アマゾンわんわん日記 2018

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サンパウロの空港での抗議行動

2013年06月22日 | ブラジル雑記
マナウスでの抗議行動は、一応一昨日の木曜日一日限りで終わりました。
ただ、うわさによると来週の木曜日にも抗議行動が予定されているとか。
本当かどうかわかりませんが、注意していたほうがよさそうです。

全国的に抗議行動が激化している傾向にあります。
今回のマナウスの抗議行動でも、マナウス市役所周辺で、バスが乗っ取られ放火される、商店や銀行が打ち壊され、商店から商品が強奪されるというようなことがありました。
昨日は、リオデジャネイロの西部地区、バッハダチジュッカからジャカレパグア地区にかけて走るアイルトン・セナ通りで抗議行動が起こりました。
抗議行動のグループは、通り沿いの自動車販売店やガソリンスタンドを次々に襲い、商品の車を破壊する、店のガラスを割る、売上金を強奪する等の行為を繰り返しました。
こうした行為を働いた人たちは、すべてが近くのファベーラ地区の住民。
正式な抗議行動のグループとは違う人たちでした。
昨日、マナウスで商店から商品などを強奪したのが、地域住民では?と書きましたが、まさにその通りのことがリオでは起こったのです。

また、サンパウロでは、都市圏内の空港に抗議行動のグループが集結。
各空港会社は空港をすべて閉鎖し、破壊活動などに対抗しました。
そのため、到着便でついた人たち、見送り出迎えの人たちも数時間にわたって空港内から身動きが取れませんでした。
また、抗議行動グループは空港に通じる主な道路も封鎖。
空港に向かう人たちも、また、大渋滞で身動きが取れない状態になりました。
そのため、多くの人たちは、タクシーなどを降り、高速道路を歩いて空港に向かいました。





大きなスーツケースを抱えて、1時間、1時間半歩く人たちが続出。
旅行者だけでなく、航空会社の乗務員、空港職員なども同じです。
航空会社の中には、市内のへリポートから、直接空港まで乗務員や職員を「空輸」で届けるところもあったとか。

空港閉鎖が解かれてからも混乱は続き、市内に向かう乗客や見送りで迎えの人たち、飛行機のキャンセルなどで旅行をあきらめた人たちなどで、タクシー乗り場は大混乱だったそうです。
予定された飛行機も、キャンセルや遅れが続出。
乗務員が到着していないのでは仕方がないですよね。
昨夜だけで、サンパウロ ガリューリョス空港で国際便12便が遅れ、またサンパウロ県内の3空港で105便の遅れが記録されたそうです。
キャンセルのほうは、確かな数字が見つからないので、ごめんなさい。

各航空会社は、航空券の払い戻しや変更について、手数料を取らないという方針で対応していくとのことです。

でも、この騒ぎで楽しみにしていた旅行がキャンセルになった人たち、また旅行から疲れてかえってきた人たちには、航空券の払い戻しなどでは、納得のいかないことですよね。
また、公式には破壊活動などは記録されていないとのことですが、何時間かにわたって空港内にとどまらなくてはならなかった人たちは、どれだけ怖い思いをしたことか。
大きなスーツケースを抱えて数キロの道のりを歩いていかなくてはならなかった人たちの、身体的な心的な苦痛はどれほどだったか。
考えると、実際にそれを体験していない私でも、悲しくなってきます。

自分達の小さな願いを掲げて始まった抗議行動ですが、最近の激化傾向は、方向が少しずつ最初の目的とずれてきたように感じます。
抗議行動を主催したり、参加したりする人たちは、人に迷惑をかけないような、誰にでも認めてもらえるような抗議行動のありかたを考えていってほしいと思います。

我が家では月曜日から夫がサンパウロ出張。
はてさて、なにごともなく無事に過ごすことができるか?!
空港に続く道を、とぼとぼ歩いている姿をテレビで見かけることなんて、ありませんように!


コメント
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