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沖縄軽便鉄道・糸満線 ( 照屋築堤の橋跡 )
昨日紹介した大城森グスクの近くにある沖縄軽便鉄道 ( ケービン ) の跡である。
大城森グスク下にある消防署近くで鉄道跡の道が県道77号線に突き当たる。
その場所に立って前方南西の方を見ると、
200mほど先に 「 JA糸満市 」 の建物が見える。
その横の駐車場が、かつて兼城駅であった。
汽車は県道77号線を横切り、南西に向って走り兼城駅に着いたことが想像できる。
県道を横切る場所には戦前踏切が設けられ、
製糖期になるとサトウキビを満載したトロッコ列車が頻繁にしていた。
県道77号線を横切ると先に道がなく、その先はくぼ地になり、
一番低くなった場所に排水路がある。
その排水路に三角定規を向かい合わせたようなコンクリートの橋がある。
この奇妙な形をした橋こそが、築堤を築くために設けられた橋であり、
沖縄軽便鉄道跡を照明してくれる物証である。
アメリカ軍の猛攻撃で築堤は姿を消してしまったが、
くぼ地に橋だけが残った。
当時の面影は残していないが、
橋はサトウキビの葉に囲まれて往時を思い出しているのかも知れない。