「 九州 ・ 沖縄 ぐるっと探訪 」

九州・沖縄・山口を中心としたグスク(城)、灯台、石橋、文化財および近代土木遺産をめぐる。

長崎市 ・ 三菱重工長崎造船所 「 旧木型場 」

2015-09-22 02:56:41 | 世界遺産



現在、資料館として使われている 「 旧木型場 」








三菱の創業者 「 岩崎弥太郎 」 の像







天井のレールは当時のまま







トラス式の小屋組




















































旧木型場は、1898(明治31)年に、
鋳物工場に併設する「木型場」として建設されたもので、
長崎造船所に現存する最も古い建物です。

この建物は、屋根を支える小屋組みのトラスが特徴的な二階建煉瓦造りで、
明治30年代に建造された現存する木型場としては国内で最大規模です。
木造のクイーンポストトラスの小屋組み、屋根は切妻造桟瓦葺で、
一階中央部は木製の柱で支えられています。
また、1915(大正4)年の増築部分の小屋組みは、鉄骨造りのフィンクトラスです。

長崎県長崎市 三菱長崎造船所関連施設
この建物は、長崎造船所が日本の近代化に果たした役割を永く後世に残そうと、
1985(昭和60)年に史料館として改装されました。
1945(昭和20)年8月の空襲に於ける至近弾や原子爆弾の爆風にも耐えて、
風雪に磨かれた赤煉瓦は、日本の近代工業の黎明期に於ける
長崎造船所の華やかな門出を偲ばせます。
館内には、1857年(安政4)年に長崎造船所の前身の
長崎鎔鉄所建設が着手されたときから現在までの
長崎造船所の歴史を物語る約900点の史料を展示しています。




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