徒然なるまゝによしなしごとを書きつくる

旧タイトル めざせ、ブータン

冬休みもあと二週間

2012年01月15日 | ブータン ライフ

 大学の冬休みも残すところ二週間です。とにかく、インドから帰ってからこちら、プンツオリンではやることがなくて、時間を持て余しています。国境の町なのでインド側にはおいそれとは行けないし、町から出ようにも町外れのチェックポストからティンプーまで150kmの山岳道路があるだけで面白くもなんとも有りません。じっとしていては体が鈍るので、用も無いのに大学まで往復二時間弱を、ただ歩いたりしています。

 とは言うものの、新学期が始まれば以前書いたとおりオプト・エレクトロニクスとデジタル・エレクトロニクスの講義を始めなくてはなりません。その為の準備をボツボツ進めてはいるのですが、なんせ私の好きな言葉(モットーでは有りませんが...)は ”明日できる事は今日するな” なので夏休みの宿題同様、直前にならないとなかなか気合が入りません。

 こちらに来て学生の授業や試験を見ていて、やや可哀想に感じるのはどうも学生達がフォアグラのガチョウのように、死んだ知識を無闇やたらに詰め込まれているような感じを受けることです。私は公式や暗記した知識は社会に出るとほとんど役に立たないと思っています。と言うより、そんなものはマニュアルを見れば書いてあるし、必要なら公開ソフトがインターネットで直ぐに手に入ります。実社会で必要なことは問題を解くことではなく、問題を作ること=問題提起能力では無いでしょうか?必要は発明の母といいますが何が必要か? が明らかになれば問題は半分解けたも同然です。オプトやデジタル技術は日進月歩で技術革新が進んでいる、とてもエキサイティングな分野です。ぜひブータンの学生達にも、この分野の面白さと技術的進歩を支える先人たちのアイデア、創意工夫を伝え出来得るなら問題提起力をつける様な講義にしたいと思っています。