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徒然なるまゝによしなしごとを書きつくる

旧タイトル めざせ、ブータン

草の根外交官:共生と絆のために~我が国の海外ボランティア事業~

2011年08月21日 | 海外ボランティア

外務省が表記タイトルの政策ペーパーを2011年7月25日に発表している。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/23/7/0725_01.html

これは、過去半世紀にわたる協力隊事業を見直す、我々にとって重要な政策ペーパーであり、JOCVメンバーは目を通しておくべきだろう。

重要なメッセージとして、下記の施策優先度の変更が見られる。 

”当初の事業の政策目的(①相手国の社会・経済の発展への寄与,②相手国との友好親善・相互理解の深化,③国際的視野の涵養)は,次のような今日的意義に鑑み,引き続き維持していく。特に,従来からの中核である①の意義(開発協力)に加え,②の意義(外交)が更に強まっており,事業の実施の結果,③(国際的視野の涵養)から導かれる途上国の視点,新しい視点を持ったグローバル人材を輩出できるという面からも意義がある。 ”

つまり、従来の現地での開発援助に軸足をおいた活動から、タイトルにある”草の根外交官”という位置づけが、より強調された内容と言えよう。

基本的なトーンとして、予算削減に伴う規模縮小という内容ではなく、逆に現在の日本における内向き思考を打破するために、積極的に推進するというポジションが述べられており大いに勇気付けられる。

また、これを推進するにあたり、安心して国民が参加出来る環境を整える必要があり、帰国後の隊員のキャリアに関して多くの部分が割かれている。

とにかく、事業仕分けでコテンパンにやられ、あわや事業中止かと心配したが、この政策ペーパーを見る限り、日本国政府は協力隊事業を、今後とも積極的に推進していく意向であると言うことが読み取れる。


派遣前訓練 47日目

2011年08月21日 | 海外ボランティア

今日は日曜日ですが、朝から冷たい雨が降っています。先週の日曜と打って代わって気温が急に下がってきました。秋雨前線が南下してきて停滞しているようです。すこし肌寒いくらいでカフェテラスでも皆長袖、長ズボンのいでたちに変わっています。私は長袖シャツを持ってきていないので、このまま終わりまで乗り切るしかありません。一人だけ短パン、半そででプラプラしていると、変なオヤジと思われそうですが、仕方ありません。まあ、寒いのは問題ないので大丈夫でしょう。

訓練も、あと2週間と少し。食事時の話題として、最終試験や講座テストの話題が出始めています。講座テストは欠点を取ると再試験だそうで、”ちゃんと勉強していないとイカン”とおっしゃるシニアもいます。しかし、なにを勉強したものか?まあ、任国での傷病やODA関連でも見直しておこうかとは思います。

今日は昼から自由参加の体育祭が、おそらく体育館で行われます(雨天のため)。私は団体競技は苦手なので不参加です。その代わり、天気が回復するようであれば、南の方に出かけてみようかと思っています。


派遣前訓練 40日目 諏訪湖サイクリング

2011年08月14日 | 海外ボランティア

         

諏訪湖まで行ってきました。 走行距離111km、獲得標高642m、最大標高差172m

朝8時前に訓練所を出て10時過ぎには諏訪湖に着きました。 あっけなく着いたので諏訪湖を一周して、ついでに諏訪神社に参ってきました。諏訪神社は出雲系の軍神である建御名方命(タケミナカタ)を祭る古い神社です。建御名方命はヤマト族に追われ、この地(科野国州羽の海・古事記)で捕らえられ斬首されたと言われています。

諏訪湖でのんびりした後、帰路に着いたのですが、帰りはずっと向かい風で箕輪村を過ぎるあたりからは黒雲とともに向かい風が強くなり、前に進むのもやっとの具合で行きと違って苦労しました。おまけに雨も降ってきて、やっとの思いで駒ヶ根のベルシャインに逃げ込みやり過ごしました。結局、訓練所には、くたくたになって4時半にたどり着きました。 明日は階段で足が上がらないと思います。


派遣前訓練 33日目 駒ヶ根一周サイクリング

2011年08月09日 | 海外ボランティア

日曜日、暇だったので昼から訓練所の自転車を借り出して駒ヶ根市を一周してきました。

走行距離:27.2km、最大高低差331m、獲得標高451m、平均斜度4.2%、約2時間の行程でした。

天竜川まで一旦降りて訓練所に戻ってくる坂が300m以上の高低差があり、かなりきつかったですが何とか上りきりました。駒ヶ根市は天竜川をはさんだ渓谷に広がった河岸段丘上に町が形成されておりアップダウンが激しく自転車で回るとかなり消耗します。

