エイヤ

晩飯の最中、嫁が「エイヤ」ってどういう意味？と訊いてきた。
「ここはエイヤで判断するしかない」の「エイヤ」である。
語源は判らないが、剣豪小説などで「エイヤアとばかりに斬りかかる」といった表現が見られるので、そのあたりであろう。

気合で乗り切る、というのとは違って、逆境をbreak thruするほどのパワーはなく、
ハイレベルで調整、というほど微妙なalternativeでもなく。
ただ開発工程のスケジュールを考えると、もう時間も無いので漠然と(漫然と)している対案の中から１つを選ぶ、といったイメージだろう。

「根拠を述べれば多少怪しいが、次の工程を考えれば超論理的判断が必要」という局面だ。
と、そこまで考えて、これではもの凄く後ろ向きに聞こえるではないか。

そこで、
「『エイヤで進める』というのは、工程が煮詰まる前に、担当者の蓄積してきた実績と経験に判断を委ねる、ということだよ」
と、答えてみた。

物事というのはいろいろな顔を持つものだなあと、言ってから我ながら感心した。