徒然なるまゝによしなしごとを書きつくる

旧タイトル めざせ、ブータン

爆弾騒ぎ

2012年02月18日 | ブータン ライフ

 昨晩9時前に大学のそばのチェックポスト付近で爆弾が炸裂しました。同僚のT氏は大学構内に住んでいて、その音を聞いてインドがミサイルを打ち込んで来たなどと、とんでもない妄想に駆られたと言っています。

 ブータンは1975年のシッキム併合を横目に見て、国家忠誠心の弱いネパール系ブータン人を排斥し国外追放した過去があります。その排斥された連中は今でもネパール・インド国境で難民として暮らしており、ネパール・ブータン間の深刻な懸案事項になっています。

 このネパール系難民の過激派が時々国境の町であるプンツオリンで爆弾を仕掛けるのです。昨年5月の総選挙前に一発、昨年10月の国王結婚式で一発、今回は来週の国王誕生日の前に一発といった具合に、ブータンで慶事があるたびにデモンストレーションのようにぶっぱなします。

 これら一連の爆弾は威力は弱く、死者は出ていません。ただ今回の爆発でも警官が一名救急車で搬送されたようです。JICAからは在住者に対して夜間外出禁止令が出ています。まあ、ウッカリ爆弾のそばにいて、足でも吹き飛ばされないよう、せいぜい注意したいと思います。

 現場は大学から歩いて10分位のところなので、T氏と野次馬根性を出してチェックポストまで見に行ったのですが、通常の国境通過ポストはなんともなく何だ、という事で帰ってきました。ところが新聞記事によるとやられたのはその下にある森林チェックポストらしく、下がその写真ですが、かなりやられてますね。ここは6時以降は人が居ないので死者が出なくて幸いでした。負傷した警官は犯人からの銃撃で怪我をしたようです。


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