これで自信がついたので、来週は諏訪湖まで行って来ようと思います。朝飯を食べて出ても、夕食までには訓練所に帰り着くでしょう。往復で約95kmの行程です。


派遣前訓練 32日目 任国事情

2011年08月06日 | 海外ボランティア

    

今日は先任SVに、わざわざ駒ヶ根までご足労いただいたうえ、ブータンのお話をしてもらいました。仕事の話、生活の話、気候、交通等々多岐にわたる非常に参考になるお話を伺いました。

上の左写真は私の赴任予定地であるプンツオリン市内の、インドとの国境にあるゲートです。人や車は、ほとんどフリーパスで行き来しているようです。プンッオリンはインドからの陸路の玄関口で物資が豊富で物価は安く、生活するには暮らしやすい町だとのコメントでした。ただ、標高が200m位で暑いそうです。逆に首都のティンプーは冬場は寒くて嫌だった、との事で気候的にはどちらがましかと言ったところですが、私自身は寒いのは平気ですが暑いのは苦手なので悩ましいところです。

中央と右の写真は普段ブータン人が職場で食べている昼食と3時の中食(ハイティー?)だそうです。昼飯は赤米とエマダッ、ダルスープ、中食はサンドイッチ、天ぷら、モモ(チベット・ギョウザ)でなかなかのボリュームです。とにかく辛いのでお腹をこわす隊員が続出との事です。私は辛いのは大好きなので、どうでしょうか?とんでもなく辛いと有問題ですね。


派遣前訓練 31日目 中間試験

2011年08月05日 | 海外ボランティア

 今日は語学の中間試験がありました。朝から小論文、ヒアリング、ライティングのテストがみっちり有り、昼からは個別スピーキング・インタビューが個別に15分程度有りました。

結果を見てみないと何ともいえませんが、まあ落第はなかろうと自分で勝手に思っています。私の場合、選択言語が英語なので助かっていますが、シニアでフランス語やシンハラ語等を初めて習っている人達は大変です。実は既にスペイン語でドロップ・アウトしたシニア・メンバーが出ています。ご本人にとっては、ここまで来て本当に不本意でしょうが現実は厳しいものです。最近のJICAのスタンスは、シニアであろうが容赦なく語学を叩き込むという立場のようです。以前、シニアは専門家として派遣され、現地では通訳が付いていたとも聞いていますが、今は昔の話のようですね。

さて、これで訓練も折り返しです。 残り一カ月がんばるぞ!

ps; 今日、試験結果のフィードバックがあり、ライティングはあまり良くありませんでしたが、ヒアリングは9割取れていました。


ブータン!

2011年07月29日 | 海外ボランティア

ふふふ、これは何でしょう? そうです、松茸です。ブータンではこれから松茸のシーズンで大量に取れるそうです。 先輩JOCV隊員のブログで見つけました。

http://proto601.blog6.fc2.com/blog-entry-152.html

これだけで日本円にして700円、まだ走りなので旬になればその半額になるということで期待大です。ブータンの食べ物と言えばトウガラシとチーズを煮込んだエマダッしか無いと思っていましたが、松茸が取れるとは知りませんでした。これは行く楽しみが増えたと言うものです。

 


派遣前訓練 23日目

2011年07月28日 | 海外ボランティア

今日は訓練生活を簡単に紹介します。私の日課は下記のような感じです。

5:30 起床

5:45 ジョギング、腹筋、腕立て、柔軟運動

7:00 朝の集い、ラジオ体操

7:30 シャワー、朝食

8:45 語学研修

11:40 昼食

13:00 語学研修等

17:00 課業終了

18:00 夕食

19:00 風呂、自習

22:30 就寝

実際のところ夕食を食べた後は時間をもてあましています。 訓練所にはどういう訳か食堂にも談話室にもTVが一切無く、新聞を読むか自室でインターネットをアクセスするかしか外部情報を得るすべがありません。刑務所にもTVくらいはあると思うので、どうもその主旨がよく理解できません。 朝は結構走っていて、シャツが重くなるくらい汗をかきます。おかげでこちらに来て体重が3kg以上減り、血圧も今朝計ったら118/72mmHgと20代並みに下がっていました。まあ、これはビールを飲む機会がほとんど無くなった効果も大きいと思います。いづれにせよ、若い連中と規則正しい生活を続けることは、健康に良いことには違いないと思います。訓練を終了したとたんにに元の木阿弥に戻らないことを祈っています。

追伸: 内臓無線LANが直りました。 システムがLANカードを認識しないので一旦ドライバーを削除してリロードしたら再認識してくれました。 二週間以上、LANに接続できないで苦労していましたがやっと解消です。


