アマゾンわんわん日記 2018

復活しました!
のんびりやっていきます。
また よろしくお願いします。

カジノ

2024年10月31日 | ブラジル雑記

ブラジルでは基本的にカジノは禁止されていると認識していましたが、最近は緩和傾向で条件付きで経営されているケースもあるんですってね。

ペケママアパートの近くにも、大きくて立派なカジノがあります。

 それは立派な建物!

ポーカーなどのカードゲームやビンゴなどが開催されるようです。

マップで検索したら「スポーツ施設」になっていたわ。

ブラジルではチェスもスポーツだもんね。

 ポーカーもスポーツの一環ってわけね。

その「カジノ」が急に閉鎖されました。

家に帰るのにここの前を必ず通るのですが、一つ手前のバス停で降りてテコテコ歩いていて...あれ??

門が閉まっているわ。

ペケママが帰宅する頃の時間には、着飾ったお年寄りたちが来始める時間なのよ。

 

なのに、しんとしている。

およよ??

とうとう違法ということで手入れが入ったのかな??

と思いましたが、サイトで調べてみると、先日の嵐で建物が大きくダメージを受け、その修理と同時にリフォームを行うのでしばらくの間閉鎖するということでした。

うーん、本当のところは...?

と思っちゃうけどね。

ブラジルでは長い間カジノの合法化について検討されていて、2022年には下院を通過しましたが上院で否決されました。

カジノの設置による経済効果は期待されますが、それ以上にギャンブルの社会への影響とカジノの安全の確保が大きな課題になっているそうです。

 それにしても立派なこのカジノ

ポーカー好きの夫が今のこのアパートを知らなかったのは、幸いということ...なのかな?

 

 

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すっきり😀

2024年10月30日 | 生活
そのままでございます。
たしか最後に美容院に行ったのは、8月末、マナウスから戻って少しした頃でした。
あれから丸2ヶ月。
「苦爪楽髪」と申しますが、フサフサと伸びた髪の毛が、重い! ウルサイ! 暑苦しい!
本当はもう少し先、日本に帰る直前に切ろうと思っていたのですが、もう我慢できません。
昨日予約を入れて、髪を切りに行ってきました。
今回はのっけからバリカンでバッサリやってもらったからね。
ああ〜スッキリした。
床に落ちている髪の量が尋常ではありませんでした。
それと眉毛整えと顔全体の脱毛。
脱毛はペケママは蜜蝋派。
温めて柔らかくなった蜜蝋を薄く伸ばして塗り、べりって剥がしていくの。
これが結構快感なんです。
脱毛と同時に顔の毛穴の汚れも落ちるのがありがたいです。
そんなわけで、今日はちょこっとウキウキのペケママでした。
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いらっしゃいませ!

