今日はブータン国道一号線を南下してインド国境の町、大学のあるプンツォリンへ向かいます。車はCSTが手配してくれていて、10時に我々(私とT氏)をピックアップしてプンツォリンに向かいます。走行距離は170Kmしか無いのですが、山道なので平均30km/h位しか出せなくて6時間程かかるそうです。
プンツォリンに到着したら、これから2年間住む事になるアパートに入るわけですが、インターネットの接続には電話回線とプロバイダーへの申し込みが必要なので、このブログもそれまでアップデート出来ません。
今日はブータン国道一号線を南下してインド国境の町、大学のあるプンツォリンへ向かいます。車はCSTが手配してくれていて、10時に我々(私とT氏)をピックアップしてプンツォリンに向かいます。走行距離は170Kmしか無いのですが、山道なので平均30km/h位しか出せなくて6時間程かかるそうです。
プンツォリンに到着したら、これから2年間住む事になるアパートに入るわけですが、インターネットの接続には電話回線とプロバイダーへの申し込みが必要なので、このブログもそれまでアップデート出来ません。
ブータンに来て観光の話題ばかりで納税者の皆さんから白い目で見られるとまずいので、そろそろボランティア関連の事を書きます。
先日ティンプーにある、王立ブータン大学事務局へ表敬訪問を行いました。その際に立派な冊子を頂いたのでその内容から紹介します。
実は王立ブータン大学と言うものは実在せず、ブータン全土に分散した10のカレッジを総称してそう呼んでいます。この組織は独立行政法人の様なもので、どの省庁にも所属せず、学長は現国王となっています。
現在の総学生数は5641名で、最も人数が多いのはパロにある教育大学で1182名。教育関係ではシムトカにも教育大学があり991名いますので全体の1/3強が教員養成に当てられています。総合大学としては、ブータンの東の果てタシガンにある、シェルブツェ大学(979名)があり、ここがブータンの東大です。ところで、最高学府を首都ティンプーではなく東の果てに設置したり、私の赴任するCSTをインド国境の町に設置しているのは日本人の目からはヤヤ奇異に写ります。この件をRIMのブータン人に聞いたところ、政府・国王の分散化政策に基くものだとの説明でした。これはティンプーに一極集中することを防ぐという、ブータン人の知恵の表れだとも言えます。
さて、私が赴任するCST(College of Science & Technology)は学生数384名と少ないですが、ブータンで唯一の理工学系大学です。CSTには現在、土木科、電気科、電子通信科の3科があり将来的にはIT科、建築科、水力科(修士課程)を増設したい考えのようです。機械科が無いのが腑に落ちませんが、これはブータン人の3K嫌いと関係しているのでしょうか?
何れにせよ、来週24日にCSTに赴任して講義を担当することになりますが、前期は11月18日から冬休みに入るので、実際の所は行って見ないと判りません。
ブータン・パロ空港へ無事に舞い降りました。こちらでは久しぶりの晴天だそうで快適なフライトでした。空気がとても澄んでいて遠方までハッキリ見渡せます。パロ・ティンプー間の道路は先週の地震と長雨が重なり、至る所でがけ崩れを起こしています。この地震では7000軒くらいの家にダメージがあったようですが、死者は3人で済んだようです。今、ブータンは収穫の秋を迎えています。
夕食は仲間と連れ立って、市中のブータン・レストランで取りました。モモ、ヌードル、焼飯とエマダツィとビールで乾杯しました。エマダツィはこの半年ほど、どれほどの辛さか知りたくてうずうずしていましたが、やっとその時がきました。結論は食える、です。タイのプリッキーヌみたいな辛さだとお手上げですが、そこまでは辛く無く、辛いシシトウ、あるいは辛いピーマンをチーズで和えたようなもので、チーズが濃厚で正直かなり美味しい食べ物で一皿完食しました。しかし、他のメンバーは辛い辛いと言ってましたが...
荷物重量は全然、問題無くチェックインしました。 時間があるので成田の混雑ぶりをパチリ。JOCVのメンバーも、多くが今日の出発なのでよく見かけます。 みんな、元気で!
