近事変々

思いつくまま、気の向くまま綴る「おとりん」のサイトです。
※表題の「変々」は字面の遊びです。(念のため)

天竺葵(てんじくあおい) = ゼラニューム

2006-10-31 09:51:31 | 花好きずき
ちょっと変わった花びらでピンク色のものは、釣鉢にして
玄関先に吊るしてあるが、花茎は3本ほど出ている。
白花のものは小さな鉢植えで、もう花は散ってしまっている。










【ゼラニューム 】

 (Ivy geranium)

・風露草(ふうろそう)科。
・学名 Pelargonium zonale
Pelargonium : テンジクアオイ属
zonale : 環状の紋のある
Pelargonium(ペラルゴニューム)は、
ギリシャ語の「pelargos(コウノトリ)」が
語源。実の形がこのくちばしに似ていることから。
・開花時期は、ほぼ1年中。
寒い冬でも、気温が最低10度くらいあれば
ずっと咲き続ける。
・色はさまざまです。
・南アフリカ原産。
江戸時代にオランダから渡来した。
・以前、「ゼラニューム属」に属していたため
ゼラニュームの名前をそのまま使用して
今に至る。(現在はテンジクアオイ属)
・「ゼラニウム」とも読む。
・別名 「天竺葵」(てんじくあおい)

(出典:「季節の花300」)

散り始めた山茶花(さざんか)の大木

2006-10-30 10:03:19 | 花好きずき
家とは目と鼻の先にある高台の家に、山茶花の大木があり、今月の
初め頃からたくさんの花を開いていた。
何度かデジカメを持ち出してはいたのだが、どうも思うような写真に
ならなかった。
そんなこんなしているうちに10月も終りになるが、それに合わせる
かのように、花びらが散り始めてきた。








【山茶花(さざんか)】

・椿(つばき)科。
・学名 Camellia sasanqua
Camellia : ツバキ(カメリア)属
sasanqua : サザンカ(日本名)
Camellia は、17世紀のチェコスロバキアの
宣教師「Kamell カメル」さんの名にちなむ。
・開花時期は、10/10頃~翌2/10頃。
・花の少ない晩秋から初冬にかけて、朝夕の冷たい空気に
誘われるように咲き出す。
さびしくなった秋、冬の庭にいろどりを添えてくれる
ありがたい花です。

・椿(つばき)の漢名(中国名)「山茶花」が、いつの頃
からかこのサザンカの名前として間違って定着した。
読みは「山茶花(さんさか)」
→「茶山花(ささんか)」
→「さざんか」というぐあいに変化したらしい。
上記から、「山茶花」の漢字名も本当は誤用。
(どこかで椿とサザンカが混同されたのでしょう)
・日本が原産地。江戸時代に長崎の出島の
オランダ商館に来ていた医師ツンベルクさんがヨーロッパ
に持ち帰り、西欧で広まった。
学名も英名もサザンカ(Sasanqua)。

・花はとてもよい香り。
・1枚ずつ散る。(薮椿は花ごと散る)。
開花時期は、薮椿は春になってから、山茶花は秋から冬咲き、
と異なる。
また、寒椿とは、葉っぱも花も開花時期もほぼ同じで、なか
 なか見分けがつかないが、背丈でおおよそ区別できる。

(出典:「季節の花300」)

雨上がりの八手(やつで)の若葉は光り輝いていた。

2006-10-29 17:21:00 | 花好きずき
今朝ほどはまだ小雨が残っていたが、昼前から晴天となったので、
かねてから目をつけていた八手を写してきた。
花は小さいのだが、雨露に濡れた若葉が光り輝いていた。
八手の実といえば八手鉄砲の弾に使ったものだが、今はそんな
遊びを知る人も少ないことだろう。








【八手(やつで)】

・五加(うこぎ)科。
・学名 Fatsia japonica
Fatsia : ヤツデ属
japonica : 日本の
Fatsia は、日本語の「八(はち)」または
「八手(はっしゅ)」の読みに由来する。
・開花時期は、11/5頃~12/10頃。
・日陰でもよく育つ。
・掌状に7~11裂する葉を手に見立てたもの。
実際には7裂または9裂するものが多いようだ。
「八」は”数が多い”という意味からの命名。
・別名 「天狗の羽団扇」(てんぐのはうちわ)。
でかい葉っぱに魔物を追い払う力があると
考えられてこの別名になった。

(出典:「季節の花300」)

秋口に咲いているバラの花

2006-10-28 17:36:37 | 花好きずき
バラは春に咲くものと、秋にさくものとがあるが、うちにもいま
咲いているバラがある。
春先と違って、徒長した枝の先にぽつんと一輪といった感じに
なっている。
写真を撮る時期が悪かったので、もう花びらが萎れかかっている
し、なんという名なのかは皆目わからない。










