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こんにちは。
読んだ本を久しぶりにご紹介します。
マーク・トウェインの『人間とは何か』です。
マーク・トウェインといえば、『トム・ソーヤの冒険』や『ハックルベリー・フィンの冒険』ですね。
私は『ハックルベリー・フィンの冒険』は子どもの頃に読みました。
『トム・ソーヤの冒険』は読み始めるのですが、どうしても読み終えることが出来ませんでした。
その後も何度か読もうとしたのですが、ダメでした。
それ以後、マーク・トウェインの本は全く読んでいませんでした。
それから30年以上たって、ふたたびマーク・トウェインです。
この本の表紙には以下のように紹介文が書いてあります。
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人生に幻滅している老人は、青年にむかって、人間の自由意志を否定し、「人間が全く環境に支配されながら自己中心の欲望で動く機械にすぎない」ことを論証する。人間社会の理想と、現実に存在する利己心とを対置させつつ、マーク・トウェイン(1835‐1910)はそのペシミスティックな人間観に読者をひきこんでゆく。当初匿名で発表された晩年の対話体評論。
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読んでみて、私が感じたことを一言でいうならば以下のようになります。
「人間は自分の満足のためだけに行動する。例外はない。すべての行為は自分のためのに行われる。そして、その行動のきっかけは外部から訪れ。」ということなのです。
この本を読み終えて、リチャード・ドーキンスの『利己的な遺伝子』を思い出しました。ドーキンスは「遺伝子はすべて根源的には利己的でしかありえない」と断言しています。
言われてみれば、自分かわいさや自分の満足のために行動しているという面はあるだろうなと思いました。
「愛国心」は、国を愛さなければ、あとで何を言われるかわからない・・・。「親の子どもへの愛情」は無償の愛なんかじゃなくて、自分の遺伝子を後生に残すため・・・。
何とでも言えてしまいますね。
この『人間とは何か』の中でも、老人は青年の主張をことごとく論破してしまいます。
生物としての人間はこういうものなのかもしれませんね。
でも、心の隅では、「いや、自分の満足のためだけじゃないだろう・・・」と思いますが、答はみつかりませんねえ(苦笑)。
本日もお越し下さりありがとうございました。
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