いよいよ明朝、出国します。スーツケースは昨日、宅急便で成田に送ったので、写真の機内持ち込み荷物を持って本日午後に成田へ移動します。とにかく20kgという重量制限が厳しく、体重計で重量を確認しながらパッキングしました。しかし、結局のところ20kgには収まりそうに無いので少々の目こぼしを期待して25kgを上限に調整し、結局預け入れスーツケースは24.8kgにしました。また重量のある書籍類は郵便局から別送したところで最後の手段は上の持ち込み荷物です。全て別送する手もあったのですが、郵便貨物で送るとティンプー止めになって、そこからプンツオリンへの移動が厄介なので、別送は最小限にしました。こんな大きな手荷物を持って旅行したことは無いのですが背にハラは変えられません。今まで50回以上は国際線に乗っていると思いますが、こんなに重量で悩んだことは有りません。これも事業仕分けで経費削減されたお陰ですが、仕方がありませんね。
今日、市長表敬訪問を行いました。知事への表敬訪問では、あまり報道はされなかったのですが本日は新聞社や放送局が二局も来てけっこう大変でした。広報担当や首長殿の力の入れ様で対応が変わるのかな...
早速、夕方のローカル放送で放送されていました。(上写真)思いっきりメディア露出してしまいましたが、これもお勤めですね。因みに、当市ではシニアボランティアは私が第一号との事です。
9月12日に県知事へ表敬訪問を行いました。嘉田知事はご自身が専門家としてアフリカ派遣の経験のある方で、協力隊事業には非常に好意的でした。歓談の折には専門的な質問も飛び、高い見識を窺わせます。激励の言葉として、普通は”頑張って来て下さい”、と言うところですが、知事は”頑張らないで楽しんできてください”とのお言葉、異文化ストレスの現実を良く理解されている御様子です。市長訪問は少し遅れて20日の予定になっています。
また、15日には県OB・OGによる壮行会を開いていただきました。協力隊経験者の皆さんはやはり濃い方が多いですが、その中でも空手七段のSVの方がおられ、空手指導で4回目の派遣が決まっているとの事で、恐れ入りました。また、JOCV派遣後、NGOでボランティア活動を続けている人など多士済々で、我が県もなかなかの物だと感心しました。壮行会、ありがとう御座いました。
上の写真は訓練中の英語クラス仲間の似顔絵、結構特徴を捕らえていてフェースブックのタグが正確に付いているのには驚いた。絵が上手いのか、自動認識ソフトが天才的なのか??
数日間、九州へ帰省している間にフェースブック関係のメールがごまんと届いていた。なんせ、訓練所の仲間が次々と友達登録をするので、えらく関係者が増えてしまった。メールボックスがパンクしそうです。
派遣前訓練が無事終了しました。(9/8) 壮行会は実行委員会の企画と、参加者の熱意で大盛り上がり。 上の写真はヒゲ殿下と一緒にパチリ 帰途は殿下の運転する車に、便乗させていただきました、ありがとう御座います。
帰宅すると、台風の影響もあり蒸し暑い! 二ヶ月間の駒ヶ根での夏の生活が、いかに快適だったことか... でもやっぱり、自宅は良いな。
ドタバタしていてブログ・アップデートをサボっている間に訓練最終日を迎えてしまいました。2ヶ月間過ごしたこの部屋とも明日でオサラバです。長かったようで、短かったようで、めったに経験できない得がたい経験でした。ここに集まっている若い仲間は、皆元気が良く優秀です。日本の若者も、なかなか捨てたものでは無いなと本当に見直しました。明日からはまた皆バラバラになり任地で、それぞれ頑張るために飛び立っていきますが、彼等ならきっと大丈夫でしょう。
とはいえ、最終語学試験で幸いにも私はパスしましたが、二名の仲間が不合格となり、不本意ながら卒業できずに退所しました。途中退所が既に2名いるので、本隊次からは合計4名の中途退所があった事になります(JV2名、SV2名)。 なかなか厳しいですが、言葉が出来なければ任地で大変苦労することになるので、仕方ない事だとも言えます。再チャレンジの道は残されているので、彼等の健闘を祈りたいと思います。
さあ、明日の終了式を終えれば一旦普通の生活に戻ります。 晩酌のビールが楽しみですが、せっかく減った体重が元に戻らないよう気をつけよっと...