【薔薇 (ばら)】

・薔薇(ばら)科。
・学名 Rosa : バラ属
Rosa(ローザ)は、
ギリシャ語の「rhodon(バラ)」や
ケルト語の「rhodd(赤色)」が語源。
・開花時期は、 5/ 1頃~11/25頃。
・とげのある木の総称である「うばら」または
「いばら」(茨)が、「ばら」に略された。
(「茨」は”とげのある、つる草”を総称したもの)

・つぎつぎに咲く。開花期間は長く書きましたが、
春(5~6月)と秋(9~11月)に咲くものが
多いようです(いろいろ種類がある)。
夏は暑いのでひと休み。
・甘い香り。香水の材料にも使われる。
・草丈が20~30cmで、花の大きさが3cmぐらいの
小さい薔薇を一般に「ミニ薔薇」と呼ぶ。
たくさん花をつける。
 
 (以下省略)

(出典:「季節の花300」)

木蔦 (きづた)も花盛り

2006-10-27 08:25:51 | 花好きずき
きのうの晴れ間もつかの間、朝から小雨が降りだして、地面が
濡れてきた。

前庭にデンと立っている木蔦 (きづた)は、父の代からからの
もので、株自体も大きく庭の主のような存在でもあるが、その
木蔦にびっしりと花が咲いている。
あまりじっくりと見たことはなかったが、よく見ると、形は小粒
だが、八手の花にそっくりである。










【木蔦 (きづた)】

・五加(うこぎ)科。
・学名 Hedera rhombea
Hedera : キヅタ属
rhombea : 菱形の
Hedera(ヘデラ)は
「キヅタ」の古代ラテン名。
・山野などに生える。
・字のごとく、茎から気根を出して
木や岩をはい登る。
・つやのある葉っぱ。
・秋に八手(やつで)のような花が咲く。
・別名 「冬蔦(ふゆづた)」

(出典:「季節の花300」)

つややかな葉と黄色い花、石蕗(つわぶき)

2006-10-26 09:14:47 | 花好きずき
日陰に咲く花のイメージもあるつわぶきの花も、陽射しの下では、
そのつややかな厚手の葉も、中心に咲く黄色い花もひときわ鮮や
かに輝く。
つわぶきは薬草でもある。
幼い頃、親父がつわぶきの葉を火であぶって、軽く揉んだものを
腫れ物に貼ってくれた記憶が、かすかに残っている。








【石蕗(つわぶき)】

(Japanese silverleaf)

・菊(きく)科。
・学名 Farfugium japonicum
Farfugium : ツワブキ属
japonicum : 日本の
Farfugium(ファルフジウム)は、ラテン語の
「farius(列)+ fugus(駆除)」が語源、
といわれるが諸説あり。
・開花時期は、10/15頃~11/末頃。
・葉は蕗(ふき)に似ている。
名前は”つや”のある葉から、”つやぶき”。
それが変化して「つわぶき」になった。
・きれいな黄色の花。
・冬から春にかけて、若葉をつみとって 塩ゆでに
するとおいしいらしい。
葉を火であぶったものは腫れ物や湿疹に薬効がある。
・九州名産の「佃煮キャラブキ」はこのつわぶきで
作られている。

(出典:「季節の花300」)

わが家の庭では最後の黄花コスモス、種もできていた。

2006-10-25 12:47:54 | 花好きずき
台風なみの低気圧も通り過ぎ、やや風はあるものの、すっきりとした青空
が広がっている。
わが家の庭には黄花コスモスがあちこちに咲いていたが、もうこの一株で
すべてなくなってしまう。
よく見ると茶色い種がいくつもできているが、毎年、自然に落ちるに任せ
てきた。
それでも、あちこちに芽を出し、夏になるとかなりの大株になり、オレンジ
色の花をたくさんつける丈夫な草花である。











【黄花コスモス(きばなコスモス)】

 (Orange cosmos)

・菊(きく)科。
・学名 Cosmos sulphureus
Cosmos : コスモス属
sulphureus : 硫黄色の,黄色の
Cosmos は、ギリシャ語で「飾り」の意味。
・メキシコ原産。
・6~10月頃開花。
・コスモスの仲間で、花色が黄色かオレンジ色なので
この名前になった(黄色の方が多いかな)。
・葉っぱはコスモスより太くギザギザ。
(コスモスの葉は線状)

(出典:「季節の花300」)

近くで見つけた白花たんぽぽと綿帽子

2006-10-24 09:26:56 | 花好きずき
低気圧の影響で、きょうも冷たい雨が降り続いている。少し風も出てきたよう
だが、これから段々ひどくなるのだろうか。

そんな訳で、きょうは、数日前に近くの空地で見つけた白花たんぽぽと綿毛
である。
中学生の頃に一生懸命覚えた記憶があるが、たんぽぽという漢字は「蒲公英」
と書くが、字面からはどうもピンとこない。
たんぽぽの花は春先に咲くものというイメージがあるが、いまでも近所には
たくさん咲いているし、そこにはまん丸の綿帽子も見られる。
幼い頃、茎ごとそっと折り取って、ふーと綿毛を吹き飛ばして遊んだことの
ある人も多いことだろう。









