近事変々

思いつくまま、気の向くまま綴る「おとりん」のサイトです。
※表題の「変々」は字面の遊びです。(念のため)

2番手宮国が2回を無失点 韓国・SKに逆転勝ち。

2012-02-28 09:58:28 | 読売ジャイアンツ
宮国、実戦7回連続無失点!SK打線手玉も「いまいち」 ― スポーツ報知

◆アジア・スプリング・ベースボール 巨人3―2韓国・SK(27日・那覇)

 巨人の宮国椋丞(りょうすけ)投手(19)が27日、地元でのラスト登板を飾った。韓国プロ野球・SKとの練習試合(那覇)に中継ぎで3回から登板。変化球主体の投球で2回を1安打無失点に封じた。
「制球が悪く、球がいってなかった。勉強になった2イニング」と淡々と振り返ったが、これで実戦は3試合計7イニング連続無失点。近未来エースの進化が止まらない。

巨人・宮国、3戦〆て7回0封 ― サンケイスポーツ

原監督、藤村&大田に愛のゲキ!消極的守備に激怒! ― スポーツ報知

韓国SKに逆転勝ち 宮國投手が2回無失点 ― 巨人軍公式サイト

【おとりんの一言】

沖縄キャンプ最終戦となった韓国・SKとの練習試合は、前日の雨で投手陣がスライド登板となった。
先発の沢村は投球に難があり、前回ほどの球威もなく初回に2点を失い2回で降板したが、地元でのラスト登板となった2番手の宮国が好投、2回を1安打無失点に封じこめた。

打線は五回に大田の2ベース、六回に藤村の2ベースで同点とし、八回に代打・阿部のタイムリーで逆転し僅差で勝利を納めた。
しかし、大田・藤村が共に守備面での手落ちを監督に指摘され、猛省を余儀なくされた。

3月からはオープン戦が本格化し、選手も実践の感覚を磨くことになる。
選手にとってはサバイバル・レースになることだろうが、誰がキャンプでの成果を維持できるのかという興味も尽きない。

ボウカー先制2ラン、村田、左越え弾丸2号も、ミスミス逆転負け。

2012-02-26 11:15:49 | 読売ジャイアンツ
村田、古巣にキツい挨拶 初対決で“恩返し弾”― スポーツ報知

◆オープン戦 DeNA4―3巨人(25日・那覇) 

巨人の村田修一内野手(31)が25日、横浜DeNAとの初対決で“恩返し弾”を放った。同点の6回、ジオからオープン戦2号となる左越えソロ。昨季まで9年間所属した古巣に強烈な一発を浴びせた。
新外国人のジョン・ボウカー外野手(28)も初回に右翼席へオープン戦1号2ラン。新加入の大砲がそろって結果を残した。

“巨砲”村田だ!いきなり古巣撃ちダ~ン ― サンケイスポーツ

敗軍の将語らず…原監督「ここであえて言う必要ない」 ― スポーツニッポン

ボウカー、村田が一発放つも逆転負け ― 巨人軍公式サイト

【おとりんの一言】

投手陣はゴンザレス、東野、星野、高木が登板したが、ゴンザレスはボウカーの先制2ランを守り切れず同点に追いつかれて3回で降板、2番手東野は3回4奪三振無失点と好投した。

試合は6回表に村田の逆転ソロが出たが、8回裏に4番手の高木がエラー続きで3-4と逆転を許し、そのまま押し切られた。
雨中の試合とはいえ両チームは同じ条件なのだから、やはり、エラーによる失点はオープン戦といえども致命傷である。

先発・塩見、新球に課題、3回で2披弾5失点。

2012-02-26 11:10:08 | 楽天イーグルス
楽天・塩見、5失点も「試したいこと試せた」 ― サンケイスポーツ

(オープン戦、日本ハム7-5楽天=六回裏一死降雨コールド、25日、名護)

