徒然なるまゝによしなしごとを書きつくる

旧タイトル めざせ、ブータン

チャパティー作り

2011年11月02日 | ブータン ライフ

 北部インドの主食は小麦で、ブータンは本来はソバです。 しかし、ここプンツオリンは、ほとんど南インド圏で小麦と米を主に食します。という事で、今晩は小麦薄パンのチャパティー作りにチャレンジしました。

 チャパティーに必要なのはアタと呼ばれる全粒粉と麺棒。 麺棒はこんな大きなものは本来は必要ないのですが、日本のうどんを作るのが趣味なのと、自衛用武器になるので最大の物を購入しました。剣道で鹿児島・示現流というのが有ります。中学校の時の剣道の師匠に、示現流の使い手にあったら初太刀は必ず逃げろと教わりました。示現流の稽古はひたすら両足で踏ん張って、立ち木に斬りつける稽古をやるそうです。拙宅に侵入する賊は、示現流必殺の一撃を食らうことを覚悟して来るべし! この麺棒の一撃を受ければ、間違いなく頭骨は粉砕され昇天間違い無しです。 くわばら、くわばら...

  

ということで、アタ粉を水でこねて丸めて30分寝かして、伸ばして焼くとチャパティーの出来上がり。

おかず(カリー)は、今が旬のキノコ(シャモ)とブータン・ソーセージのチリ・ガーリック炒めです。                                                                                                                                                     

 

 さあ、食うぞ!


散歩の風景

2011年11月01日 | ブータン ライフ

 今日はワンチェク5世の即位記念日で休みです。川までぶらぶら行ったついでにパチリ

 

ネパール系の女性は働き者。ゆうに30kgは有ろうかと思える薪をひょいと頭に乗っけて運びます。

  

川土手の小路にはブーゲンビリアも咲いています。その木陰では馬が涼んでいます。

   

市場は今日も活気があります。今日はキノコでも買って炒めるかな...

  

ちょっと早い昼飯は行きつけの店でチョウメン(焼ソバ)をオーダー。いつもはこれとモモ(チベットギョウザ)を頼むのですが、モモは12時以降との事で今日はチョウメンだけです。この店はチベット難民の愛想のいいオヤジがやっていて、日本人と見るとコニチハとかオイシイとか話しかけてくる。この焼きソバ旨くて安い。たったの40Nu(60円)

   

道端には可憐な花が咲いています。アジサイの原種かな?


野菜を食べたい!

2011年10月30日 | ブータン ライフ

 どうも、野菜が足りない。外食が多いのと、どうもブータン人は中国系ほど野菜を食べないような傾向にあり、こちらも野菜不足気味だ。という事で市場に出かけ野菜を仕入れて料理することにした。

   

 

上中央左はわらび(ぜんまい?)、一束10Nuという、とんでもない値段(安!)。台湾でよく食べていた空心菜のように、ニンニクと塩で油炒めにすることにしよう。上中央右はオクラ、半キロ20Nu。軽く湯通しして酢醤油でもかけて食うか。上右はパクチー、またの名を香菜(シャンツアイ)或いはコリアンダーとも言う。エスニック料理にこれが無ければ話にならない。これは一束10Nu。あとバナナはこれだけで40Nu、トマト半キロ20Nu(Nuは1.5倍すれば日本円です。)

 今日は野菜を食うぞ。

後記: 

ワラビはベンガル名物・マスタードオイルを煙が出るまで熱して、刻みニンニクと一緒に放り込んで、塩で味付けすると、空心菜と似て非なる青菜炒が出来上がりましたが、これが旨い! オクラも湯通しして、ライムを絞ってブータン醤油をかけて食すと、アー野菜と言う気がします。余は満足じゃ!

 


プンツォリンへの移動

2011年10月29日 | ブータン ライフ

 インターネット接続が嬉しかったのでツイ順番が逆になりましたが、新居を紹介します。

 その前に、ティンプーからプンツオリンまでの道路の紹介です。

   

プンツオリンまでの間にチェックポストが二箇所あり外国人はここでワーキング・パーミット等の身分証明および移動許可をもらいます(上左)。道路は現在二車線の新道を工事中で新道部分は快適ですが、旧道は狭くて所々未舗装です(中二つ)。昼飯はチュカの水力発電所が見えるところで取りました。

  

チュカ発電所は現在ブータンで最大規模のインド支援による水力発電所で100MWの発電量がありその殆んどをインドに売電して国庫を潤しています。発電所の前では川に殆んど水が無いのに(上中央)後では水が戻っています(上右)。

    

チュカの先が最大の難所です。山体崩壊がすごい。

   

