「 九州 ・ 沖縄 ぐるっと探訪 」

九州・沖縄・山口を中心としたグスク(城)、灯台、石橋、文化財および近代土木遺産をめぐる。

大分県竹田市 ・ 近代土木遺産 「 若宮井路笹無田石拱橋 」

2016-03-13 02:37:41 | 近代化産業遺産・土木遺産



綺麗なアーチを描く若宮井路笹無田石拱橋








橋の袂にある説明板







登録有形文化財指定されている







国道57号線方面から見た若宮井路笹無田石拱橋







豊肥線と交差するように井路が通っている







豊肥線の鉄橋橋脚も遺産に値する造りである







水路・鉄橋 ( 豊肥線 ) ・国道57号線の3線も貴重







下にある 「 笹無田橋 」 との重橋風景も珍しい





竣工   /  1917年 ( 大正6年 )
設計者  /  工藤虎彦
長さ   /  59.0m  径間  / 21.5m
幅    /   4.0m  拱矢  /  9.0m
■  登録有形文化財 


若宮井路は、明治34年 ( 1901年 ) に通水したが、
「 朝地地区 」 に水を流すためには、
濁淵川、笹無田川などの河川を横断しなければならず、
当初、笹無田川の横断は鉄管サイフォン式で行われたが、
大量の用水が勢いよく流れるため、
その圧力とサビに耐えられず明治36年に破裂しました。

その後、木製の橋で通水させましたが、漏水が激しく、
永久的な構造物とするため、大正5年に石橋を完成させ通水しましたが、
5日後に崩壊してしまいました。
そのため再度石橋建設を進め大正6年 ( 1917年 )に、
笹無田川をまたぐ巨大な石造2連アーチ橋を完成させた。

平成8年 ( 1996年 ) に、大分県山間部の歴史的景観に寄与している施設として、
国の登録有形文化財として登録された。


若宮井路笹無田石拱橋へのアクセス
若宮井路笹無田石拱橋へは、豊肥線「JR・竹田駅」より
竹田バス大分方面行きにて約10分。濁淵下車、徒歩2分。
自動車では、竹田駅より国道57号線を朝地(あさじ)方面に約5分。
駐車は、旧国道57号線のトンネル前に安心して駐車できる。


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