派遣前訓練 19日目

2011年07月24日 | 海外ボランティア

早いものでもう訓練が始まって19日目、3回目の週末です。語学の中間試験が近づいて来ていて初見言語の方々はそろそろ大変になってきています。

PCの無線LANの調子が悪くUSBタイプを購入したのですが、それも初期不良で故障しお手上げの状態です。ということで、あまり詳しくは報告できないので写真をUPします。

これが我が駒ヶ根訓練所の正面玄関です。毎朝7時に全員集まって各国国旗を掲揚、ラジオ体操をします。

これが私の部屋から見える中庭、緑が多く避暑地の雰囲気です。

駒ヶ根市 遠望、むこうに見えるのは南アルプスです。

名跡 光前寺、訓練所から自転車で20分

光前寺の伝説犬 早太郎。 狼犬かな


派遣前訓練 5日目

2011年07月10日 | 海外ボランティア

今日は訓練所に来てはじめての休日でした。こちらに来てとにかく毎日、目の回るような濃い日々が続いていたので課業の無い休日はやっと自分のペースを取り戻すことの出来る貴重な時間です。溜まっていた洗濯をし、語学の宿題をこなして、さてどこかへ行こうかという事で訓練所の近くにある養命酒の駒ヶ根工場まで自転車で行ってきました。この工場は大変広大な敷地の一部に工場を立て、残りのほとんどは森を残していると言うことです。この森の水をくみ上げ養命酒を醸しているので水源を保つためにそうしているとの事。また工場のレイアウトは斜面に複数の建屋を設けて上部で原酒を仕込み、中間で薬草を滲出し、最後にブレンド、瓶詰めをおこなう様になっていてその経路は自由落下で流れるレイアウトになっているようです。工場見学の最後には試飲があり、かなり濃い養命酒を頂いて帰りました。試飲はちょっぴりですが、すきっ腹にしみわたり、とても旨く感じました。


なぜ海外ボランティアをするのか

2011年07月08日 | 海外ボランティア

駒ヶ根訓練所では各自に4-5畳くらいの個室が準備されている。そこには机やベットなどの備品があり、机には3冊の本が置かれている。その中の一冊の本の著者を見ると中根千枝とある。中根氏は著名な文化人類学者で、私も”未開の顔・文明の顔”等の著書は読んでいて知っている。手にとって読み始めるとイキナリ目からウロコが落ちるような事が書いてある。”日本人の可能性と限界”というタイトルで、アーこれは協力隊のバイブルだな、と感じさせる深い内容を扱っている。まだ読み始めたばかりだが、この本はじっくり時間をかけて読む価値が有りそうだ。

読み始めていきなりショックを受けた部分を紹介する。以下抜粋” 発展途上国援助とは、つまり、貧しい国、人々を助けるということである。このことが論議されると、かならず、日本にはまだまだ恵まれない人が多く、....どうして外国の貧しい人々を助けなければならないか、という意見が強く出される。...こうした日本でよく出る意見にはすべて共通した見方が背後にあることが指摘できる。それは、すべてのことは、その国自体で解決すべきである、という見方である。...これは伝統的に日本人の日常生活をも支配している通念で、それぞれが努力し、自分のウチのことは自分たちで責任を持ってどこまでもやっていこう、という考えで社会が成り立っているという信条に立脚している。

日本の伝統的価値観に従えば、援助とか助け合いということは、あくまでおなじ仲間のあいだでおこなわれ、みも知らぬ他人を援助すべきなどという信条は無い。気まぐれに、あるいはたんなる通りすがりの同情から乞食にめぐんでやることはあっても、それは持てるものの、持たざるものへの義務ではない。” これに対して西欧では”ノーブレス・オブリージュ:持てるものの義務”があると続く。

この指摘に私の目のウロコは落ちた。誤解を恐れずに書くと、東北大震災のボランティアは実はボランティアではなく、助け合いなのだ。

そして、”なぜ海外ボランティアをするのか”という事と、ここで指摘されている日本の伝統的価値観とが絡み合い深刻な問題を引き起こす。なぜなら、ノーブレス・オブリージュ:道徳的義務という文化的伝統のない場合、完全な無償の援助は存在せず、かならず何らかのリターンを前提としている。すなわち”義理人情”の生まれる文化的土壌がここにある。

この心情つまり、援助には感謝があって然るべき、というのは我々ボランティア自身も持っている感覚だ。しかし、ここでハッキリ言っておく。これは日本人だけで通用し、世界の多くの国々では通用しない感覚なのである。これを、これからボランティアとして海外に向かおうとしている我々は肝に銘ずるべきであろう。援助は完全に無償であり、感謝を期待してはいけない、と言うことを... 