楽天は田中に続く先発2番手として期待される2年目の塩見が、対外試合初登板。オープン戦の開幕投手を任された左腕は、日本ハム打線に3回7安打5失点と打ち込まれた。
「スライダーの精度がまだまだ。きょうは全体的に試したいことは試すことができた。5失点だけど、次につながると思います」


北区のさんぽみち(2)・・・「赤羽・志茂エリア」【後編】

2012-02-24 15:15:05 | 近事変々

荒川岩淵関緑地の右手、赤水門のそばには「荒川水上バス」の船着場である ⑤ 岩淵リバーステーション(志茂5-41先) があるはずなのだが、うっかり見過ごしてしまったので写真は無い。
(現在、「荒川水上バス」は運行を休止 している)

 

土手際を歩いて ⑥ 旧岩淵水門(赤水門・志茂5-42-6先) の所まで行ってみた。
荒川と隅田川が分かれる場所に大正時代に造られた水門で、昭和57年まで使われていたが、老朽化に伴い新水門(青水門)にその役割を移したものである。
旧岩淵水門は「日本の近代土木遺産」、「東京都選定歴史的建造物」、「北区景観百選」にも認定されている。

 



岩淵水門と荒川/北区景観百選
www.city.kita.tokyo.jp/misc/100select/01/01_07.htm

赤水門を渡った先は 「荒川赤水門緑地」 となっており、荒川リバーアートコンテスト特賞を受賞した青野正さん作の 『月を射る』 という、やや奇怪なオブジェが建っている。
赤錆びたこのオブジェをはじめて見る人は、一体なんだろうと思わされるに違いない。

 

また、この広場の木立の右端には、昭和13年から昭和19年にかけて荒川の土手で行われていた 「全日本草刈選手権の記念碑である 「草刈の碑」 もあり、碑文には「農民魂は 先ず草刈から」と記されている。

 

赤水門から少し先にあり、現在使われている 「岩淵水門(青水門) の所にも行ってみた。

 

赤水門の所まで戻って志茂橋に至る階段を下りると、橋のたもとに ⑦ 荒川治水資料館 amoa(あらかわちすいしりょうかん・志茂5-41-1) がある。
荒川知水資料館は荒川流域の人と情報の交流、また北区における河川公園管理の拠点としてこれらの機能を集結させる形で平成10年3月に開館したものである。

 

資料館の前には、荒川放水路と旧岩淵水門の完成を記念した 「治水大成碑」や、荒川放水路完成後、水位の異なる中川との船の通航のために建てられた閘門の遺構である 「船堀閘門頭頂部」 が置かれている。

 

荒川治水資料館
www.ara.go.jp/amoa/index.html

志茂橋を渡って左折し、土手沿いの道をしばらく進むと、志茂小学校の跡地に整備された 「志茂ゆりの木公園 (志茂5-18) に至る。
 
 

公園と道路を挟んだ右側には ⑧ 熊野神社(志茂4-19-1) がある。

紀州熊野三社権現を勧請した下村(現在の志茂)の鎮守であり、御祭神は伊邪那岐命(いざなぎのみこと)、伊邪那美命(いざなみのみこと)、事解之男命(ことさかのおのみこと)である。
毎年2月7日に行われている白酒祭(オビシャ行事)は、北区の無形民俗文化財に指定されている。

 

熊野神社(北区志茂)/浮間わいわいネット
www.ukima.info/meisho/kaiwai/kumano/honden.htm

熊野神社の白酒祭/北区の歴史と文化財
www.city.kita.tokyo.jp/misc/history/history/da46.htm

白酒祭(オビシャ行事)/浮間わいわいネット
www.ukima.info/meisho/kaiwai/kumano/sirozake.htm

このコースの最後は、熊野神社から5分ほど先にある 西蓮寺(さいれんじ・志茂4-30-4)である。
帰命山阿弥陀院と号する真言宗智山派の寺院で、御本尊は阿弥陀如来坐像である。

 