2024年10月29日 | わんこにゃんこ

ブラジルではいろいろなところで、ワンコが「従業員」という名のマスコットとして活躍しています。

日本では「ネコの駅長さん」とかいますよね。

そんなブラジル東北海岸部の街、ペルナンブコ州の州都レシフェのホテルにも、ワンコレセプションがいます。

レシフェはサンゴ礁で守られた美しい海岸が続く街です。

その代表的な海岸「ボアビアージェン海岸」のまん中ぐらいに、比較的新しいGrande Mercure Recife というホテルがあります。

レシフェは20年ほど前、夫が2年ほど単身赴任で住んでいた街です。

その頃、私と娘も月に一度ぐらいの割合で訪れていました。

その頃は海岸沿いにそんなに大きなホテルはありませんでしたが、今は素敵なホテルがたくさんあるみたいですね。

そんなホテルのひとつです。

2023年の6月のある日、このホテルの駐車場の受付横に一匹の犬が現れました。

犬は駐車場の受付カウンターの横に丸くなり、ここで寝るようになりました。

従業員はみんな犬に親切にしていましたが、やはりここには置いておけないということで、なんとか里親を探そうとしていました。

犬は毎日従業員たちからご飯をもらい、駐車場カウンター横で眠り、トイレは自分で外に行ってしてきていました。

 Local que Xodó começou a ocupar assim que chegou ao hotel

そんなる日、外に出た犬がどこかでいじめられてホテルに帰ってきました。

その姿を見てホテルの従業員たちは考えました。

みんなで話し合い、ホテルの責任者に掛け合い、犬を「従業員」としてホテルで飼うことにしたのです。

ホテル側は犬を置いておくことを承知し、その代わりに犬の世話に着いては従業員側で責任を持つことになりました。

犬の名は「XODÒ お気に入り」。

Cãozinho Xodó 獣医さんで健康診断して、ワクチン打って

従業員たちが持ち回りで散歩に連れて行きトイレをさせ、ご飯をあげるそうです。

ホテル勤務ですから、もちろん美容院も欠かさないそうです。

 

可愛いだけじゃありません!

カウンター仕事もこなすわん!

 

ほら、「ホテルワン」らしいだろう??

Xodó teve a roupinha autografada pelas atletas da seleção愛想をふりまくのも仕事

レシフェは気候が良い街なので、野良犬が多かったように記憶しています。

こんな幸福をつかめるワンコが増えていってくれると良いです。

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今日のバス旅

2024年10月28日 | サンパウロ徒然

バス旅って言っても、どこかに行ったわけではないのよ。

今日はお出かけの用事が、いつもよりちょこっと早く終わりました。

早く終わると、いつもの帰り道ではなく、ちょっと違うバス路線で帰って来るのがペケママの小さな楽しみ。

今日もいつもとは反対側に向かうバスに乗り、いつもとは町の反対側にあるターミナルに降りたちます。

次のバスはいつもの最寄りターミナルに向かうバスです。

ここで今日はちょっと勇気を出しました!!

お昼の混雑も過ぎた時間帯。

今ならできるはず!!

バスの最前列に座る!!

運転席の斜め後ろ。

イケイケ、景色が見放題...のはずだったんだけど...

ターミナルを出てすぐぐらいに、大粒の雨が落ちてきた。

このあたりはずいぶん前から降っていたのかな?

道路に水が流れています。

天気が良かったらピニェイロス川沿いに建つ大きなビルもきれいに見えるはずですが、残念ながら今日は雨の向こう側。

おまけに途中、何ヶ所かで大きな道路工事をしていて、やや渋滞気味。

最前列の特等席、「十分満喫」というわけにはいきませんでしたが、ちょっとした小旅行気分は味わえました。

最寄りのターミナルで毎日乗るバスに乗り換え、自宅近くのバス停で降りたら、雨はすっかり上がっていました。

明日はどこを通って帰ってこようかな??

     *     *     *     *     *

11月24日日曜日、サンパウロの文協で娘のピアノの先生清水由香先生とフルートとクラリネットのグループT´Rioのコンサートが行われます。

「リオの風」をサンパウロで感じてみて下さい。

 

 

 

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ボクお散歩途中ですから

2024年10月27日 | サンパウロ徒然

ある日のサンパウロの街かど、ある人が交差点で止まっていると、向こうからずいぶん大きな犬がお散歩に来ました。

ずいぶん大きいなあ...

背が高いなあ...

ん?

んんん...???

犬?

イヌ?

犬...じゃないよ!!

 あれは...ありゃりゃ??リャマ??

よし、信号が変わった。行くぞ!!

同伴のワンコの方もずいぶん大きいわよね。

足元に気をつけてな。 

 おらおら、リャマ様のお通りだぞ!!

 すた すた すた

こうして、サンパウロの街かどに現れたリャマは、かっこよく去っていくのでした。

この投稿には「いつからサンパウロはペルーになったの??」「一般家庭でリャマが飼育できるの??」等々のコメントが寄せられていました。

馬を飼うことを考えたら、スペースさえあれば普通の家庭でも買うことは可能かもしれませんね。

毛刈りとかはどうするのかしら??

