いよいよ会議3日目の最終日。カンファレンスルームに入ると何やら座席にクリスマスプレゼントと様々な色のカードが置かれていました。このカードの色が後のグループディスカッションのメンバーの組み合わせとなっていたのです。
1.学校でスポーツを普及するにはどうするか?
2.日常生活のなかでオリンピック・バリューを普及させるためのユースの役割は?
というお題。特にユースの役割として思いの他、多くのNOCがユースオリンピック大会後に参加したアスリート達のアウトリーチプログラムをしっかりやっているということが分かりました。若者代表のロールモデルとして活躍、または体験を発信する機会があるのはいいことですね。
最後は、若者たちが壇上に登ってプレゼンテーション。政策、練習、可能性の3つのテーマで発表し、フロアとの質疑応答が行われました。そこで、IOCの理事から、若者のパワーを多いに活かすという意味でもIOCの中に“Youth Commission”を作ることを提案していました。今年度で定年を迎えるロゲ会長から新たな会長になる来年が好機のようだ。このことをぜひIOCの理事会でも伝えてもらいたいものだ。
会議の最後に「アムステルダム宣言」を採択して会議は無事に終了。
今回の会議では、エリートスポーツといった「競技」ではなく、日常的な「スポーツ」についてフォーカスが当てられ、それを教育で振興や展開していくことの重要性が叫ばれていました。なかでも『アムステルダム宣言』にはスース世代に向けた教育者の果たすべき役割の重要性が触れられています。対象は、監督やコーチ、トレーナーなどの指導者、さらには親を含めた取り巻き全員です。また、今後、一層教育によってスポーツが広がり、振興されることで平和な社会を希求するというIOCのスタンスが確認された会議でした。
宣言はこちら→
8th WORLD CONFERENCE ON SPORT, EDUCATION AND CULTURE THE AMSTERDAM DECLARATION