half moon bay

酒と釣りの友 天国の mさんヘ

a vintage year for foreclosures

2010-03-09 15:56:44 | 西海岸
mさん お元気ですか?

ナパ・バレーの風景です。よく行きましたね。1980年代にはまだ今ほど飲酒運転の取り締まりがなかったのでワイナリー見学の度に試飲を楽しんで5,6軒はしごをした帰り道は完全な酔っ払い運転でした。おそらく20回以上は行ったと思いますが事故を起こすこともなく今から思うと本当にラッキーでした。

さてそのナパが今大変なことになっています。

記事 サンフランシスコ・クロニクル紙電子版 3/8/2010

Napa wineries fall under foreclosure crush
Dan Levy, Bloomberg News

Tuesday, March 9, 2010

In Napa Valley, 2010 may be a vintage year for foreclosures as the wine industry is squeezed by falling land values and a consumer shift to cheaper brands.

日本では今、価格の安い酒類しか売れなくなっています。原料に麦が全く使っていないコーラとほとんど価格の変わらないアレです。業界では新ジャンルとか第3のビールとか云われているようですが、麦100パーセントでなければビールと呼ばせないドイツ人が聞いたらびっくらこいて腰を抜かすことでしょう。その他で売れているのはやたらと大きなペットボトル入りの安い焼酎とコーラ並みの値段で割安感のある缶チューハイぐらいです。

「やれやれ酔っ払うだけで君はそれで一体いいと思っているのか!」と憤慨してみたもののこの傾向は日本だけのことではなかったのです。

西海岸に位置するナパ・バレーは米国では高級なワインの生産地として有名ですが、より安いワインを求める消費者の選択のシフトによって経営基盤が悪化しているワイナリーやヴィンヤードが激増中です。ナパだけでも10社の企業が債務不履行に陥り金融機関に差し押さえされました。

原因の一つは日本と同じです。同じ飲むならより安いものを消費者が選ぶからです。一番人気はチリ、アルゼンチン、オーストラリアなどの所謂第3世界からの安い輸入もの。

問題はそれだけではありません。ナパ地域の不動産価格の下落です。2007年のピーク時と比べて15パーセントの落ち込み。不動産担保の評価割れで新たな融資もままならず借入金の返済不能に追い込まれているわけです。

カリフォルニア、オレゴン、ワシントンの3州だけで30以上のワイナリーが売りに出されているものの買い手も見つかりそうもないそうです。やれやれ・・・。

僕の大好きなジンファンデル(Zinfandel)が飲めなくなる日がまさか来ないことを祈る今日この頃でした。

Photo by Google Search

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