深夜のこと。先に寝てた嫁が、いきなり起きてきた。
どうしたのかと訊くと、悪い夢でうなされて、思わず様子を見に来たらしい。
・・・二人で街中を歩いているのだが、良さそうなマンションがあったので中を見学しようと私が言うのだという。
エントランスを入り、その一室にずかずかと入り込むと、そこはまだ住人がいるらしく、生活感のあふれる部屋。
戸惑いながらも後をついて入って来た嫁だが、私は一切頓着せずに冷蔵庫を開けたりシャワーを浴びたりしながら部屋の検分をしていたそうだ。
嫁はいつ住人が帰ってくるか、気が気でない。
住んでいる人がいるんじゃないの、と問うと、私がおもむろにそれまで開けていなかった一番奥の部屋の戸を開けて覗き込み、さらりと一言
「大丈夫だよ、いないだろ? ・・・うまく隠れてるなあ。」
夢の内容を説明されて、一拍遅れて鳥肌が立った。
怖い悪夢ってのは普通、もう少しこう、直接的に怖いもんじゃないのかと。
どうしたのかと訊くと、悪い夢でうなされて、思わず様子を見に来たらしい。
・・・二人で街中を歩いているのだが、良さそうなマンションがあったので中を見学しようと私が言うのだという。
エントランスを入り、その一室にずかずかと入り込むと、そこはまだ住人がいるらしく、生活感のあふれる部屋。
戸惑いながらも後をついて入って来た嫁だが、私は一切頓着せずに冷蔵庫を開けたりシャワーを浴びたりしながら部屋の検分をしていたそうだ。
嫁はいつ住人が帰ってくるか、気が気でない。
住んでいる人がいるんじゃないの、と問うと、私がおもむろにそれまで開けていなかった一番奥の部屋の戸を開けて覗き込み、さらりと一言
「大丈夫だよ、いないだろ? ・・・うまく隠れてるなあ。」
夢の内容を説明されて、一拍遅れて鳥肌が立った。
怖い悪夢ってのは普通、もう少しこう、直接的に怖いもんじゃないのかと。