「ぼんち」を読む

2008-01-16 23:53:43 | 演劇
ぼんち (新潮文庫)
山崎 豊子
新潮社

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音楽劇「ぼんち」に行く前に原作を読んでいます。
大阪の老舗のぼんぼんである主人公がしっかりもうけてしっかり散在し,妾も5人作って・・というあらすじで。
(ああ,今回もジュリーは女性にゆる~い役だ 笑)
女系家族のどろどろした感じから始まっているのが怖い~。
代々女系で婿を迎えてきた家なので姑達がすごい。
見合いで結婚した女性が子供を産んで,それが男の子だと不満。
さっさと嫁を離婚させてしまう。
原作者の山崎豊子さんは「華麗なる一族」や「白い巨塔」でも有名ですが,どちらも見たことがないのでわかりません(笑)
舞台を見る前は予習はした方がいいかな~と予感するものとしないものがあるので,その感覚にまかせています。
何も知らないからこそわかることもあるだろうし,新鮮な印象もありますからね。
以前ネットで歌舞伎に詳しい人と話すことがあったのですが,勘三郎が好きだというと「中村屋は手踊りだから腰が入ってない」とか「○○屋の○○は○○型だからいい」とか,団菊じじいみたいな話とか。
そういうところばかり見て役者さんの華やかさや言葉にならない感動とかないのかな~?かわいそうだなぁと思ってしまったことがあります。
座長(加納幸和さん)曰く,「見てないものはわからん!」だと思いますが(笑)
何も知らない高校生の方が案外核心をついた感想を言ったりするもんですし。

さて,「ぼんち」はもうすぐチケット発売のようで。
先行発売で買えるかもしれない?ので,同じく行きたい方はお知らせください(笑)
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NHK「プロフェッショナル」

2008-01-16 23:17:20 | 演劇
NHK「プロフェッショナル」坂東玉三郎さんの回を見ました。
歌舞伎の家庭の生まれではなく,芸養子となり50年。
幼い頃に小児麻痺になり右足が少し短いため,フェルトを入れているのだとか。
虚弱体質にいいかと始めた日本舞踊が歌舞伎へ入る一歩になったそうです。
女形としては背が高いので(173cm)いつも腰をかがめていなければならず,かなり体に負担となってきた役者人生。
孤高の人というイメージはこういうところからもくるのでしょう。
さらに年齢的なこともあり,健康管理にはかなり気を使っていらっしゃいます。
公演中は舞台が終わっても寄り道はせず,友人などと電話などで話す(声を使う)こともしない。
役者としていつか踊れなくなる日が来るでしょうが,将来のことよりも「明日のことだけ考える」とおっしゃっていたのが印象的。
明日のこと,の積み重ねが将来に繋がりますもんね。
一見ストイックなように見えますが,一般人でも同じだと思います。
日々コツコツと努力する人が将来の貯金(お金じゃないですよ~)を積み上げてゆけるのでしょう。
あと「無意識の美」というのもおっしゃっていた。
玉三郎さんはスキューバダイビングをされるそうですが,自然は人に見せるわけではないのに美しいと。
これはこうだ,と考えて作るものではないのでしょうね。
食べるものにもかなり気を使っていらっしゃることを本で読んだことがありますが,口に入れるもの,触れるもので人の性格も作られる部分がありますから,そういうものも影響しているのでしょう。
美輪明宏さんも病気になってしばらく休んでいらっしゃった時期がありましたが,今は(病気が原因かわかりませんが)魚は食べるベジタリアンだという噂ですが本当でしょうか?
TVでも「日本人はもともと菜食だったのよ」とおっしゃっていたそうです。
今まで病気になったことがなく何も気にしない生活をしている人よりも,どこかしら具合の悪い人が毎日健康に気をつけた努力をしていれば,結果的にマイナスがプラスになり健康に差が出るんじゃないかなぁ。
玉三郎さんはご本人が思うよりも続けられるんじゃないかなぁと思います。
観客も玉三郎さんを見習っていかないと,その素晴らしさが半分もわからない?なんてことにもなりそうな(笑)
この番組の後にBS?での団十郎さんの番組の予告がありましたが,半病人の顔という感じがして・・・その差に驚いてしまいました。
コメント (2)
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