平凡であることの幸せ

人生は光に導かれる旅

☆Life is a journey towards the guiding light

今年も楽しい時間をありがとうございました。

2005-12-13 | 日記
*(星)* 今年も残すところあとわずかになってまいりました。

皆々さまお揃いで 楽しいクリスマス&年末年始をお過ごしくださいませ。*(ツリー)*

年明けまで しばらくの間 Cafe をお休みさせていただきます。

今年も楽しい時間をたくさんありがとうございました。

来年もまた どうぞよろしくお願い申し上げます。 

  良いお年を  お迎えください *(音符)*

   ぱせりん  (ゆかり)
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春の雪 ~豊饒の海・第一巻~ 三島由紀夫

2005-12-07 | 日記
すべて 神聖なものは夢や思い出と同じ要素から成り立ち、
時間や空間によってわれわれと隔てられているものが、
現前していることの奇蹟だからです。
しかもそれら三つは、いずれも手で触れることのできない点でも共通しています。
手で触れることのできたものから、一歩遠ざかると、
もうそれは神聖なものになり、奇蹟になり、ありえないような美しいものになる。
事物にはすべて神聖さがそなわっているのに、
われわれの指が触れるから、それは汚濁になってしまう。
われわれ人間はふしぎな存在ですね。
指で触れるかぎりのものを汚し、しかも自分の中には、神聖なものになりうる素質を持っているんですから。


★〓★〓★〓★〓★〓

行定監督の三島映画 「春の雪」を観て
うっとりしてしまいました。
長女のすすめで 彼女に「豊饒の海」第一巻から第四巻までを借りて読み始めました。
三島由紀夫はあまり読んだことが ありませんでしたが 文章が天才的に素敵だと
あらためて思いました

三島由紀夫って 産湯につかった記憶があるそうですが
私も出生の記憶があるような気がするのです(笑)
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落葉樹 ~無数の枝わかれ~

2005-12-07 | 日記
落葉した広葉樹を見あげる。
太い幹から 無数の枝が空に向かって 
だんだんと細くなって、
枝分かれしている姿は
まるで海の底で息づく サンゴのよう。

人間や生物の神経網や血管のようにも見える。

生きるもののカタチが どこか共通している不思議。

それは地球だけなのかな?
宇宙の生物もそうなのかな?

川は 下流にいくほど太くなるから 
まるで反対。

宇宙には この神経網のようなカタチをしたものがあるのかな?

もし 宇宙が神様の体の中だとしたら
私たちの地球は その体を作る細胞のひとつに例えられるかしら?

もしそうだったら・・
ニューロンのシナプスのように
ひとつひとつの星が 他の星に
何かを伝達していけるかな?

でも 宇宙の中で この神経網のような
カタチをしたものを
私は 知らない。


冬が終わり 春が来て

この無数の枝に 新しい緑が生まれるように
どこかのだれかの 破壊されてしまった
神経も新しく再生されたらいいのにな。

歩けなかった人が 歩けるように。
見えない人が 見えるように。
聞こえない人が 聞こえるように。
こころが壊れてしまった人に笑顔が戻るように。


そして

この地球の美しさも 宇宙の星々に伝達されたら
ステキだな。



*(結晶)* By Yukari *(結晶)*

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「帽子」  西條八十

2005-12-07 | 日記
母さん、僕のあの帽子、どうしたんでせうね?
ええ、夏、碓氷から霧積へゆくみちで、
谷底へ落としたあの麦わら帽子ですよ。

母さん、あれは好きな帽子でしたよ、
僕はあのときずいぶんくやしかった、
だけど、いきなり風が吹いてきたもんだから。

母さん、あのとき、向こうから若い薬売りが来ましたっけね、
紺の脚絆に手甲をした。
そして拾はうとして、ずいぶん骨折ってくれましたっけね。
けれど、とうとう駄目だった、
なにしろ深い谷で、それに草が
背たけぐらい伸びていたんですもの。

母さん、ほんとにあの帽子どうなったでせう?
そのとき傍らに咲いていた車百合の花は
もうとうに枯れちゃったでせうね、そして、
秋には、灰色の霧があの丘をこめ、
あの帽子の下で毎晩きりぎりすが啼いたかも知れませんよ。

母さん、そして、きっと今頃は、今夜あたりは、
あの谷間に、静かに雪がつもっているでせう、
昔、つやつや光った、あの伊太利麦の帽子と、
その裏に僕が書いた
Y.S という頭文字を
埋めるように、静かに、寂しく。

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