平凡であることの幸せ

人生は光に導かれる旅

☆Life is a journey towards the guiding light

松谷みよ子さん

2006-05-30 | 本と雑誌

寺村輝夫さんと同じく 坪田譲治氏に師事し、「びわの実学校」同人でおられる松谷みよ子さんは龍の子太郎」(国際アンデルセン賞優良賞受賞作品)や「ふたりのイーダ」や「オバケちゃんシリーズ」をはじめ民話などの作品でも知られていますが、私は小さい頃から「モモちゃんシリーズ」(野間児童文芸賞、NHK児童文学奨励賞受賞作品)が大好きでした。そして二人の娘たちもまた モモちゃんのお話が大好きでした。モモちゃんシリーズは全6巻を40年にわたって書かれた作品で、松谷みよ子さんご自身の子育ての記録でもあるのです。

 1.ちいさいモモちゃん
 2.
モモちゃんとプー
 3.
モモちゃんとアカネちゃん
 4.
ちいさいアカネちゃん
 5.
アカネちゃんとお客さんのパパ
 6.
アカネちゃんのなみだの海

松谷さんの二人のお嬢様をモデルに、離婚なさり 若くして亡くなられた「パパ」のことなど、当時の児童文学の世界では タブー視されるようなお話だったのにもかかわらず、大Iyaiya 人気のシリーズとなった作品です。

1歳半から保育園育ちだった私は 当時母親が仕事を持っている子供が少なくて、保育園での生活は楽しい世界であると同時に 淋しいと思うこともある気持ちを 本の世界が表現してくれたのです。ですから 保育園を舞台にした「いやいやえん―童話」も大好きな作品でした。また、モモちゃんのお話の中に出てくる保育園の「赤ちゃん部屋」というのも身近な存在だったのです。

でも、モモちゃんのママは「育つ木」で パパは「歩く木」なので、小さな植木鉢の中に一緒にいると枯れてしまうばかりでなく、ママのところに死に神がやってくるのです・・という 離婚の表現は子供にとっても衝撃的なものでもありました。(小さな子供にとっても 理屈がわかるので)  そして 最後の「アカネちゃんのなみだの海」では、ママとお別れした後も お客さん♪になってきてくれたパパが、病気になり 「本当のお別れ」をする日がやってきたこと・・・。また、小さかったモモちゃんや アカネちゃんも長いシリーズの中で 本当に大きくなって成長する姿には 涙が止まらず 何度も読み返しました。幼い娘たちもかつての私と同じように夢中で読んでいました。

* 死んだ親が、あとにのこす たからものはなにぞ
  力強く男らしい それは  しごとのうた *

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松谷みよ子 プロフィール

1926年2月15日 東京、神田に生まれる。 坪田譲治に師事し、1951年、『貝になった子供』で第一回児童文学者協会新人賞を受ける。以後「モモちゃん」シリーズ(野間児童文芸賞)や「オバケちゃん」シリーズ、「ふたりのイーダ」「まちんと」などの戦争児童文学、
「龍の子太郎」(国際アンデルセン賞優良賞)の他、日本民話の会運営委員、「びわの実学校」同人 。松谷みよ子民話研究室を主宰する。

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