【蒲公英(たんぽぽ)】

 (Dandelion)

・菊(きく)科。
・学名 Taraxacum : タンポポ属
Taraxacum(タラクサカム)は、
アラビア語の「tharakhchakon(苦い草)」が
語源。
・開花時期は、 3/15頃~ 5/末頃。
・どこででも見かけるポピュラーな花。
・種子は風に乗って飛んでいく。
耳の中に入れないように気をつけましょう。

・種子の冠毛が丸く集まっているようすが
「たんぽ」(綿を丸めて布などで包んだもの)に似ていること
から「たんぽ穂」と名づけられ、「たんぽぽ」になった。
漢字の「蒲公英」は漢名から。

・英語名は「ダンデライオン」”ライオンの歯”。
(フランス語の dent de lionから来ている)
独特の葉のギザギザを、荒々しい獅子の歯並びにたとえた。

・関東タンポポと西洋タンポポの違い
→ 花のすぐ真下のところが
ベリッとめくれてるのが”西洋”、めくれないのが”関東”。
   都市近辺で見られるのは、ほとんどが帰化植物の「西洋タン
   ポポ」。(花の下のところがめくれてます)
・黄色い花が圧倒的だが、白花のものもある。
・たんぽぽの蜜(みつ)は、春の花々が咲くまでの蝶の貴重な食料と
なる。

・比較的若い葉を水にさらしてサラダにできる。
また、花は天ぷらにして食べられる。
また、葉を煎じて飲むと利尿剤として効く。
 (古くから薬用として使われている)
・別名 「鼓草(つづみぐさ)」
茎の両端を細かく裂くと、そり返って鼓のような形になるから。
また、「たんぽぽ」の名は、この鼓をたたいたときの音の
「たん、ぽんぽん」の略からきている、ともいわれる。

(出典:「季節の花300」)

秋の陽射しに鮮やかなコリウス=金襴紫蘇(きんらんじそ) 

2006-10-23 09:37:52 | 花好きずき
昨夜来の雨で外はいくぶん暗い感じがし、気温も低めで、最高
気温が4度も低くなるという予報が出ている。

つい先日のことだが、うちのすぐ近くのNさんというお宅の前を
通り過ぎようとした時、玄関先にある花壇のコリウスが真っ赤に
色づいていた。
真っ赤な葉の色と薄紫の花穂が好対照で、秋の陽射しに鮮やかな
彩りを見せていたのである。
その様子は、金襴紫蘇というだけのことはあり一見に値する。








【コリウス】

(Coleus, Painted nettle)

・紫蘇(しそ)科。
・学名 Coleus blumei
Coleus : コリウス属
blumei : オランダの分類学者
「ブルーム」さんの
Coleus は、その雄しべの形から
ギリシャ語で「Koleos(刀のさや)」と呼ばれた
ことに由来。
・インドネシアのジャワ島原産。
・色鮮やかな葉っぱが特徴。
とんがった紫色の花とともに秋によく見かけます。
・別名 「錦紫蘇(にしきじそ)」
「金襴紫蘇(きんらんじそ)」
紫蘇(しそ)に似ていて、かつ、葉っぱの
     色がにぎやかなところから。

(出典:「季節の花300」)

南国の花、ストレリチア=極楽鳥花(ごくらくちょうか)

2006-10-22 09:37:38 | 花好きずき
きのうは板橋区民まつりに行ってきたが、区民まつりといえば
極楽鳥花といわれるストレリチアの切花が引っ張りだこである。
ふつうは温室でしかお目にかかれないので、八丈島の物産を売る
出店では、飛ぶように売れていた。

【お店の看板になっていたストレリチア】



【「季節の花300」から拝借した写真】



※「季節の花300」のリンク先は、"http://www.hana300.com/"


【極楽鳥花(ごくらくちょうか)】

(Strelitzia, Bird of paradise)

・芭蕉(ばしょう)科。
・学名 Strelitzia reginae
Strelitzia : ゴクラクチョウカ属
reginae : 女王の
Strelitzia(ストレリチア)は、
イギリスのジョージ3世の妃の
「ストレリッツさん」の名前にちなむ。
・南アフリカ原産。明治初期に渡来。
・花茎の先端に、鳥のくちばし状のこれがとても目立つ。
オレンジ色の萼(がく)をもち、じつにユニーク。
温室植物園に行くとよく見かける。
・「極楽鳥」は
”風鳥(ふうちょう)”という鳥の別名で、金色の美しい
 飾り羽を尾の部分にもつ。
この鳥に似ている花、ということで「極楽鳥花」と命名
 された。

(出典:「季節の花300」)