主婦ゲーマーのゲーム日記

世間に隠したオタク心を爆発させています。時折まじめに読書など。

本日の読書

2014-12-12 08:41:34 | 読書
宵野ゆめ著『売国妃シルヴィア (グイン・サーガ134巻)』

書き手が宵野さんになって、私が良いな、と思っているのは、栗本さんの時には名前程度しか出てこなかったような人がしゃべり出すところです。
あと、グインの全てに肯定的では、無い人が出てくる所とか。
前から気になっていたのですよね、世襲制国家なのに、ぽっとでの他国人の英雄を肯定にしよう!なハゾスさんの行動に。
おたくの選帝侯家でも、そんなことしちゃう?と。
ということで、理屈っぽそうなフリルギア侯にちょっと好感を抱きました。
あ、ついに選帝公会議が開かれたのですよ、色々あって。
この巻を読んで思ったのが、シルヴィアは本当に気の毒な子だなあと。
決して良い子ではないし、身近にいたらちょっとイヤなことのもあるだろうな、と思わせる子で、グインが来る前までの宮廷での扱い(ほぼ敵国視されている他国から嫁いできた不美人な公女の子供ということで、決して皇女として宮廷の人に愛されてはいなかった)も良くなかったけれど、グインが来て益々不幸に向かっているところが、気の毒で。
ほら、グインってばキタイだのグラさんにだの狙われているじゃないですか、そのとばっちりがしっかり来ているのがねー。
なのに、愛妾の方は、そんな目に合わないし、しかも生まれてくる子はケイロニアの皇帝になりそうで(これって世襲国家として!!という突っ込みを更に入れたくなる)、ルカさんからは関わりになると不幸になる子認定されているわで(外伝のアウロラさんが出て来て関わります)・・・。
彼女には、最後ぐらいにはちょっとぐらいはいい目にあって欲しいものです。
(何故かアムネリスにはこういう感情を抱かないんだよなあ)



坂木司著『肉小説集』
タイトルが強烈ですよね。
もうそのまんま『肉』をテーマにした短編を集めた本。
『青空の卵』でお気に入り作家さんなった坂木さんですが、いやあ、色んなタイプの作品を書くようになりましたよね。
「その作品全てが好みだ!」とは言い難くなってきましたが、それでも「あ、これ好きだな」と思う所がある限り、読むだろうな、と思う作家さんです。
要するに1話目は私にはさっぱり面白くなかった、と。
あと、まあそういう風にまとまるだろうというお約束的展開もあった。
お約束なのは、それが人の心に来るものだからお約束なのだろう、と思う・・・ことにしている。
が、お約束過ぎて読めなかったのが、子供が買っている某漫画のラスト。
私も主人公になってみたい。
どうでもいいけれど、この前あったちょっとした不幸。
車に糞がついていたから洗車して、買い物に行って、済ませて戻ったら糞が付いていた。
洗車したのはなんだったのか。
主人公的ラッキー体質なら、こんな目に合わないはず!!


坂木司著『僕と先生』
坂木さんが続いてしまいましたよ。上のは予約して、こちらは前作の『先生と僕』とずっと勘違いして借りていなかったもの。
一応家庭教師の二葉とその生徒隼人。(何故一応なのかは前作にて)
謎の前には主客転倒、隼人君が教える番。
中学生と大学生なので、出てくるのは日常の謎系。
前作はミステリーの紹介もあって面白かったのですが、今作は、うーん。
取り上げられたネタが身近なものが多かったので、現代社会への提言的な文に「そうよね」と反省したり、納得したりする話もあったけれど。
逆に身近だから、腹立たしく思うというか、二葉が良い子すぎるだろう、とか2人の対応にもやもやするものが。
1話目で隼人が「怪盗っぽいね」ですまそう、とするのですよ。
二葉が「それは万引きと、どう違うのか、正規に買おうとする人がいるのに、横から奪うのは」と言ってくれるのですけどね。
一粒2000円のチョコレートで、怪盗とは言って欲しくない!!
転売屋や彼女の代理という人もいるけれど、欲しくてちゃんと並んでいる人がいるのに、それはない!!
世の中、跡○様の為に、寒い中何時間も並ぶお嬢さんもいるんだぞ!!
普通の人が、頑張ればなんとか手に入るかもしれない、って言う物を盗んで怪盗というのは納得いきません。
普通の人が報われないのはイヤだあ!!

3話目の面接会場でのエントリーシート盗難事件。
これもなあ、被害者の先輩が余裕のある人で、「犯人が分かっても、断罪しようとしない」そういう人だからこそ狙われたというのがまたね。
就職難というこのご時世。
ここまでしちゃう人もいるのかもしれない。
けれど、そういう人間にはなって欲しくないですね。自分の子供には。



ところで、次男の睡眠との戦いはまだ続いています。
未だに神谷さんを最後まで聞いたことが無い、と頑張っています。
諦めて300から聞け!

コメント (2)
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