家畜と人間

2011-07-27 12:32:27 | Weblog
今回の震災でやっぱりおかしいなと思うのが家畜に対する報道。
生活に困るからというのはわかりますが「かわいそう」というのがね。
かわいそうというのに出荷し食べるのは「それを食べなくては生きていけない」という思い込みが前提にあるのでしょう。
モンゴルとか農産物が育たず、放牧で生きていかなければいけない地域ならそれもわかりますが、日本ではそんなに必要なことではありませんからね。
みんな「自分が食べたいから」という欲で動いていることを忘れてしまっていると思います。
だって米なんて減反しまくっているのに、消費者は文句も言わないですよね?
牛なんて昔は耕作に1頭くらい飼うのが普通だったでしょう。
欧米でもやっぱり貴重品でしたからそんなに食べていませんでした。
普段は(採れる地域なら)豆などが主なたんぱく質源です。
ヨーロッパで昔ながらの暮らしをしている村では、年に1頭だけ解体してそれを血までソーセージにして1年間をそれでまかなっていました。
今は家畜も工業製品と同じで、大量に厩舎に押し込め抗生物質やホルモン剤を使って短期間で出荷しているものが多いですね。
それにまず飼料そのものを国内で作る土地がないのですから、そういうところで育てるのは無理があるんですよ。
環境から見ても世界で一番穀物を食べているのは家畜(6割)です~
食料不足はバイオエタノールや干ばつのせいではありません。
肉食をやめるとアフリカなどで飢えている人の食料がまかなえるくらいあるそうです。
牧場を切り開くので森林伐採など伐採、排泄物で環境汚染にもなっています。
報道でも「ぎりぎりまで太らせて出荷するので、はやく売らないと足に負担がかかって牛が歩けなくなる」と。
それはブロイラーやフォアグラと同じで、半分病気の牛ってことですね。
そんな不健康なものを食べても健康になれないと思います。
サシ(脂肪)が多くておいしいというのはこういうことなんだと思います。
肉食と腸内環境についてはこちらでも書いています。
そして食物連鎖のツケは自分自身に帰ってくるのでしょう。

家畜の一生についてはこちら
牛の一生
豚の一生
鶏の一生

これからは私たちも生活を見直さないといけない時期に来ていると思います。
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4 コメント

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家畜 (lilia)
2011-07-27 18:01:48
もう皆が「ベジタリアン」になることが不可能であるなら、もっと「肉食」を貴重なものにして欲しい。
ファーもそうですが、激安ショップでファーの小物とか売ってるの見ると、とても心が痛みます。
流通が多過ぎます!
 (paru)
2011-07-27 18:17:21
そうですね。
ゆったり放牧して、のんびり育てた牛で、毎日食べられるような値段じゃないのが普通だと思います。
高い嗜好品ですからねー。

ファーは昔うちの猫が食いちぎるのを見て、これは生き物で食い物なんだと思いました。
たけるはねずみのおもちゃ(うさぎ皮)を丸のみしたので、それからは人工毛のおもちゃ限定です。
猫には鶏の皮が置いてあるの同じ認識でしょう(爆)>liliaさん
利益優先 (マーフィー)
2011-07-29 16:38:41
私の母方も昔は農耕牛を一頭飼ってました。
よく働く素直な牛で、味噌を美味しそうにペロペロなめてたそうです。
私もかすかに覚えています。
いつも思うのは、狂牛病や鳥インフルエンザ、新型(豚)インフルエンザで、畜産の不自然さを知らせてもらってるのに、被害者扱いは農家だったり食べる人で、殺される家畜の生存権は無視されること。
こんな価値観が主体の社会では殺人事件など減らないなーって思います。
もしかしたら大災害も殺生のせい…?
家畜 (paru)
2011-08-02 18:09:14
口蹄疫は食べても害がないのに殺していたのに、セシウム牛は食べてはいけないのに殺して売っていておかしいですね。
苦しんで死ぬとストレスホルモンが出て、食べる人間にも影響があると聞いたことがあります。
むやみに殺生してはいけないという昔の人の教えは当たっていると思います。>マーフィーさん

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