5月から6月にかけて この春社会人になった次女の都内での一人暮らしが始まり 部屋探しや引っ越しなど慌ただしく その上 いろいろな行事予定や高校時代のクラス会などが重なり 7月になってやっとのんびりできるようになりました。
6月は 作家 ミュージシャン 映画監督と ご活躍なさっておられる 大好きな 辻仁成さんの講演会が6日に帝国ホテルであり、テーマは「私という表現者」で 人間とはなんぞや・・というお話でした。 無宗教であるけれど 祈りのこころや シックスセンスがあること 瀬戸内寂聴さんとのご縁、 比叡山延暦寺の元三大師のこと、千住博さんが学長をなさっておられる 京都造形芸術大学の教授でいらっしゃることもそこに呼ばれたというご縁、「月族」かもしれないということなどなど・・・ 私も 辻さんとのご縁があるからこうしてファンになってしまったのだなあ。。。と 勝手に解釈しながら楽しくお話を聞かせていただきました。
今 各地で上映されている 辻さん監督 アントニオ猪木さん主演の「ACACIA (アカシア)」も 第22回 東京国際映画祭コンペティション部門にノミネートされ 辻さんの父親としての息子さんへの想いが伝わってくるプライベートフィルム的な作品。 まず映画の冒頭で 老人たちの顔のアップの映像に 世界でご活躍なさっておられる パリ在住の音楽家 半野喜弘氏の美しい音楽が流れ 早くも辻ワールドにひきこまれてしまいます。辻さんの老人に対するまなざしは 優しさとあたたかさ、尊敬の気持ちが感じられ そして忘れかけていた懐かしさを思い出し やさしい気持ちになるのです。 キャストも豪華ですし 持田香織さんが歌う 主題歌「アカシア」も大好き。この歌は yuma ちゃんのアルバム「光の子供」のために辻さんが作詞 作曲をしたものですが 辻さんもお気に入りで Liveでもよく歌っていらっしゃいます。
また 辻監督の7本目の日仏合作の新作映画 「paris tokyo paysage」も撮影に入られたとのことで そちらも楽しみ。
辻さんの作品である「サヨナライツカ」も 奥様の中山美穂さん主演で映画化されましたが 今度は韓国ドラマにもなるそうで キャストも誰になるか楽しみです☆
5月26日から 8月16日まで 国立新美術館で開催されている 「オルセー美術館展2010「ポスト印象派」の オフィシャルBOOK ― オルセー印象派ノート の執筆も辻さんで オルセー美術館の館長との対談や作品の紹介のほか モネやドガらの作品からインスピレーレーションを得た小説も書かれていらっしゃり、一枚の絵からストーリを紡ぎ出すのはよくあるけれど いろいろな画家たちの数枚の絵をつなげて小説を書く、という発想はとても新鮮で それぞれの絵からひとつのストーリーを創り上げるることで 絵の細やかな描写が より印象的に心に残ることも知りました。
特に このストーリー(或る女の一生)の最後の絵であるゴッホの「星降る夜」に添えられた小説の
<子供たちが順番に家を出ていく。再び、結婚当初のように、夫と二人きりの静かな生活がはじまった。私は四十代になっていたが、日々の忙しさに翻弄されているうち、自分の正確な年齢が分からなくなっていた。年齢が重要な世代ではなくなった、ということだろう。女である ことに変わりはないし、妻であること、母であることも一緒だ。(中略)子供たちがそれぞれの道を見つけて、着実な人生を歩きだしたことで、私はほっとしている。重要な役目を終えた後の、さわやかな達成感の中にあった。(中略)私たちは再び立ち止まり、流れ星が消えたあたりを見つめた。生まれた時は別々の人間として世に出たというのに、こうやって今は、伴侶として一心同体で生きている。この広大な宇宙に、私のことを自分のことのように思う人間がいることは奇跡といえる。いつかどちらかが先に死んだとき、残った方はこの星たちを通じて、相手の魂を思うことに、幸せの記憶を辿ることになるのであろう。私は今、終わりへと向かう生き方を、何より大事にしている。いつか訪れる最後の日まで、ゆっくりと愛を育んでいくのであろう。・・・・(中略) 瞬きをしたその次の瞬間、遥か彼方の大宇宙を流れ星が過っていった。>
という描写が 40代半ばの時に長女が大学を卒業して社会人として自立し 今年は同じく次女が自立と、気がつけばまた夫婦二人だけの時間に戻り 今 まさに 私自身の置かれている状況や心境そのもので 思わず何度も読み返してしまい このゴッホの絵のように 星空を、宇宙を見上げてしまうのでした・・・。
印象派といえば 私はモネの睡蓮の絵が大好きで 部屋に絵とおそろいの緑の小さな額に入った「睡蓮の池、緑のハーモニー」の絵を飾ってありますが モネと同じ時代に生きた 芸術家の ドビュッシーやヴェルレーヌもまた印象派と呼ばれ、私は辻さんの感性もこれらの印象派の芸術家たちに通じるものがあると日頃から思っているのです。
ですからまず このオフィシャルBOOKで 辻流アート鑑賞術♪をじっくりと学んでから 本を片手に名画鑑賞に出かけたいと思っています。
国立新美術館は 一昨年の「大回顧展モネ 印象派の巨匠、その遺産」以来なので楽しみ!鑑賞後はまた ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼでお食事してから 東京ミッドタウン デートもいいかも。。。♪
(期間中、「オルセー美術展2010」の展示会半券で素敵なサービス。があるとのことですし)
そして 6月12日は
辻さんことZINCが率いる ロックバンド「ZAMZA 」~Live 2010~月族~が渋谷のライブハウスWOMBで行われ 5月にリリースされた ZAMAのアルバム「月族」で しっかり予習?をして 作家 映画監督とはまったく違う ZINC(辻さん)の魅力にうっとりしたのでした。今回のアルバムでは 最初の「AMERIKA」にやられちゃいました♪(笑) いつもながら じんくん♪の 多才で若々しくエネルギッシュ なロッカーの姿や歌声に ここのところちょっと疲れ気味だったはずの私でしたが 一気に元気になってしまったのでした♪ もちろん公太さん(KOHTA)のドラムや 恩ちゃん(BANSHEE )のベース ヒロキ(Hiroki)さんのギターも最高~!ラウド&グラマラスな大人のロックバンドです♪
ライブにはちょっと遅刻してしまったので・・・Yさ~ん ありがとうございました♪ ^^
次回の Live 2010~月の黒点~ (7月27日) も 渋谷のChelsea HOTELであるそうですが さすがに 辻さんのライブや講演会は おっかけ♪というほど 行き過ぎなので 次回はちょっとおやすみします。。。っていうか 月に黒点なんてあったけ???
***************
帰りは レインボーブリッジをドライブ。もちろんドライバーはライブでもノンアルコール♪ 渋谷の首都高の料金所のところで 飲酒運転の検問があり マイクのようなアルコール検知器に息をふきかけたパパ。。。 息の方が臭いんじゃないかと 思わずおまわりさんが心配になりました。。。( ̄m ̄)ぷぷっ♪