おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

謎の生徒さんたち(第1号)

2012年03月11日 | 苦手なことがある子供たち
子供の頃からピアノの先生になることが夢でした。
幸運にも、今その夢は叶えられています。

長年この仕事をしていますが、今でも教えることは難しいと思います。

その難しいことの中でも、どうしたら良いのだろうと悩んでしまう生徒さんに出会ってきました。

「音が読めるようにならない」
「まん中のドをいつまでたっても探せない」
「どちらの手を動かしているかよくわからない」

「音が読めない」というのは、音符の丸の位置がよくわからないということです。
音は五線を使って、線と、線と線の間に丸を書くことでドレミファソラシを書き表します。

その丸の位置がどこにあるのかよくわからない子供がいます。
「この丸とこの丸、どっちが上?」と聞いてもよくわからなかったり、逆に答えたりします。
音符と文字の区別もついていない様子です。

私の中にある指導法ではどうにもならずにいました。

ところが、数年前に自閉症の生徒さんに出会い発達障害について知ることになりました。
色々と本を読んでいる内に、謎が解けてきました。


これらのことは、どうやらLD(学習障碍)と関係がありそうなのです。

日本では、LDはlearning disabilities(障害)の略です。
しかしアメリカでは、learning disorders(混乱)です。
Dの意味が異なります。実際は障害と言うより混乱の方が近いように思います。
なぜならLDはやり方を教えることで、出来るようになっていくものだからです。
混乱を解いていくのです。
混乱を解くにはその糸口を見つけてくれる人が必要です。
糸口が見つかりにくいお子さん、糸口は見つかったものの、中でいくつもこんがらかっているお子さんもいるかもしれません。

私の役目は、ピアノを弾く時に混乱している生徒さんの糸口を見つけほどいていくことです。
この先私が書くことは、混乱している生徒さんだけに通用することではありません。
習い始めの生徒さん、コツをつかむことが少し苦手な生徒さんにも通用すると思います。
 


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「発達障害の子どもたち (講談社現代新書)」講談社
この本は私が一番最初に読んだ発達障がいの本です。
発達障がいにどのようなものがあるかを知るのに役立ちます。



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