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おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

F.M.でエナジー・チャージ

2025年07月12日 | フォルマシオン・ミュジカル

私の所には70代の生徒さんが
6人いらっしゃいます。


皆さん、若々しいです。

「よっこいしょ」と言いながら
「年ねぇ」なんておっしゃいますが、

もう少し若い私だって
だいぶ前から「よっこいしょ、っと」です。


好奇心と、持続力と、向上心と・・

私の方が既に枯れていると感じるほど
皆さん本当にカッコイイ


こんな風に年を取りたいと
憧れます。



さて、70代の生徒さん方。

子どもの頃からピアノを習っていらした方、
子どもの頃にバイエルの上巻で辞めてしまわれた方、
保育士になるので高3でピアノを始めた方、
と様々です。

子どもの頃に途中で辞めてしまわれても、
コーラスをされていたり、
毎月クラシックコンサートに足を運ばれたり、

やはり元々、音楽がお好きなようです。



子どもの頃に少し習われていて辞めてしまった、
となると、やはりスムーズに進まなくなる段階が
やってきます。

大人の生徒さんは進歩がないと
ご自身で責任を感じてしまわれる所があります。

私なんてずっとピアノを弾いていても、
進歩したこともあれば退化したこともあります。

それでもトータルで充実感はあるので、
さほど不満はありません。



大人の生徒さんへの励ましは、
気を遣って言ってくれていると思われてしまう
ことがあります。

そのようなことはないのですが、
そこは皆さんの奥ゆかしさです。


長くなりましたが、
上手く進まなくなってくるのは
理由があります。

手の使い方のこともありますが、
よっぽど無理のある弾き方をされていなければ
私はあまり言わないようにしています。

それ以外の所に問題があるのです。


ソルフェージュの力だと思います。

今から音感を付けましょう、
とういう意味ではなく、

楽譜を見ながら先の動きや流れが
見えていらっしゃらない。

たくさん練習をすれば覚えられると
練習を頑張られる方が多いのですが、
それでは疲れてしまって続きません。


音符の見方が顕微鏡になっていて、
広く見えていない、見ていないので、
その先の道がわからず、
行き止まりになって初めて
右に曲がるんだったとか気付く感じ。

大人に限らずですが・・



音符を一つ一つしっかりと見て
弾こうとされるので、
ドソドソの伴奏が、ドを弾いてソを弾いて
となってしまい音型で捉えられない。

ドミソの分散和音も同様です。
ドミソの和音をずらせば良いだけとは
なかなか考えられないようで、
ドを当てはめ、ミを当てはめ・・

この見方では苦労しか得られません。


そこで、そんな生徒さんに
F.M.のテキストを何気に開き、
2つばかり課題をして頂きましたら、

面白いと仰っていただけました。

今まで、20~30代の大人の生徒さんには
F.M.をしてきましたが、もっと上の方々には
抵抗があるのではと避けてきました。


ピアノを弾きながら、
先の音符の動きが見えるように
F.M.をすることにしました。

先をどんどん見て行かなければ
音楽において行かれるのがF.M.

3つ、2つの音符がランダムに
たくさん連続しているリズム打ちは、
3つでひとつ、2つでひとつの感覚を
持たなければ音楽においていかれます。

2音を聴いて、
順次進行か跳躍進行か判別したり、
半音か全音か判別したりは、

音符を見た時に、その音の正確な音程が
頭の中で鳴らなかったとしても、

次に大体どんな感じになるか想像はできます。

それがあれば十分弾きやすくなります。
実際の音を弾く前に見当を付ける。


F.M.には実際の演奏に役立つ要素が
たくさんあります。

小さい生徒さんも
弾き方や音の読みが良くなってきているので、
曲が難しくなる前に、F.M.でエナジーチャージ
しておこうかと考えています。


色々と必要なことを考えると
ピアノの30分レッスンは不可能だなと
思います。

30分で出来ることに絞るか、
時間を延長して頂き、必要なことを
きちんとするか。


全員に通じる話ではありませんが、
少しシビアに考えて行こうと思います。


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