西蓮寺(北区志茂)/浮間わいわいネット
www.ukima.info/meisho/kaiwai/seirenji/hondo.htm

木造阿弥陀如来坐像/北区の歴史と文化財
www.city.kita.tokyo.jp/misc/history/history/da44.htm

境内には弘安九年(1286)の年号銘だけのものなど十余基の板碑があり、北区の有形文化財(歴史資料)に指定されている。
また、納骨堂だそうだが、 「寂光堂」 と銘する珍しい建物もあった。
   
 

西蓮寺板碑群/北区の歴史と文化財
www.city.kita.tokyo.jp/misc/history/history/da33.htm

西蓮寺からは、さして広くない志茂銀座商店街を南北線の志茂駅まで歩く。
途中、「志茂3-21」の表示がある電柱の所で右折すると北本通りに出るが、右角にあるコンビニの左側に2番の出入口がある。
 
 

さて、ここから家に帰るにはJR赤羽駅まで戻らなければならないのだが、志茂駅付近の詳細な地図を持っていなかったので、北本通りの信号を渡って路地に入った所で道を間違えてしまった。
志茂一丁目辺りをうろうろしていたら、幸いにも赤羽岩淵中学校の前に出た。
そこからなら赤羽駅まではさほど遠くないし、いくらか土地勘もあったので、どうにか迷わず到着することができた。


北区のさんぽみち(2)・・・「赤羽・志茂エリア」【前編】

2012-02-24 13:50:11 | 近事変々
「北区のさんぽみち」の2回目は「赤羽・志茂エリア」で、志茂・熊野神社の白酒祭の日にしようと計画していたのだが、あいにくと2月7日は朝から雨模様のお天気だったので、その日以来断念していた。
ここにきて、先日の火曜日(22日)は晴天で気温も高くなるというし、カミさんも研修会でいないというので、これ幸いとばかりに実行に移したところである。

北区のさんぽみち/赤羽・志茂エリア
www.city.kita.tokyo.jp/misc/kanko/data/c/index.html

赤羽・志茂エリア内観光スポット
www.city.kita.tokyo.jp/misc/kanko/data/c/list.html



まずはJR赤羽駅東口に出て線路沿いに北上、 都道445号線の交差点に至ると、目の前に ① 宝幢院(ほうどういん・赤羽3-4-2) が見える。
宝幢院は医王山東光字と合し、真言宗智山派に属する寺院で、御本尊は薬師如来である。
豊島八十八ヶ所の第45番札所でもあり、弘法大師像や六地蔵が祀られている。

 

 

宝憧院(赤羽)/浮間わいわいネット
www.ukima.info/meisho/kaiwai/houdouin/hondou.htm

宝幢院の門前には、江戸時代中期に建てられた岩槻道(日光御成道)の道標があり、北区の有形文化財に指定されている。

 

宝幢院(ほうどういん)前の道標(みちしるべ)/北区の歴史と文化財
www.city.kita.tokyo.jp/misc/history/history/da219.htm

宝幢院をあとに赤羽岩淵駅方面に進む。
北本通りの赤羽交差点を渡り、右手の大満寺裏手にある ⑫ 正光寺(しょうこうじ・岩淵町32-11) を訪ねる。

 

正光寺は天王山淵富院と号し、浄土宗本派の寺院であり、御本尊は阿弥陀如来である。
境内には10mほどある聖観世音菩薩の立像が鎮座している。

 
 
昭和53年(1978) ホームレスの失火により本堂を焼失、以来33年もの間再建されないまま境内は駐車場と化し荒廃状態だった。
2010年、浄土宗開祖法然上人八百年大遠忌を記念して本堂建立が決まり、2011年7月に完成したとのことだが、境内も整然と整備されていた。



正光寺/浮間わいわいネット
www.ukima.info/meisho/kaiwai/shokoji/kannonzo.htm

正光寺の山門前から路地を抜けて北本通りに出る。
右折して間もなく新荒川大橋が見えてくるが、そのすぐ手前に、23区内唯一の蔵元、「丸眞正宗」で名高い  ② 小山酒造(こやましゅぞう・岩淵町26-10) がある。

 