そうこうしている内に、プンツオリンの町が見えてきます。


インターネット開設

2011年10月29日 | ブータン ライフ

 本日、苦労の末インターネットが開通しました。 \(・o-)/ 祝

 どんな苦労があったかと言うと、まずぶらりとISPであるブータン・テレコムのオフィスに行って接続を依頼すると、まず申込書に必要事項を記入せよと言われ、記入して窓口に再び持っていくと、お前は外国人なので仕事先の確認レターが無ければ受け付けられないという事で一時撤退。

 確認レターを大学に発行してもらい、ついでにJOCVメンバーに、知り合いのブータン・テレコムエリア・マネージャーを紹介してもらい一気にコネ社会を悪用してカタをつけようと、まずそのマネージャーに会いに行き、すんなり受付OKで電話線工事を今日中に行うと言う素晴らしい返事を頂く。

 昼過ぎ、3時ごろ担当者がバイクに二人乗りして工事を完了。ところが室内にモジュラー・ジャックが一箇所しかなく、他は古い二線式ジャックで、接続確認はこの二線式で行っていたのでモジュラー・ジャックは繋がっているのかと聞いたところOK,OKパラレルとの気軽な返事を頂く。

 さて、ここからが大変で、実はモジュラー・ジャックは電話線ではなく240V活線に接続されていて、それに気がつくまで一騒動あって、結局翌日もう一度工事をやり直してもらい、モデムADSLリンクが確認できた。ところが通常の彼等のモデム設定は、ブリッジモードでPC側のソフト制御で接続するのだが、私のPCではそれがうまく行かない。そこで本来のモデム・ルーター機能を使ってモデム自身でPPPoE接続をマニュアルどおり設定しようとしたがうまく行かない。なんせ相手はそんな事を今までした事が無いので、お前のPCが悪いだとか、OSを入れなおせだとか、終いにはワイフに頼んで新しいPCを買え、だとか無茶ばかり言って相手にならない。仕方が無いのでマルマル二日間モデムの設定に架かりっきりになって結局、DNSの自動設定で得られるIPアドレスがまずい事に行き着いた。そこで、ブータンテレコムのDNSサーバーアドレスを聞き出してそれを固定設定する事でやっと接続できたと言うわけです。ここまでにブータンテレコムオフィスには計5回足を運びました。

 ということで、今はワイヤレスでPCとiPhoneを同時使用しており、快適なインターネット環境が出来あがりました。ワイヤレスは日本から小さいワイヤレスカードを持ってきているので、それを繋いでいます。因みに接続料金は最低の2.5GBで499Nu(約750円/月)で2.5GBを超えると0.19Nu/MBの定量制を選択。奇妙なことにこの0.19Nuは基本料金より安く、使いすぎて次の設定の9.5GBに到達しても9.5GBの基本料金より安いという料金設定となっています。

 回線速度は実測したところ、上りも下りも0.5Mbpsが安定して出ており、日本に比べれば遅いですが通常使用には全く問題ないレベルです。首都のティンプーは携帯電話もインターネットも過密状態で非常に回線状態が悪かったのですが、ここプンツオリンはそれに比べ、非常に快適です。

 


骨董市

2011年10月16日 | ブータン ライフ

サブジ・バザールから橋を渡ると、骨董市と着物の市場があります。

  

ここではお面に混じって、こんな物もさり気なく売っていました。

 

観光客だけでなく、地元の人たちも結構ここで買い物をしています。ただ、骨董品は持ち出し許可書がないと空港で没収される可能性があるので、ご注意。


宿泊ホテル

2011年10月16日 | ブータン ライフ

 私の赴任地は南部のプンツオリンですが、今現在は赴任時トレーニングや表敬訪問のため首都のティンプーに滞在していて、10月24日に赴任地へ移動する予定になっています。

 宿泊は下の写真のYeedzin Guest Houseというホテルです。

       

 重厚な木造建築でなかなか良いホテルですが、今いる部屋はレストランの裏手になっていて日当りが良くありません(というより真っ暗)。まだしばらくいるのでマネージャーに文句を言って明日、別の部屋に移る事にしています。

 ところで本ブログ、開始から本日で368日目で、早一年が過ぎました。この間、閲覧13万6256件、訪問者数5万6604人をカウントしています。今後ともよろしくお願いします。


ブータン国王の結婚式

2011年10月12日 | ブータン ライフ

 

 明日から三日間、ジグミ・ケサル・ナムゲル・ワンチェク国王の結婚式が行われます。国王は31歳、お后は21歳です。官公庁、銀行等はこの三日間休みで国中がお祝いムードです。

 先代のワンチェク四世は4人のお妃をお持ちでしたが、このジグミ5世はどうでしょうか。ブータンの法律では一般男性は3人まで奥さんを持つことが許されています。また、北部のチベット文化の色濃い地方では一妻多夫の風習が残っていて、一人の奥さんを三人兄弟で共有することが許されています。これは、一般にチベット男性は交易に出ることが多く家を空け時々しか帰ってこないので奥さんが主に家を守ることからこういう仕組みになったようです。

