不思議な音の国の教本は、ほとんどの曲に歌詞があります。
教本を使い始めて6年間は真面目に歌詞で歌っていました。
ところが7年目に、歌詞で歌うことをやめ、
音名で歌うことに切り替えました。
その結果、音と音の意識が希薄になってしまいました。
音名で歌おうが歌詞で歌おうが変わらないと思っていました。
初心に戻り、歌詞で歌う、音源の伴奏と弾くを今は徹底しています。
最初に歌詞を生徒さんと読み、意味を理解する。
次に伴奏音源と共に歌詞で歌う。これは2~3回します。
新しい音が出てきた時は、その音を探してもらいます。
そして、最初の小節だけ音を読んでもらい、
あとは宿題とします。
一緒に予習するのはここまで。
歌詞で歌うとやはり違います。
音をすぐに離してしまった時に、
「さっき、おっ・じっのっ・しんっ・ゆっ、って歌ったけ?」と聞くと、すぐに直せます。
この教本を使う前まで、私は教本に歌詞があったとしても
それを歌うことはしていませんでした。
歌わなくとも生徒は弾けたということではなく、習い始めに良い音なんて子供は出せない、と思っていたのです。
なので、歌と弾き方の関係性など考えてもいませんでした。
歌詞があると曲が覚えやすいとか、親しみが持てるとか、
そのような理由で子どもの教本には歌詞があるのか程度に
思っていました。
歌詞の必要性が今頃わかりました。
昔の自分はどう教えていたのだろう、
どんな耳で聴いていたのだろう、と考えると
怖ろしいです。
何を教えていたのか・・