建物右手の生垣の中に、 「史蹟 岩槻街道岩淵宿問屋場後之碑」 という石柱が建っているが、岩淵宿に関する説明板などは見当たらない。
建物に沿って路地を入ると、 「愛酒報国」 という古びた看板のある工場があった。
現在は、ここで酒造りが行われているらしい。

 


小山酒造/浮間わいわいネット
www.ukima.info/meisho/kaiwai/shokoji/koyama.htm

路地をさらに進んでいたところ、なんと、 ③ 八雲神社(やくもじんじゃ・岩淵町22-21) の参道正面に出た。
日光御成道の第一の宿場として栄えた岩淵宿の鎮守社であり、御祭神は須佐之男尊(すさのうのみこと)である。

 

八雲神社/浮間わいわいネット
www.ukima.info/meisho/kaiwai/yakumo/honden.htm

二の鳥居脇に 「岩渕町 町名存続之碑」 があるが、これは、昭和37年5月に「住居表示に関する法律」が公布され、北区も住居表示の変更を進めたが、岩淵一丁目の住民は由緒ある岩渕町の名を守るため町名存続運動を展開した。そのことを記念したものである。

 

八雲神社/北区の歴史と文化財
www.city.kita.tokyo.jp/misc/history/history/da80.htm

八雲神社の参道を出て右に行くと、すぐに新河岸川に架かる岩淵橋である。
岩淵橋を渡った先に、赤水門を眺めながらバーベキューが楽しめる ④ 荒川岩淵関緑地(あらかわいわぶちぜきりょくち・岩淵町23-45先) がある。

 

 

韓国・ハンファに大勝。初対外試合の杉内、二番手で3回無失点6K。

2012-02-24 11:07:45 | 読売ジャイアンツ
先発・ホールトンも3回無失点。ボウカー先制2ラン、阿部も4番で初アーチ。

杉内のスライダーに阿部も仰天!3回6K無失点 ― スポーツ報知

◆アジア・スプリング・ベースボール 巨人14―0ハンファ=特別ルール=(23日・那覇)
巨人・杉内俊哉投手(31)が23日、圧巻の6Kで本領を発揮した。ハンファ(韓国)との練習試合に4回から登板。巨人移籍後、初の対外試合は、3イニングを1安打無失点。
スライダーに落差のあるチェンジアップで、毎回の6奪三振。6回1死二塁では、空振りを奪った4球目のスライダーの変化が大きく、打者の右膝付近に直撃する場面も。
背番号18に、いよいよエンジンがかかってきた。

G・ホールトン0封!“裏ローテ”おまかせ ― サンケイスポーツ

4番に待望の一発!阿部 今季初安打は特大2ラン ― スポーツニッポン

第5クール最終日 韓国ハンファに14対0 杉内投手3回0封6奪三振 ― 巨人軍公式サイト

【おとりんの一言】

練習試合とはいえ、14―0と韓国のハンファを寄せ付けず圧勝。
投手陣は、先発のホールトン、二番手の杉内共に3回無失点と仕上がりの早さを見せた。
打線も、ボウカーが先制2ランを含む4打点と好調を持続、4番に座った阿部も待望の初アーチを放つなど、順調な仕上がりを見せている。

ニュースで知るだけだが、各選手がこんなに順調なのには怖いくらいの感じがする。
とにかく、怪我だけはしないように、十分気を付けて開幕に臨んで欲しいところである。

焦った? 内海、初対外試合は2ラン浴びて3回3失点。

2012-02-23 09:56:37 | 読売ジャイアンツ
内海「焦った」2回まで無安打も3回3失点 ― スポーツ報知

◆練習試合 巨人6―4LG=特別ルール=(22日・那覇)

先発した巨人の開幕投手候補の内海哲也投手(29)は3回3失点の乱調だった。

 最後まで表情はさえなかった。登板後の内海は終始、硬い表情だった。「自分を見失って思うようなリズムで投げられなかった。悔しい」。結果を求めた今季初の対外試合で3回3安打3失点。不本意な投球だった。

