平凡であることの幸せ

人生は光に導かれる旅

☆Life is a journey towards the guiding light

2月24日は南国忌 (直木 三十五)

2009-02-19 | 本と雑誌

文学賞といえば 最初に思い浮かぶのは ともに昭和10年に制定された 芥川賞(純文学作品) 直木賞(大衆文芸作品)で 毎年2回 受賞作品が話題になります。

第140回芥川賞は 津村記久子さんの「ポトスライムの舟 」が、140回直木賞は天童荒太さんの「悼む人 」と 山本兼一さんの「利休にたずねよ 」が受賞されたのが記憶に新しいですね。

  ・芥川賞・直木賞作品! icon

さて、この芥川賞は芥川龍之介 と誰でも即答できますが 直木賞は直木・・・???誰だっけ?と名前を言えない方も多いのではと思いますが 私もその一人でした^^;。

何年か前 新聞で 

直木賞」で知られる作家 直木三十五(なおき さんじゅうご 本名 植村宗一 1891~1934)を偲ぶ恒例の法要 「南国忌」(2月24日 享年43歳) が 横浜市金沢区の長昌寺開かれた。「南国忌」は1930年代の代表作である「南国太平記」に因んでで名付けられたものである。

という記事を読み へぇ~~~と思い その時 恥ずかしながら初めてフルネームを知ったのでしたが 残念ながら私はいまだに直木三十五の作品を読んだことがありません。。。今度 八景島シーパラダイス横浜ベイサイドマリーナ・アウトレットパークに行くときでも 長昌寺に寄ってお参りさせていただこうかな。。。

直木三十五は大阪出身で早稲田大学を経て 時代小説作家 脚本家 映画監督でもあったそうですが 亡くなる前年 結核療養のため 横浜市の長昌寺近くの富岡に移住し 没後 同寺に埋葬されたそうです。

  *芸術は短く 貧乏は長し*  直木三十五

文学忌は 河童忌芥川龍之介  7月24日) ・ 桜桃忌太宰治  6月19日 )・ 憂国忌三島由紀夫  11月25日)・ 白桜忌与謝野晶子  5月29日)・ 菜の花忌司馬遼太郎  2月12日) などなど その作家の代表作に因んだ名前がつけられていますが 鴎外忌(7月9日) 康成忌(4月16日)などペンネームそのもので呼ばれるよりも ロマンがあって素敵だなと思います。

また 好きな作家の文学忌を知って お墓お参りに行ったり 作品にちなんだ文学散歩をするのもまた その作家の生涯や作品の背景を知ることにもつながり 文学の楽しさが広がるのではないでしょうか。  

 ☆ 私の関連blog  桜桃忌 08/06/19 

 ☆ 私の関連Blog 桜桃忌 <太宰 治> 07/06/22

*****追記*******

 昨日 NHKの「特報首都圏」で「天童荒太の世界 死をみつめ生を知る」を見て 天童さんの直木賞受賞作品である「悼む(いたむ)人」は 主人公 「静人」が 事件や事故などで亡くなった人を悼む旅をするという物語であることを知りました。

どんな亡くなり方をしても 死は平等であるのでは?・・生きることとは?と 常に小説の主人公になりきって考える手法での天童さん自身への問いかけ、亡くなった人の

誰に愛されていたか

誰を愛していたか

人にどんなことで感謝されたことがあったか

を知ることによって その人の「生」を知り 死を「悼む」・・・。

たとえ赤ちゃんであっても 両親を愛し 愛され その天使のような笑顔に感謝されたとか どんな悪人であっても幼少の頃とか どこかで愛され 愛し 感謝されたこともあったのではないか・・・など 天童さんのメッセージから 「生」とは「死」とは?とか 亡くなった人を「悼み」 亡くなった人の「生」を心に刻みずっと忘れないでいるこの大切さを考えてみたくなり 是非読んでみたい一冊になりました。

羯諦 羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提薩婆訶・・・ 

私の中でまた 般若心経の一節がぐるぐるとまわりだします  

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