徒然なるまゝによしなしごとを書きつくる

旧タイトル めざせ、ブータン

熱帯低気圧の分布

2013年10月14日 | 地理

台風の件でWikiを見ていたら面白いデータがあった。1980年から2005年までの全熱帯低気圧の軌跡です。

これを見ると我が台風は世界で一番密度が濃いことが一目でわかる。次に多いのはメキシコ湾のハリケーン。意外だったのがメキシコの太平洋側で高密度に発生している様子だ。これもハリケーンと呼ぶのだろうか?

赤道付近を見ると帯のように空白地帯が続いている、赤道収束帯だ。赤道付近ではコリオリ力が無いため台風が起らないらしい。確かに北半球では左回りで南半球では右回りの渦が出来るが、赤道付近では打ち消しあって渦が出来ない道理かな...

南半球でも2ケ所ほど熱帯低気圧の空白地帯がある事に気づく。南アメリカ大陸の両岸沿いだ。実は良く見るとブラジル沖に一本だけ軌跡がある。これは2004年に発生したカトリーヌという低気圧でこの地域で史上初めて観測された熱帯低気圧(?)とされている。さて、なぜこの2ケ所で熱帯低気圧が発生しないのでしょう?

ひとつの理由は海水温にある。熱帯低気圧は海水温27度以上で発生する。下図は世界の海流を示しているが大陸西岸は地球の自転方向により寒流が流れる。チリ・ペルー沖のフンボルト海流とアフリカ西岸のベンゲラ海流がこのエリアに流れ込み海水温を下げているのが熱帯低気圧が発生しない理由だ。、

ただ、それではブラジル沖のブラジル暖流エリアで熱帯低気圧が起らない理由が解らない。熱帯低気圧の発生要因として海水温と地表と上空の気流が揃っていることが条件とされているがブラジル沖ではその条件が崩れているのだろうか?だれか知っている人がいたら教えてください。


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