巨人・松本哲3安打!センター争い本格化 ― サンケイスポーツ

育成の星また快投!大立 “2回4K”あるぞ開幕1軍 ― スポーツニッポン

第5クール2日目 韓国LGに勝利 石井選手3打点 松本選手3安打 ― 巨人軍公式サイト

【おとりんの一言】

昨年最多勝を上げ、開幕投手候補でもある内海が対外試合に初登板、韓国・LG相手に2回まで無安打も、3回に2ラン浴びて3失点と課題を残した。

一方の打線は、中堅のレギュラーを争う松本と大田が共に存在感をアピール、西武から戦力外となったベテラン・石井も3打点を上げた。
好調のボウカ―も代打できっちりと同点のタイムリーを放つなど、いい意味での競争が激化している。


移籍の上園、阪神戦に好投、3回無失点。

2012-02-23 09:53:38 | 楽天イーグルス
楽天・上園、虎狩り!古巣に強烈“恩返し ― サンケイスポーツ

(練習試合、阪神1-2楽天、22日、宜野座)

古巣にリベンジや!! オフに阪神からトレードで加入した楽天・上園啓史投手(27)が22日、阪神との練習試合(宜野座)に先発。3回3安打無失点に抑えて、2007年のセ新人王が開幕ローテ入りに猛アピールした。
試合も2-1で勝利し、星野仙一監督(65)もご満悦だ。

上園 古巣斬ってローテ入り“グイッ” ― スポーツニッポン

沢村、ビュンビュン150キロ、4番村田は満塁一掃、期待のボウカー初アーチ。

2012-02-22 12:06:38 | 読売ジャイアンツ
沢村、不安一掃151キロ!6キロ増97キロで「価値あるストレートを」 ― スポーツ報知

◆練習試合 巨人5─1楽天=特別ルール=(21日・那覇)

新たな沢村がベールを脱いだ。初回先頭。聖沢への2ボール2ストライクからの6球目だ。高めに外れたが、重低音ともにミットに収まった直球は、何と151キロ。まだ2月。対外試合初登板で、周囲の度肝を抜いた。「この時期にしては出ていると思います。このスピードを1回から9回まで持続できるようにしたい」。最後も150キロ直球で見逃し三振。筋力アップの成果を見せつけた。

巨人・村田、初4番で3点打 ― サンケイスポーツ

ボウカー 左腕攻略の来日1号 変化球も苦にしない ― スポーツニッポン

第5クール初日 楽天に5対1で勝利 村田選手が3打点の活躍 ― 巨人軍公式サイト

【おとりんの一言】

練習試合ながら、対楽天戦に沢村が先発、最速151キロの速球で2回を1安打無失点に抑えた。
初めて4番に座った村田も、初回満塁の好機に右中間似タイムリーを放ち3点を奪った。
二回には2番をテスト中のボウカーが初アーチを放ち、四回には長野のタイムリーで5点目を上げ楽天に快勝した。

どの選手も、この時期にこれだけの結果を残すとはちょっと驚きだが、これからのオープン戦も目が離せない。

「いたばしの郷土芸能」、ことしのゲストは「東都葛西神楽」。

2012-02-20 20:03:04 | 民俗・行事
毎年恒例の「いたばしの郷土芸能」の公演が、きのう、アクトホールで行われた。

四ツ竹踊り、獅子舞、田遊び、神田囃子は、それぞれ二つの保存会があるので、年ごとに交代で出演しており、内容自体は何度も見知っているものばかりなのだが、他地区からのゲストが来演するので、それを目当てに、毎年のように見に行っている。

ことしのゲストは、東京都の無形民俗文化財に指定されている「東都葛西神楽保存会」であった。
演目は後述するが、いわゆる里神楽の伝承団体で、江戸川区春江町(一之江地区)を活動拠点にしており、亀戸天神社や篠崎浅間神社の祭礼でお神楽を奉納している。

