徒然なるまゝによしなしごとを書きつくる

旧タイトル めざせ、ブータン

母のブータン来訪

2012年04月23日 | ブータン ライフ

 週末にまたティンプーまで行ってきました。先週もちょっと書きましたが、83才になる私の母親がグループ・ツアーに参加してブータンに観光旅行に来たので、顔を見せに出かけたというわけです。うちの母は年の割に元気で、毎年海外に旅行に行っています。昨年はタジキスタン(?)、その前はウチの娘と一緒にチベット・ラサ、台湾、ベトナム、韓国、中国等々好きに飛び歩いています。

 問題が起こらないように、ティンプーで落ち合うことを事前に旅行社に連絡しておいたところ、旅行社の方から、せっかくの機会なのでツアーの皆さんと一緒に食事をしながらブータンの事をしゃべってもらえませんか?との御申し出があり、喜んで御一緒させていただきました。15名ほどのツアーで2名が男性(ご夫婦)で残り全員が女性というグループで熟年ウーマンパワー全開という感じですごい迫力でした。僕が少し早めにロビーで待っているとき、3名ほど若いアメリカ人と思われる男性諸君がお茶を飲みながら談笑していたのですが、熟年軍団がおでマシになると、そのパワーに圧倒されたのかそそくさと行ってしまいました。これは、マナーとかそう言った次元の問題ではなくて、何ものも恐るもののない自由で人生を楽しんでいる豊かな熟年女性たちの迫力には、どんな男も立ち向かうことは不可能だと...

 ということで、食事をしながらブータンの事を色々とお話することが出来ました。私自身は若干斜めから物事を観る癖があるので、ブータンの礼賛ばかりをお話した訳ではなく、現実のブータンを知っていただけるよう、やや辛辣な内容も含めたお話になりました。せっかく良いイメージで来訪されている方々に水を差すような話は避けるべきかもしれませんが、ブータンを含めた第三世界諸国の問題を日本人はもっとキチンと認識すべきだと思っているので、そういうことも含めてお話をさせていただきました。でもさすが熟年、皆さん非常に高い見識をお持ちで、有意義な時間を過ごすことが出来、感謝しています。

 食事の後、一名の方が体調を崩されていて手当が必要な状態になっていたので、青年協力隊の知り合いの看護士さんに連絡して病院を紹介してもらい、タクシーで向かいました。病院に着いたところ、夜間診療のドクターが丁度帰ろうとしているところに出くわし、事情を説明して診察をしていただきました。それで診断書と処方箋を書いてもらい薬を受け取って一安心となりました。ブータンは外国人にも医療が無料なのを実感した次第です。

 母はこちらに来るにあたって、私への手土産をいっぱい持ってこようとしたのですが、手持ち荷物で持ち込もうとして、手作りの味噌、らっきょうとか地焼酎とかを成田のセキュリティーチェックで没収されたようです。それでも没収を逃れたモノもあり、貰ってありがたく頂いています。幾つになっても、親は有難いものですね。