シャンプーもするのかな??

私もぜひ会ってみたいな、「リャマのお散歩」。

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サンパウロのイタリア

2024年10月26日 | サンパウロ徒然

サンパウロには日系人、韓国系、中国系等々、オリエントの人もたくさんいますが、アラブ系、ヨーロッパ系、まさに人種のるつぼ。

おかげで世界各国の美味しいレストランが目白押しです。

最近よくコマーシャルが入って来るのが、アフリカ系のレストラン。

そう遠くないところらしいので、一度行ってみたいと思っているのですが。

さて、そういうペケママさんちの周辺は、以前も書いたと思いますが、イタリア系の人が多いそうです。

近くにイタリア移民の人たちが創設したサッカークラブもあります。

Veja quanto São Paulo vai cobrar por ingresso no Allianz Parque - ESPN 一周周囲を回るのも大変な大きさ

そのサッカークラブの正面前あたりに、小さな「麺やさん」があります。

イタリア麺屋さんです。

レストランではなく、純粋な製麺所。

店頭では乾麺、ラビオリ等の半生製品、様々なパスタソースを売っています。

アパートからだと遠くはないけれど少し行きにくいところにあるので、なかなか買いに行く機会もないのです。

今日はたまたま前を通りかかりました。

ふんふん、今日のお昼はパスタにしようかな。

ホウレンソウのフィットチーネが食べたいな。

というわけで、お店には行ってみました。

残念ながら今日はホウレンソウ入りのフィットチーネは無し。

イカスミのならあったけれど、イカスミのパスタはペケママあんまり好きじゃない。

店員さんに尋ねたら、製麺は注文制で注文があったパスタを製麺所で作って、納品した残りを店頭に出すそうで、何のパスタが店頭に並ぶかはその日の注文の状況によるんだそうです。

Nenhuma descrição de foto disponível. 運が良ければこんなに並んで…

(お店のサイトから借用)

様々な色がついていますが、これは着色料は使用していないのです。

赤いのはトマトやビーツ、緑はホウレンソウ、黄色はサフラン等々なのだそうです。

今日は普通のフィットチーネを購入。

小さな発泡スチロール皿に包装されたもの、200g強入って6レアイス(約160円)

途中のスーパーで特売の赤ワインなども調達。

買ってきたパスタを塩を入れて茹でて、オリーブオイルをかけて、それだけで美味しい。

久しぶりにシンプルなパスタ。

赤ワインとともに、美味しゅうございました。

 

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今日も降ったわ

2024年10月25日 | 生活

ペケママはお出かけがある時には、朝の4時55分には家を出ます。

以前は5時15分ぐらいだったのですが、バスの混み方とか、乗り継ぎを考えると、このぐらいのバスの方がターミナルで走らずに乗り継ぎができるので安心なのです。

もう少し遅く出ても問題はないのですが、遅くなれば遅くなるほどバスの乗客が増えて、途中の乗り降りに時間がかかるようになるし、道路も混むのでペケママにとってはこの位の時間のほうが良いのです。

今朝もいつものように準備をし、さて そろそろ出ようかな...

と思ったら、「ザ~」すごい音で雨が降り始めました。

あらら、このタイミングで??

とは思いましたが、雨が降ったら、遅くなればなるほど交通状態は悪くなるはず。

帽子をかぶり、靴を農業靴(ペケママの雨靴です)に履き替えてレッツゴー!

 役立ってすべらないようにます、カンセキ靴!!