葛西の里神楽(東都葛西神楽保存会)/文化庁
www.kagura.gr.jp/kagura/detail.php?id=87

出演団体と演目は次の通りである。

◆四ツ竹踊り (大門四ツ竹踊り保存会)

 四つの竹片を片手に2個ずつ持ち、掌を開閉してこれを打ち鳴らしなが ら、歌に合わせて踊るも のである。

 【演目】 「伊勢音頭」・「田植歌」・「相撲甚句」・「ヤッサカ踊り」

解説によると、徳丸北野神社のものとは少し違うとのことだったが、歌も踊りも素人目にはどこが違うのか分からなかった。
あとでカミさんに聞いてみたら、歌の文句も違うし、大門の方がテンポが早いので、とても一緒には踊れないとのことであった。

◆獅子舞   (赤塚諏訪神社獅子舞保存会)

 いわゆる三匹獅子舞で、五穀豊穣と悪疫退散を祈願し、赤塚の諏訪神社と八幡神社に奉 納されている。
 徳丸北野神社のものとは、獅子頭の違いや「棒使い」がいないなどの相違点がある。

 【演目】 「街道めぐり」・「入羽」・「四方固め」・「祈願の舞」・「耕作の舞」・「歓喜 の舞」・「歌」・「納めの舞」

◆田遊び   (徳丸北野神社田遊び保存会)
 
つい先日(2月11日)、神社に奉納されたばかりなので、詳細は省くが、舞台では「呼び込み」の場面をしっかり見ることができた。

 徳丸北野神社の「田遊び」観覧記(その1)
 blog.goo.ne.jp/otorin_001/e/92d79e4703efb9ad4862aaec74961bea

 徳丸北野神社の「田遊び」観覧記(その2)  
 blog.goo.ne.jp/otorin_001/e/6a0f3339c0c0cd4d6cada9c33ef64da7

◆里神楽   (東都葛西神楽保存会) 

【演目】 「紅葉狩り」

 お神楽ではよく知られた演目である。
 信州の戸隠山を舞台に、平 維茂(たいらのこれもち)という武将が紅葉狩りに出かけ、ここに住む美しい姫に 扮した鬼を退治するという物語である。

 宴の酒に酔い潰れた維茂の様子を窺いながら、姫から鬼女、鬼女から姫へと、姫の時は「小面(こおもて)」、 鬼女の時には「般若」の面に被り替えて踊る場面が見どころである。

◆祭囃子   (神田流弥生囃子保存会)    
 (神田囃子) 

 【演目】 「屋台」・「昇殿」・「神田丸」・「鎌倉」・「四丁目」・「玉入れ」

 5人で構成される神田囃子なのだが、板橋にはときわ台の天祖神社に伝わる神田流神明囃子と弥生町に伝わる神田流弥生囃子がある。
 どこがどうとはいえないが、同じ神田囃子であっても、演奏にはかなりの違いがあるので、同 じ曲目で聴き比べてみたいものである。

◆里神楽   (成増里神楽保存会) 

 【演目】 「墨之江の三神」

 墨之江の三柱の大神、「三筒男神(上筒男神=うわづつおかみ・中筒男神=なかづつおかみ・底筒男神=そこづつおかみ)」が現れて、それぞれが祈願の舞を舞うというものである。
 上筒男神は白翁の面で悪鬼を祓うという折り紙と剣の舞、奉幣を持つ中筒男神は天下泰平の舞 、底筒男神は黒式尉(こくしきじょう)という面を付け、2枚の扇で波を描き、後悔の安全を祈る舞を舞う。

お神楽は完全なパントマイムなので、多少のあらすじが分かっていても、正直のところ退屈なのは否めない。
しかし、客席にはかなりの観客が残っており、最後まで熱心に鑑賞していた。

※板橋区の動画配信サービス「チャンネルいたばし」の「生涯学習課文化財チャンネル」で、板橋区指定無形文化財の動画を見ることができます。
興味がある方は、こちらをご覧ください。


動画配信サービス「チャンネルいたばし」・ガイドページ
www.city.itabashi.tokyo.jp/c_kurashi/001/001027.html