 結婚の際も田舎では、夜這い:Night hantの風習が残っている様です。これは年頃の男性が夜、目当ての女性の家に忍び込むのですが当然、女性に選ぶ権利があり拒否された場合は諦めて帰るしかありません。OKが出た場合は家人に気づかれないように事を終え夜中のうちに帰るのですが、これを繰り返すうちに村人の噂になり、そのうち両親の知るところとなり徐々に家族および村社会の認知するところとなる、というプロセスを経て夫婦となるのです。この伝統的なアプローチの場合には結婚式は行われません。

 ブータンの元々の伝統では、女性が相続を行い男性は妻の家に通う形を取っていたようです。離婚もかなり自由で、日本では許されていない浮気した方からの申し立てで離婚が成立します。ただしこの場合の財産分与は1/4が子供、1/4が浮気した当人、残りが浮気された方となります。これは夫の場合も妻の場合も同じです。また、夫が浮気した場合、妻の承諾があれば第3婦人まで持つことも可能です。ただ、現状では離婚件数が多く子供にしわ寄せが行っているケースが多く見られ問題視されているようです。


ブータン人と宗教

2011年10月11日 | ブータン ライフ

 ブータンについて2週間になりますが、日本あるいは他のアジアの国々と違う面が色々と見えてきます。例えば外国人でもあまり値段を吹っかけないこと、お寺では本当に真剣にお祈りをあげている事、ゾンなどでは皆非常に礼儀正しい事、着物の乱れがあまり見られない事、街中に野良犬が多いこと、等々。これらの事柄やGNHを理解するには彼等の宗教観を正しく認識しておく必要があると思います。

 ブータン人の信ずる所によると、死ぬと魂は輪廻転生する。そこには6層の世界があり一番下は地獄、二番目は飢餓地獄、3番目は畜生界、4番目が人間界、5番目が半神半人界、6番目が天界、とあり人が生きている間に溜めた業・カルマによって魂は次にどの世界に生まれ変わるかが決まる。ちなみに仏陀は悟りを開いたが故にこの輪廻から解脱した唯一の存在である。全ての人は内なる仏陀を秘めており非常に高いカルマを得た場合は解脱することは不可能では無い。

 カルマは良い行いをすれば上昇し、悪い行いをすれば下降する。良い行いというのは他人に善行を施すこと、目上を敬うこと、仏を敬い真剣に祈る事、時にタクツアンの高みに苦しみながら参ることなどであり、悪い行いとは生き物を殺す、大食大飲する、嘘をつく、騙す、淫乱にふける等々です。ブータン人は常日頃からこのカルマの蓄積具合を気にしながら生きている。彼等も生身の人間ですから、時に外国人に値段を高く吹っかけてお金を稼いだり、大酒を飲んだり、淫乱にふけったりもします。しかし、もちろん死後畜生道に落ちたり、最悪地獄に行くのは嫌なのでカルマを上向き補正するために、お寺に行って祈ったり、マニ車を回したり、タクツアンの高みに上ったりするわけです。

 ちなみに、タクツアンには馬に乗っても登れますが、ブータン人に言わせれば自力で登らないとカルマは上昇しないばかりか、馬をいじめているので却ってカルマは下降する全く馬鹿げた行為だと言うことになります。

 彼等の行動規範はカルマの上昇にあり、少々あくどい事をしたとしても死ぬまでにそれを出来るだけポジティブサイドに持っていこうと祈ったり、善行を行ったりします。もちろん余りにも悪いことをすると取り返しがつかなくなるので、なるべく悪行は行わないよう極力努力します。

 ここで注意しておきたいのは、自分のために勤勉に働くことにカルマを上昇させる効果は無いということです。彼等の考え方では善行によりカルマが上昇すれば運はついて来て作物は勝手に良く実るようになり皆が幸せになると信じています。我々日本人がブータン人を見て誤解を起こしがちな点がここにあります。我々日本人は自助努力を旨とし勤勉は美徳と信じているので3Kを厭わず働き、5Sを守るようにブータン人に求めます。しかし、彼等にとってそんな事を幾らやっても、カルマは上昇しないので徳には為らないのです。

 とにかく、彼等の価値観あるいはGNHという発想は宗教を抜きにしては絶対に理解できないと思います。同時に、今のブータンの有り様の大きな部分は宗教が占めており、ブータンをブータンたらしめているのがチベット仏教なのです。ほとんどの現代日本人は無宗教に近いので宗教の占める規範力というものを見失っていますが、ブータンではそれが生きている。それが日本とブータンの根本的な違いでは無いでしょうか。

 


