徒然なるまゝによしなしごとを書きつくる

旧タイトル めざせ、ブータン

李白と自然

2012年01月31日 | 文学

 李白が求めたのは仙境だろうかそれとも酒か、此処に彼の有名な二首を掲げる (因みに李白の様にかなり酔っ払っています...)

早発白帝城
朝辞白帝彩雲間
千里江陵一日還
両岸猿声啼不住
軽舟已過万重山

早に白帝城を発す
朝に辞す白帝彩雲の間
千里の江陵一日にして還る
両岸の猿声啼いて住(や)まざるに
軽舟已に過ぐ万重の山

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このスピード感はどうだ、  千里の江陵一日にして還る...

 

次はこれだ、

峨眉山月半輪秋
影入平羌江水流
夜發清溪向三峽
思君不見下渝州

峨眉山月半輪の秋
影は平羌江水に入って流る
夜 清溪を發して三峽に向ふ
君を思へども見えず渝州に下る

 

 

 

思君不見下州 

君は愛しの君か、或いはあの空に架かる月か... 

李白は全く素晴らしい