アパートのガラス戸を開くと、先ほどよりは少し小ぶりになったとはいうもののそれでも大粒の雨が落ちています。

それよりひどいのは、アパートの前の坂道を滝のように流れる雨水です。

ここのところ「転倒事故」続きのペケママ、すべらないように慎重にアパートの外階段を降り、道路を流れる水を避けて歩道をそろそろ歩き、幹線道路にたまった雨水は仕方がないのでザブザブ渡り、ようやくバス停に到着。

待つほどもなく、バスが到着。

ありがたや、これで後は濡れることなく目的地まで行けます。

 お出かけ先方面も、結構な降りです。

こちらは雨よりも風の方がひどかったかな。

そんな風の中でもさやえんどうちゃんは健気 

風にビュービュー吹かれて、踊っているように揺れていました。

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一日穏やかに~

2024年10月24日 | 生活

昨夜は雷もなって、ずいぶん雨も降りました。

サンパウロ市内ではまた倒木による被害や、停電が起こったそうです。

今朝は曇り時々晴れっていう感じ。

今日はお出かけはないし、娘もパートナー君もいないので、のんびりまったりしていたら、あっという間に朝9時を過ぎちゃった。

風も強くなってきたし、雲の流れも速くなってきた。

慌てて支度をしてお買い物に出かけます。

まずは猫たちのおやつと、植物を植えかえるための植木鉢を買いに行きます。

歩いて10分ほどのところのペットショップです。

ペットショップに園芸用品もそろっているので便利です。

買うものが決まっていたので、さささっと済ませて店を出ました。

空を見ると、さらに雲が多くなっています。

急げ急げ!!

次はスーパーマーケット。

牛乳を買って、オレンジジュースを買って...

スーパーから出ると、顔に細かい雨粒がポツリポツリと当たり始めました。

急げ急げ!!

窓の外に「サボちゃん」を出しっぱなしにしてあるので、降りだす前に中に入れてあげなくては。

速足で歩いて、降りだす前にアパート到着...

と思ったのに、家に着いたとたんにお日様が顔をのぞかせてきたわ。

くっそ~...でございます。

午後になったらまた風が出てきて、夕方には雷を伴う雨になりましたけどね。

そんなわけで、今日はペケママはお出かけもせず、一日家でおとなしく過ごしておりましたとさ。

 

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ぶらぶらパウリスタ

2024年10月23日 | サンパウロ徒然

雨模様の週末でした。

日曜日のお昼少し前、雨が上がった??という感じになりました。

ここのところ、怪我をしてしまったり、お天気が悪かったこともあってぶらぶら歩きとちょっとご無沙汰しています。

せっかくの日曜日、市内バス料金無料の日!!

ちょこっとバスに乗ってお散歩に行ってみましょうか??

というわけで、ペケママ「初日曜日ホコ天パウリスタ」に出かけてきました。

ですが、大きな誤算が!!!

Av.Paulista(パウリスタ大通り)歩行者天国になっているということは、バスが通らないっていうことじゃない!!

「サンパウロ美術館の次ぐらいでバスを降りて...」なんてペケママの目論見を嘲笑うような、バス 裏道をひた走る。

一体ここはどこなんだ??

おまけに雨粒も目に付くようになってきた。

そんな時、車掌さんと運転手の会話が耳に入りました。

「ホント、ここの裏道、混むよな~」

「お昼時だしね。でも、もうすぐBrigadeiro(メトロの駅)近くだから、混雑

 も落ち着いてくるんじゃない?」

おお、まさにペケママが行きたかったところぐらいじゃない??

で、運転手さんに聞いてみた。

「次の停留所、Brigadeiroの最寄りなの?」

運転手さん答えて曰く「ワンブロック歩くけどね。」とのこと。

はいはい、そのぐらいOKよ。

というわけで、バスを降り、雨を避けて歩きながらパウリスタ通りに出ました。

小雨模様のパウリスタ通りは、人出もまずまず。

 

途中ショッピングセンターをのぞいたり、アクセサリーや手作りの民芸品などを並べた屋台を見ながら歩いていると...

通りに面して素敵な彫像があるビルに来ました。

ここは先日娘と映画に来た時に見かけて、素敵だなと思ったビルです。

あの時は夜だから入れなかったけど、今日は入り口の小さな扉が開いています。

それなら、ぜひ入らねば!!

