久々に バスでお出かけしました。
駐車場があるかどうか、どのくらい用事に時間がかかるのか、全く予想もつかなかったので バスにしました。
バスに乗るの、好きなんです。
年末にハニークイーンKK子とリオに旅行にしたときには、「ペケママさん バスが好きなんですねー」ってあきれられたぐらい。
バスに乗ると、視点が高くなるじゃない?
少し高いところから街を見ると、普段と全く違うものが見えて 面白いのよ。
運転していると、気が付かないことがたくさんあるしね。
なので ペケママのお気に入りは、少し高くなったタイヤの上のお席。
これは日本にいた時から変わらない。
でも今日は、バスに乗る前から少し心配なことがありました。
小銭を準備できなかったの。
現在マナウスのバス代は3,80レアイス(約100円)。
市内均一料金よ。
日本と違って両替機なんて据えつけてないからね。
コブラドーラと呼ばれる車掌さんからお釣りをもらわなくてはいけません。
家中探して、夫に頼んで、探し出した一番少額の紙幣が10レアイス。
今はチャージ式の「バスカード」で乗る人も多いし、私が乗るのはバスが始発ポイントを出て間もなくのところだし、お釣りがないっていやな顔をされたら いやだなあ...
ドキドキしながら来たバスに乗り込みました。
案の定、料金箱にはお金が少しだけ。
でも 若い女性のコブラドーラさんは、小銭をかき集めてきちんとお釣りをくれました。
よかった、これで帰りのバス代もできた!
思ったより早く用事が済んで、帰りのバスに乗り込むと…
私が...あれ?
乗り込んだバスのコブラドーラさんも...あれ?
何と来るときに乗ったバスのコブラドーラさんでした。
セントロをぐるっと回って、始発へ戻る帰り便だったのです。
今度は心配なくぴったりバス代を準備しておきました。
「はい、あなたがさっき渡してくれたお金、また返すからね。」って言ってバス代を渡すと、コブラドーラのお姉さん 笑って受け取ってくれました。
このバスは、運転手さんも バスに乗るために走ってくる人がいると待っていてあげたり、お年寄りが乗り込むと席に落ち着くまで少し出発を待ったり、乗客に気を配った運転をしてくれる人でした。
なかなかないのよ、こういう乗客を大切にしてくれるバスの乗務員コンビ。
おかげで 一日 とても得した気分で過ごすことができました。
* * * * *
このコブラドーラ(車掌)さん、現在 リオなどの大きな街では、人員削減のため乗務しないバスが増えてきています。
マナウスはミニバス(onibus exectivo)がこのシステムです。
日本だとバスは基本的に「ワンマン運行」ですが、ブラジルでは日本のように運賃の自動支払い機がないので、運転手さんが手で受け取っているという現状。
あの渋滞と混乱の中運転して、しかもお金の受け渡しまでするなんて...
運転手のストレスが大きな問題になっているそうです。