IVOP ボランティア・オリエンテーション

2011年10月06日 | ブータン ライフ

 ここ数日ブータン政府の教育機関であるRIM(Royal Institute of Management)でオリエンテーションを受けている。これはブータンに来た各国のボランティアが受講するもので今回で33回目との事だが、ほとんどはJOCV向けのようだ。

 最初に仏式の厳格な受け入れ儀式があるのだが恙無く終えた。我々日本人は板張りに長時間座る事にあまり違和感は無いが、たまに受講するオーストラリア人やイギリス人のボランティアは大変だろう。この儀式にはJICA所長、調整員も招聘されていたが、JICA所長殿が五体投地礼を行った際に、額を板張りの床にゴンゴン打ち付けて、私も驚いたがブータン人も仰天した事だろう。

 ここではブータン政府の担当者が英語でいろいろの分野の事柄をレクチャーしてくれる。そのなかで、幾つか印象に残った話を書き留めておきたい。まず、Home&Culture省というのが有るのだが、名前だけ聞くと文化省かな?と思うが、実際はとんでもなく、警察と内外のゴタゴタを一手に引き受ける統制官庁の様です。ブータン人には戸籍は無いが犯罪履歴をこの部門が管理しており、官公庁への就職やパスポート発行はこれが白で無ければダメとの事。またブータンでは死刑は廃止されていて、刑務所はアムネスティーの査察を受け入れている。ちなみに警察はこの省の所轄だが、軍は国王直轄で文民統制とはなっていない。この部分を見ると国王は最後の鍵を握っている訳で、完全な民主形態とは言えない。

 経済の面で見ると、まずこの国の有力な資源として水力発電があげられる。水力資源は30GWのポテンシャルがあるが現状その2%以下しか活用していない。しかし、この2%で政府収入の50%を賄っており、今後開発を進めることにより、打ち出の小槌になり得る。発電した電力はインドに売電しており、50GWの需要があると担当者は胸を張っていた。また、この国は人口密度が低いことも有利に働いている。左隣のネパールが約4倍の面積に2700万人いるのに対して、ブータン人はたったの70万人しかいない。豊かな水力資源と、少ない人口はGNHを支える主要素だろう。

 観光も主な収入源でGNPの6%程度を占めている。この国ではユニークな方法を採用しておりツーリストは一日あたり最低200USD(繁忙期250USD)を支払うことで入国ビザが発行される。この金額にはホテル、ガイド、車、食事等が含まれている。近隣のインドやネパールを旅行する場合、一日20$もあれば十分なのに対して割高だが、ブータン人はバックパッカーが大挙して押し寄せてくるのはお好みでは無い様だ。とにかくこの国の人々は優雅に暮らしているので、訪問者も金持ち限定。来るときのフライトに同乗していた皆さんも、アメリカ・リタイヤ組で年寄りばかりだった。


ティンプー市場

2011年10月01日 | ブータン ライフ

   

   

 早速、野菜を仕入れに市場に行ってきた。とにかく量は豊富で写真のとおり野菜だらけ、肉と魚(干物)も別セクションで売っています。値段ももちろん安くて右端下のりんご、トマト、玉ねぎの合計1.5kgで75Nu、日本円でたったの120円でした。

 さっそく朝記事の訂正ですが、市場に行く途中でチベット難民とおぼしき物乞いを見かけました。また、インド・バングラ労働者の住処とおぼしきスラム・バラックも建築現場で見かます。ここでの貧困の構造はそんなに単純では無い様です。


ブータンの物価

2011年10月01日 | ブータン ライフ

 

 これから一ヶ月ほど、ここで暮らすので食料品を調達してきた。それにしても物価が安い。

 パン15Nu(24円)、コーヒー169Nu(270円)、オリーブ135Nu(215円)、チーズ208Nu(331円)、モルトウイスキー119Nu(190円)、マヨネーズ74Nu(118円)、チリソース28Nu(45円)、シャンプー117Nu(186円)

チーズは450g、オリーブは大瓶でこの値段。ウイスキーは本格モルト750mlで190円とは泣かせる、恐らく酒税が掛かっていないのだろうが酒飲みには天国だ。あと、オニオンとトマトがあれば今晩は外食なしでラッソー(OK)。 ソーセージも欲しいところだが真っ黒な血詰ソーセージしか今のところ見かけない。あれでサンドイッチはいくらなんでも遠慮しときます。


ブータン料理

2011年10月01日 | ブータン ライフ

 今日の昼飯 at AMA Restrant. 間違えてケマダチ(左)とシャクパダチ(右)の二品を頼んでしまった。本当はサラダ(ホゲ)とシャクパダチを頼むつもりがどういう訳かこうなりました。右奥が赤米。これだけで160Nu(250円) 味はトウガラシをいっぱい使っているが旨かった。地元民でいっぱいの人気の店のようです。