「 九州 ・ 沖縄 ぐるっと探訪 」

九州・沖縄・山口を中心としたグスク(城)、灯台、石橋、文化財および近代土木遺産をめぐる。

沖縄県道247号古宇利屋我地線 「 古宇利大橋 」

2013-10-18 05:03:28 | 沖縄の橋












































沖縄県には宮古島の池間大橋や来間大橋、そしてこの古宇利大橋など長い橋があるが、
どの橋も景観がよく、沖縄でも屈指のドライブコースになっている。
とくに古宇利大橋は沖縄本島では圧巻である。

沖縄県道247号古宇利屋我地線(おきなわけんどう247ごう こうりやがじせん)は
沖縄県国頭郡今帰仁村の古宇利島と
名護市屋我地島の済井出(すむいで)とを結ぶ一般県道である。
そこには路線の目的でありシンボルである古宇利大橋がある。


沖縄本島から1.5kか離れた古宇利島へは、
今帰仁村の運天港から船(運航本数は数便/日、所要15分)で結ばれていたが架橋要望が強かった。
構想は1990年代に入り今帰仁村道として具体化したのち、
1996年(平成8年)に県道に指定され、県道として架橋建設をすることになった。

当初は2002年(平成14年)に開通予定だったが、建設工法の難しさから3年遅れ、
2005年(平成17年)2月8日にようやく供用を開始した。
古宇利大橋は2013年現在、沖縄県内の離島架橋では延長がもっとも長い。

古宇利島民にとっては悲願の開通であったと同時に、
観光客も、古宇利大橋自体の規模(ひたすら海上を貫き通る約2km の長い直線道橋で、
両側は美しい沖縄のマリンブルーが展望できる)、
離島の古宇利島が「沖縄の原風景」を味わえるスポットの一つであること、
また、後に整備された古宇利ビーチを利用するため、
多くの人々が訪れるようになった(大橋開通直後は、漁港としての施設は備えつつも、
海水浴を快適に楽しめる施設に乏しかった)。

沖縄本島からではなく屋我地島から架橋がなされた理由は、
屋我地島経由の方が距離が短いことから架橋コストが安いほか、
重要港湾である運天港の機能を阻害しないためであるとされている。
なお、屋我地島と今帰仁村側の沖縄本島との間の架橋は、
沖縄県道248号屋我地仲宗根線として2010年(平成22年)12月18日、ワルミ大橋が供用を開始したが、
供用前は両島間の距離は僅か数百mであるにも関わらず、
古宇利島から今帰仁村中心部の仲宗根に行くためには県道110号、
国道58号、国道505号と羽地内海に沿って約15kmも迂回しなければならなかった。



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