徒然なるまゝによしなしごとを書きつくる

旧タイトル めざせ、ブータン

イタリア 池田信夫もたまには良いことをいう

2016年12月21日 | 歴史

最近、感心した論評 池田信夫はあまり好きではないがこれは穿った見方というべきか、

http://www.newsweekjapan.jp/column/ikeda/2011/06/post-337.php

経済は貧しいがローマの街は美しく、スパゲティはおいしい。製造業はまったくだめだが、ファッションではイタリアは世界の中心だ。人々の音楽や芸術への情熱は強く、著作権法が機能していないので、イタリアでは海賊版の映画やビデオがウェブで見放題だ。人々はみんな明るく、男性は若い女性にはすぐ声をかけ、女性は果てしなくおしゃべりしている。日本の自殺率はOECD諸国で最高だが、イタリアは最低である。

 これはたぶんイタリア人が、衰退に慣れているからだろう。日本人は戦後ずっと高度成長を続けてきたので、明日は今日より貧しくなるという生活になじめないが、イタリアの最盛期は古代ローマ帝国で、そのピークを超えることはできない。近代初期にもフィレンツェなどの都市国家が繁栄したが、その後は衰退の一途だ。戦後もずっと成長率は欧州のどん尻で、最近はマイナス成長である。