今日が訓練所での最後の日曜日です。しかし、まだ台風12号の影響で雨が降ったり止んだりしています。今回の台風は西日本を真横に横断した事と、動きが極めて遅かった事が相まって特に西日本、四国の各地で深刻な被害を及ぼしています。十津川では7人が行方不明、岡山では31万人、姫路で10万人に避難勧告が出ています。私の自宅でも強い風と大雨で大変だったようです。駒ヶ根は雨は結構降りましたが台風の中心から離れていたので、風は大したことはありませんでした。
明日は語学の最終試験があり、それが終わればいよいよ退所です。退所に当たっては東京、名古屋、大阪方面の長距離バスをチャーターして、ほとんどの隊員はそれを利用して帰宅します。ただ、行き先によって人数が違い、特に大阪方面の人数が少ないため料金にかなり差が出ています。参考までに書くと、東京3100円、名古屋2500円、大阪6200円となっていて、大阪組は比較的高いですね。
ブータンへの赴任時に関してですが、成田からブータン・パロまでは直行便がないのでバンコックで一泊します。この際にバンコクの宿泊ホテルを旅行代理店が手配していて一泊10800円との事で、旅行代理店からこの金額で請求書を貰っています。ところが、この同じホテルをインターネットで調べると、一泊3500円で宿泊できる事が判りました。ちなみに、JICAの規定によるとトランジット等の国外宿泊は地域別手当てが決まっており、バンコックは一律10800円支給となっていて、奇しくも旅行代理店請求額とぴったり一致しています。これは明らかに代理店が中間マージンを取っているとしか思えません。よって、このような悪しき商習慣を正すためにも、代理店に対してホテル宿泊のキャンセルを申し入れ、その上で自分で同じホテルの予約を入れようと思っているところです。代理店としてはこういうところで稼ぎたいところでしょうが、インターネットが世界を繋いでいる時代です、さっさと頭を切り替えたほうが良いでしょうね。
本日、隊員へ公用旅券の配布があった。 SVのパスポートは渡航制限は無く、全ての国に有効だが、JOCVメンバーのものは任国とその周辺国に限定されている。
旅程説明を受けていると、色々と考えさせられる面がある。例えば、持込荷物に関しては総重量20kgに限定されており、それからの超過料金は自費ということだそうだ。スーツケース自体が5kg程度の重量が有るので、15kgの荷物で二年間過ごせと言う事かな?
また支給航空券の運賃が結構高い。海外ボランティアに志願する人の場合、旅行慣れしたメンバーが多いので、上限を支給航空券金額にして各自で格安航空券を入手して、現地へ直接出頭するような選択肢もあって良いのではないだろうか。(JOCVはちゃんと到着するかやや怪しいが、SVなら大丈夫では無いでしょうか) 現状では高い航空運賃を払った上に、隊員の負担(荷物運送費)を増やしているだけのように思われますが、如何なものでしょうか?
