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教育研究大会の助言(後編)

2013-10-21 11:09:47 | 日記



 こんにちは。

 今日は、研究大会でのコメントです。

 時間が10分しかないので、調子にのって話しているとあっという間にオーバーしてしまいます。

 時計をちらちらみながら、話しました。

 細かいことは省略し、おおざっぱな内容を以下に載せます。 


1)「学ぶ意欲を高める」と2)「学ぶ意欲を持続させる」についての助言(要旨)=10分
 きょうみなさんの発表は、生徒たちが課題や問題をみつけて解決していく授業となっています。系統的に知識を生徒に教えるものとは対極にあるやりかたです。歴史的にみてみると、社会科創設時にはじまった「問題解決学習」の流れをくむものです。この問題解決学習を推進するうえでとりわけ大切なのが「主体性」であり「意欲」というものでしょう。
 この意欲をたかめるためには、先生方がおっしゃったようにさまざまな方法があると思います。それを持続させるために適切な指導の下で討論する。そこでさまざまな意見をきくことで自分の変化を意識する。そして自分の意見をかためていく。その知的体験が意欲を持続させるのでしょう。おそらくその際には主張があり、根拠をはっきり述べさせることが行われるでしょう。しかし時には、「怒り」「喜び」「悲しみ」といった情緒を明確にしていくというやり方もいいのではないかと思います。いつも理路整然と感情を抑え発言することが授業では求められます。それはもちろん大切なことなのですが、そうではない表現があってもいいのではないかと思います。個性的な主張を大切にしていくこともいいのではないかと思うのです。感情は意外と意欲につながるところがあるのではないか…そう思うのです。

3)「地域素材」と4)「多面的多角的に教える」について(要旨)=10分
 地域を教材化することの意味についてお話したいと思います。1)と2)のところでも申し上げましたが、終戦後社会科がスタートしたとき、地域はとても大切な学習の場でした。問題解決学習が中心となり、その舞台は地域でした。しかし、1960年代系統的学習が中心となり、受験戦争が激しくなっていき地域は軽視されていきました。生活面でもとくに都市部で地域が破壊され、異年齢同年齢どうしの人間関係は破壊されていきました。学習面でいえば、体当たりで地域にぶつかり、こどものすべての力を動員する場が消えていき、知識は教科書から注入され、思考は生活の場で試されることはなくなりました。
 その後、紆余曲折がありましたが、今日「地域を取り扱う」ことは確固たる一定の位置を占めています。歴史的な経緯をみてみると、地域の破壊に対する抵抗、概念のみの教育に対する抵抗がこの「地域学習」には込められていると思います。生徒を外につれていく活動は、いろいろめんどうなこともあると思いますが、復活してきた意味を考えるとき、これからも大切にしていかなければならないと思います。
 
 
 どんな発表があるかわからないので、助言者はよくきいていないといけません。

 事前にレジュメを読んでいても、発表はちょっとちがっていることはよくあります。

 先生方の熱意に少しでも応えられるようコメントしました。

 ーーーー
 
 大会がおわったあと、そのまま名古屋駅から﨑浜に移動しました(新幹線)。

 新幹線利用でポイントがたまったので、贅沢をしてグリーン車にのりました。

 




 ポイントを使わないで放っておくと、無効になるからです。

 楽ちんでした(うはは…)。
 

 今日も来てくださってありがとうございました(おしまい)

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