 ビル正面には美しい男女の像

ここがITAU Personnalite銀行の入り口だったから、てっきりこのビルはITAU銀行ビルだと思っていました。

でも、違うみたいで、かつてはSUDAMERIS銀行(南米銀行)で所有していたようですが、現在では不動産会社が所有しているそうです。

もともとが大きな屋敷があったところで 

1980年から1988年にかけてビルに建て替えられたそうですが、その際に環境面に置いて厳しく吟味したうえで建設が進んだのだそうです。

ビルの横手には彫像がたくさん

 

特にペケママが先夜気になって、わざわざ見に来たのは、この「四季の像」

 

     春の女神              夏の女神

   

      秋の神             冬の神

美しかったわ~。

またゆっくりに見行きたいな~。

そんなこんな、ブラブラしながら歩いていたら、あらあらいつの間にかパウリスタ通りが終わっていました。

この頃には雨もすっかりあがって、曇ってはいますが汗ばむぐらいの気温になっていました。

先日歩いたお墓の後ろの花屋街を抜けて、馴染みの通りに出たらあと一息でもう我が家。

帰りもバスで帰ってこようと思っていたのですが、結局この日は5,5㎞を歩くお散歩になりました。

 

 

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来年のカレンダー

2024年10月22日 | 人間

10月も終わりに近づき、文房具店の店先に来年のカレンダーや予定表が並び始める時期となりました。

昨年のこの時期、私は日本でこの風景を見ていました。

夫がまだ車いすで外出できるぐらいの状態でした。

もう遠くに散歩に行くことは難しく、アパート近く、宇都宮の駅ビルのショッピングセンターに、良く散歩に行っていました。

本屋さんをブラブラ見ていると、一角に来年のカレンダーがたくさん並んでいました。

夫に「ほら、来年のカレンダーだ。お父さん、どんなのが良い?」と声をかけました。

夫は車いすに乗ったまま、一緒に一通り見ましたが、首を振りました。

「わんこにゃんこのがあったらいいね、またうちのワンコ達の写真で作ろうか?」と言うと、にっこりしたようでした。

来年はどんな年になるかな?

良い年になるといいね。

そんな話をしました。

その次にこの本屋さんに行った時の事です。

私が何か買い物をして、レジに向かいました。

夫には「お父さん、レジして来ちゃうから、ちょっと待っていてね。」と言って、夫の乗った車いすを人通りのあまりない本の棚の間に停めました。

レジを済ませ、車いすに戻ってみると...

夫がいない!!

真っ青になりました。

もうこの時期の夫は、自分の足で歩くことはほとんどできなくなっていました。

様態が急変して、どこかに運ばれたのだろうか?

苦しくて、本の間で倒れているのだろうか?

真っ青になってあたりを探しました。

すると...

夫は来年のカレンダーの吊るしてあるラックにしがみつくようにして、一生懸命にカレンダーを見ていました。

その姿を見て、私は自分がとてもひどいことをしてしまったのだろうかと思いました。

夫にはきっと来ない来年。

私が「来年は...来年は...」と話すのを、一体どんな気持ちで聞いていたのだろう。

夫は私を見つけると、ホッとしたような表情になりました。

急いで車イスを持ってきて、ゆっくりと座らせました。

これが夫が自分一人で立ち上がって歩いた、最期の時間でした。

数年前までは、来年のカレンダーや予定表を見ると、ワクワクしたものでした。

夫もこの時期になると、自分で使いきれないほどの予定表やカレンダーを持って帰ってきていました。

楽しそうに予定表を埋めて行った夫の顔が、車いすに座る夫の後ろ姿に重なって見えました。 

自分には来ないであろう「来年」を、夫はどんな気持ちで見つめていたのか。

お父さん、車いすでもいいから、お正月には一緒に初詣に行きたいね。

春になったら、また、桜も見に行こうね。

来るはずのない「来年」が、私の頭の中にもたくさん浮かんできました

 

「来年」がたのしみだと思えるのは、それだけでとても幸せな事、大切にしなくてはならない時間だと思います。

 

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