南蛮寺跡に建てられた正覚寺
信者が植えた樹齢400年の 「 南蛮樹 ( ナギの木 ) 」
イエスの IHS が刻まれたカマボコ型の墓石
上津浦 ( こうつうら ) 港北防波堤灯台を出て山手に行くと
キリシタン布教の中心であった「南蛮寺跡」がある。
現在はキリシタン教会の跡地にこの正覚寺が建立されている。
南蛮寺は天正17年 ( 1589年 ) 上津浦城主ホクロン殿が建立。
最盛期には3,500人を超す人が上津浦城主の庇護のもとにキリシタンへ帰依し、
南蛮文化の華が咲き乱れた。
しかし、南蛮寺は弾圧のため破壊され、天草・島原の乱 ( 1637年 ) 後、
仏教布教のために正覚寺を建立することとなった。
先頃行われた本堂改築の際には、
IHSと干 ( かん ) 十字の入ったカマボコ型のキリシタン墓石が発見された。
杉並立に包まれた境内には、キリシタンの信者が植え付けたともいわれる
樹齢400年の南蛮樹 ( ナギの木 ) が往時を伝えている。