 


派遣前訓練 初日 

2011年07月06日 | 海外ボランティア

今日から長野県のJICA駒ヶ根訓練所での派遣前訓練が始まった。自宅を7:30amに出て新幹線で名古屋まで行き、そこから高速バスで2時間半で駒ヶ根インターに着く。駒ヶ根インターからはJICAの手配したバスにて訓練所まで約10分で到着する。

到着するとすぐに部屋を割り振られ一息ついた後に全員大ホールに集まり、JICA合意書の説明や今後の生活のレクチャーを受ける。その後全員で夕食を食べ入浴し、今このブログを書いている。

食事は質素だが旨いし風呂は大きくて気持ちが良い。これで風呂上りのビールがあれば最高だがアルコールは厳禁だ。インターネット環境は整っているがメールソフトを使ったSMTP送信が出来ない。どうも私だけではなく数人が同じ事を言っていたので、恐らくポート制御されているのかも知れない。

全くの偶然だが、以前いた会社の20年来の上司(Y.Y氏)にバッタリと廊下で出あった。お互いびっくりしたが世間は狭いとはこの事だ。これから二ヶ月間よろしくお付き合い願います。

とにかく200名近い若者たちと一部シニアが巻き起こす熱気はすごいものがある。これで何かが起らないほうが不思議なくらいでJICAスタッフの皆さんがかなり強烈な締め付けに掛かるのも無理は無い。ここに来た若者たちはやる気があるというか、ポテンシャルが高いし礼儀正しいというのが第一印象です。少なくとも引きこもりとか、オタクといった言葉とは無縁のようだ。

さて、これから二ヶ月、どうなることやら...


JICA 訓練入所案内・事前提出書類

2011年05月30日 | 海外ボランティア

JICA派遣前訓練まで一ヶ月近くとなり、事前提出書類と入所案内が届いた。訓練所の入所は7月6日との事。私は長野県の駒ヶ根訓練所だが、もう一方の福島県二本松訓練所は震災・原発の被災者避難所になっていて、こちらの訓練予定者は大阪センターで訓練を受けることになったようだ。福島から大阪に変更となると結構な移動距離だが、まあ街中での訓練も楽しいかもしれないですね。ちなみに、訓練中は所内での飲酒は厳禁で、違反者は退去命令が下るとの事。ビールでの晩酌を楽しみにしている身には辛いものがある。フランス人だったら、食事からワインを取り上げたら暴動物だろうな。日曜は外出可能なので長野の地ビール、地酒めぐりを楽しむことにしよう。 提出書類は各種あり締め切りもマチマチでやや混乱ぎみだが、取り揃えて郵送した。

JICA駒ヶ根の訓練風景がY-TubeにUPされている、なかなか健康的でよろしいですね。こんな生活は大学卒業以来30数年ぶりだな。

http://www.youtube.com/watch?v=T4PGIfKq_WE


派遣前健康診断

2011年04月26日 | 海外ボランティア

久々のJICAネタです。震災で日本中がひっくり返ってODA予算も20%カットと言われている中、H23年度二次隊の派遣前訓練(7月開始)は予定通り粛々と行われるようだ。

シニアもジュニアもJICA海外ボランティアで何が厳しいかと言うと健康診断である。昨年10月の秋募集で健康診断書を提出し、12月の二次審査で再提出し、またまた4月訓練前に提出するという念の入れようだ。

http://www.jica.go.jp/volunteer/qualifier/traininginfo/pdf/medical_examination_jv23-2.pdf

お上の指示には逆らえない。とっとと先日、健康診断を受け、その結果が昨日返ってきて特に変わり無しでした、終わり。

...これではブログとしては面白くないが、それしか書きようがない。敢えて書くなら、前の健診でBMI=25.1で太りすぎと指摘されていたが、今回は身長が2mm伸び、体重が100g減ったおかげでBMI=25.0になった。LDLコレステロールが144から136に減少したが中性脂肪が130から156へ増加、これはスパゲティ・ボンゴレロッソのオリーブ・オイル過剰摂取によるものと見ている。 あとは白髪が増え、頭頂部の髪の毛が薄くなったくらいで至って健康である。しかし、地震と同じで、頭の中でプッツンくるのは予測できないが...

そういえばキャンディーズのスーちゃんが乳がんで亡くなった、ご冥福をお祈りします。キャンディーズとかピンクレディーとか山口百恵とか南沙織とかが我々の青春の一部だった。(私は沙織ちゃんのファンで、未だに篠山紀信と聞くとムカつく。) その中の一人が亡くなったわけだ。

乳がんは女性ホルモンとの因果関係が強く、その女性があびた累積ホルモン量と発生率に強い相関があるらしい。つまり、早い初潮と妊娠期間が短い、無い状態で加齢した場合にリスクが高まる。逆に言うと、これをコントロールすればリスクは抑えることが出来るとも言える。

ということで、診断書をJICAに提出した。