ってるから。」 

そんなこんなで 急遽 隊長のみ進むことに。

 

 

 

 

 

 

 

母 「必要ない物は置いていっていいよ。」

母 「もしお腹が空いたら 一人でどこかでお昼食べていいんだからね。」

母 「携帯持った? あ、でも電波悪いか・・ 何かあったら そこらへんの人に助けを求めるんだよ。」

母 「とにかくあなたが帰ってくるまで ずーっとここで待ってるから。 大丈夫だから。」

母 「μ君(いつもパパに渡してあるコンデジ)、渡すから頂上の写真撮ってきて。(チャッカリ) 

母 「気をつけてね。 とにかく絶対無理しないで!」

 

 

 

 

 

 

 

「隊長~~~~~~~!!! 」    

 

 

 

 

 

 

 

こうして隊長は ”もう一つのゴール” に向かって歩いていったのでございます。 (大河のナレーション風に)

 

 

 

 

 

 

 

心の底では ちょっとだけ (一緒に行きたかったな) って思ったママだけど

パパの事を気にしたり、隊長に遅れまい、とゼーゼー歩いてる自分を想像すると

やっぱりここに居て正解だった、って 思い直したのでした。

で、 携帯で山頂メール送ってみたり、

 

 

 

 

 

 

 

 

こんなブリッコポーズしてみたりして 過ごしてました。 

 

 

 

 

 

 

 

パパは苗場を写してます。 

 

 

 

 

 

 

 

そして写された苗場さん。 

 

 

 

 

 

 

 

 

手持ち無沙汰で 山の家を見下ろしてみたりしながら

隊長が向かった稜線のところに戻ると 

 

 

 

 

 

 

 

 

わああああ! 

大変!

仙ノ倉方面がガスで覆われちゃった!

隊長大丈夫かなぁ~~

真っ白けで何も見えないよ。

でも一本道だから迷うことないよね、 大丈夫だよね。 

 

 

 

 

 

 

 

 

母はただじっとしているのも心配なだけなので

途中までお散歩に行ってみました。

パパ、待っててね。

あら、ガスがまた晴れてきた。 

 

 

 

 

 

 

 

 

パパー! ここだよー!

 

 

 

 

 

 

 

 

お花がたくさん咲いてました。

この時期のお山は ちょうど夏のお花から 秋のお花へと

バトンタッチしてるらしい。 

 

 

 

 

 

 

 

ほら! ガス、全部飛んでった! 

良かったー!

 

 

 

 

 

 

 

足元はこんなです。

ちょっと歩きにくいです。 

 

 

 

 

 

 

 

ねえねえ、バッタさん。

隊長は 元気にここを通っていきましたか?

 

 

 

 

 

 

 

 

あの赤い米粒みたいのはパパか? 

 

 

 

 

 

 

 

 

パパだ。(笑)  

 

 

 

 

 

 

 

 

もうちょっと下まで行ってみよう。 

 

 

 

 

 

 

 

 

鞍部にあるベンチに座ってたら どこからともなくやってきた男性が

この栞をくれました。

ゴミの持ち帰りを促しながら 配ってるみたいです。

思わぬプレゼントに 大喜びしてしまった。 

 

 

 

 

 

 

 

 

この方が配ってました。 

 

 

 

 

 

 

 

 

それと・・・実はこの方・・・

行きの水場と 山の家で一緒だったおじさまです。

六日町から来てて、もうこのお山も5回くらい登ってるそうです。

私がベンチに一人で居たら そばに来て話相手になってくださいました。

いろーんな話をしました。

山の話はもちろんのこと、隊長の障害の話まで。

「確かにちょっと無口だな、とは思ったけど そんな風には全然見えなかったなぁ。」

と 言ってくださいました。

そうなんです。 

彼のハンディキャップは、目に見えないものだから 

説明しないとわかってもらえない。

でも あっちぶつかり、こっちぶつかりしながらここまで来れたってことは

きっとこれからも そうやって生きていくんだろうな。

「家族でこうやって山に登れるなんて すごく素敵なことだよ。 ずっと続けてくださいね。」

六日町のおじさまは そう言って 平標に戻って行きました。

 

 

           <その4> に つづく・・・

 

 

 

 

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