昼食後ひさびさに晴れてきたので南に下がって元善光寺まで自転車で行ってきました。(走行距離57km、最大高低差347m、獲得高度745m)
元善光寺というのは1400年前に建立されたお寺で、長野の善光寺はここのご本尊を642年に移したとの事で、元の善光寺という由緒あるお寺で「善光寺と元善光寺と両方にお詣りしなければ片詣り」といわれている位のものだそうです。コチラにも長野の善光寺と同じお戒壇巡りがあり(上写真)中は真っ暗でした。
帰路の途中、板戸橋というのが天竜川に架かっていて戦前、東洋一長いコンクリート橋だったそうです。(1933年建造) ここらは、りんごの名産地で道沿いに、たわわにりんごがなっていて、本当にうまそうでしたが失敬するわけにもいかず、後ろ髪を惹かれる思いで居たところ、直販所でおばちゃんが試食用のりんごを丸ごと一個くれました。 いままで食べたことの無いような、甘くて瑞々しい旨いりんごでした。
訓練所には4時半ごろ着きました。帰着直前の訓練所前の坂で、同期の若いのと競争したおかげで足がつりそう。
語学研修では通常のコースとテクニカル・コースと呼ばれるプレゼンテーションを中心とした二種類の研修を受講する。この二ヶ月間で、高校3年間で履修する英語単位量にほぼ相当するボリュームらしい。ただ、通常クラスに関しては自分がこの二ヶ月でどの程度上達したのか、あまり自覚できない。おそらく、基本的な事柄をおさらいした事と、間違いをびしびし指摘されることで、いわば語学の肥料を撒いたようなものなのだろう。これは、直接すぐに効果が現れるのではなく、これから二年間任国で生活する中で、語学力が向上するための元となるような気がする。
それに対し、プレゼン・コースは直接的な効果があった。このコースが始まる前は、30年間のサラリーマン生活で、さんざんプレゼンはやったつもりだったので、何をいまさらという気持ちは正直ありました。ところが、駒ヶ根に来て結構目からウロコが落ちることが多く、ここでもそれがポトリと落ちた。イギリス人の若い講師が一生懸命プレゼンのテクニックを教えてくれるので半信半疑、試して見ると、なるほど、という事が多々有った。例えば、トランジション; 英語でパワーポイントのページ切り替え時に”To start with...”とか”As a final thought..."とかの定型文で繋ぐと英語のプレゼンらしい雰囲気がグッと増す。また、実際に使うと効果的なのがインタラクティブ・コミュニケーションで、途中でちょっと指名してコチラから質問するとか、問題を全員で考えるとかを行うことで一方的な情報の流れではなく聞き手を話しに巻き込むことが出来る。あと、その効果でもっとも感心したのは黒板の使い方で、パワーポイントでの説明の合間に黒板に重要な式とか、技術用語を手書きで書く事で、聞き手の脳みそを効果的にリフレッシュすることが出来ることを知った。これらは、是非ブータンの学生相手に試してみようと思います。
このプレゼン・スキル講座を受講した上で、我々が午後に受講している日本語でのレクチャーを見てみると、日本人は本当にプレゼンが下手だと言うことがよく解る。とにかく、だらだらと二時間、自分のペースで話を続けたり、何を言いたいのか良く解らない写真を延々と見せたり、まったく素晴らしい反面教師達である。正直言って、7割以上の講師の皆さんには、このテクニカルコースを真剣に受講されることをお勧めしたいものです。
という事で、あと一週間で実質的な訓練は終了します。なんとか残り二回の試験を潜り抜けて無事除隊といきたいものです。
いよいよ訓練も終わりに近づいてきて、残り二週間を切りました。語学演習はホームクラスとテクニカルクラスがあり、テクニカルクラスでは任地での業務に関連したプレゼンテーション・スキルを実践的に教えてくれ、実際に5-6回のプレゼンテーションを行います。私の場合、本日・最終プレゼンテーションを終え、一応テクニカルクラスは卒業です。
話は変わりますが、訓練所に来て体重が減ったので、ご報告しておきます。こちらに来る前は、体重が78.6kgあり、ちょっと油断をするとすぐ80kg位になる状態でした。ところが、こちらに来て毎朝食前に3km以上走ったうえに腹筋やら腕立てやらの結構汗をかく運動を続けた結果、今朝現在で71.7kgにまで減量しています。食事も極力御飯の量を減らしている事と、なによりビールの補給がほとんど無いことも利いていると思います。
駒ヶ根に来てすぐの頃に体重が4kgほど減って、体重計が壊れているのではないかと疑いました。ところがその後、減量のペースが止まり、3週間ほど全然減らない状態が続いた後にまたじわじわと体重が減りつつある状態です。この年になると体重は軽いに越したことは無いので、極力この状態を維持したいと思います。訓練所から帰ってビールで、一気に元に戻らないことを切に願っています。