米とダシ

2008-12-10 14:05:27 | Weblog
12/8の朝日新聞の記事にこのようなことが載っていました。
栄養化学の教授で伏木亨さんという方の記載で、「食の難局 ダシと米を見直そう」というものです。

要約すると、
日本は米しか作れない国である。
政府や経済界は米作りに冷淡であった。
海外からの穀物の無理な調達は貧しい国の食料を奪う行為
油脂や糖を豊富に使った食事はうますぎる、脳への刺激でやめられなくなる。
和食のダシは油と糖に負けないくらい欧米の食事に対抗できる。
ご飯は低カロリーで満腹になる。
主食として成り立つ。
食育には幼児期(小学校低学年くらいまで)の味覚の体験が重要。
米粉パンを作れば米離れが解決する問題ではない。

このようなものです。
マクガバンレポートのことも少し触れていたり。
旦那も「この人はわかってるよな~~」と言っていました。
なかなかこのようなことを科学的な立場から書く人がいませんものね。
小麦は同じ場所で連作ができないそうです。
日本のような狭い国で国民の食料をまかなうにはパン食では無理です。
また国民一人当たりの水資源は少ないです。
山国ですから河川は急で栄養分もあっという間に流れてしまいますが、水田を作ることによってそれを生かし、役立てることができます。
豊かな栄養分は海へも影響があり、汚染されない水田を作ることにより、海洋生物も育ちます。
肉食では余りすぎた糞は堆肥にするには多すぎて土壌汚染を起こしていますし、
世界の穀物を一番食べているのは家畜です。
飼育方法も密集した中で育てられ、向きも変えられないような狭い場所での飼育などひどいことになっている場合が多いです。
食の欧米化は穀物高騰の大きな原因になっています。
また肉の脂身には化学物質がたまりやすいですからそれも危険だと思います。
(人間も脳や子宮など脂肪の多いところに蓄積しやすい)
和食は世界的に見ても優れた食事ですが、砂糖を使ったり、インスタントであるとその良さをつぶしてしまいます。

砂糖による低血糖症や肉食の汚染などもわかっている方なのかもしれませんが、そこまで書くと業界からクレームが来ますからね。
(家畜の飼育はカテゴリの「動物」のところで書いています)
調べてみるといろいろと本を出されているようで、この内容に似た記事でした。
ダシは面倒なイメージがあるからやらないのでしょうか?
うちは昆布や椎茸は水につけて密閉容器に入れ、冷蔵庫へ。
これで2日くらい持ちますし、和洋中なんでもいけます。
マクロビオティックでは煮干やかつおだしは使いませんが、こちらの場合でも簡単です。
いい煮干なら頭や内臓もそのまま食べられますから味噌汁にそのまま。
取り出す場合はオーブンでやけば立派な1品になります。
かつおぶしもからいりして醤油をまぶせば立派なふりかけです。
昆布なども細切りしてスープや味噌汁にしたり、干ししいたけと一緒に冷凍庫でためておき佃煮にしたり、捨てるところがありません。

あとこのような内容でも書かれているようです。
食に人間関係を復活させよう
普通の食事で十分
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする