小樽のパパの子育て日記

日々のできごとを徒然なるままに2006年から書いて19年目になりました。
ヤプログから2019年9月に引越し。

ほんわかする話

2015-04-06 19:39:58 | インポート
先日見かけた市内某小学校の学校だよりに載っていた話。
ちょっとほんわかしました

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旗が可哀想…
風が強い日の朝、登校してきた1年生が、玄関前にいつもあげている交通安全の旗を見上げていました。強風のためバタバタと激しく音を立ててなびいていた旗に興味を持ったのです。私が「強い風に吹かれて寒いだろうね」と話しかけると「うん、寒そうだね」と答えました。「でも頑張っているね」と話しているうちに、旗がまるで人が頑張っているような会話になり最後には「夜も旗はあるの?」と尋ねてきたので、「そうだよ」と教えてあげると「なんだか可哀想だな」とつぶやいていました。掲揚されている旗への子どもなりの優しい思いから、子どもの感受性の水々しさに触れることのできた、爽やかな一日の始まりでした。

出典
http://www.otaru.ed.jp/temiyanishi-ps/tayori_12.pdf
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堕ちられない「私」

2015-04-05 11:44:28 | 図書館
図書館で借りた本



堕ちられない「私」 香山リカ著

不寛容な現代社会に生きる私たちにとって、がんばることをやめることは勇気の要ることのように見える。
しかし、成長や進歩という上昇志向を善とするイデオロギーで管理された現代社会において、破滅的な圧力から自分を解放するには、もっと本能に耳を澄ますべき。息苦しい場所からストンと堕ちる勇気を持つことができたときにこそ、本当の「生」の醍醐味が味わえる。

精神科医としての視点には、なるほどが多かった。以下、自分用メモ。
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坂口安吾
 <戦争は終わった。特攻隊の勇士はすでに闇屋となり、未亡人はすでに新たな面影によって胸をふくらませているではないか。人間は変わりはしない。ただ人間へ戻ってきたのだ。人間は堕落する。義士も聖女も堕落する。それを防ぐことはできないし、防ぐことによって人を救うことはできない。人間は生き、人間は堕ちる。そのこと以外の中に人間を救う便利な近道はない>

かつては寅さんのような何をやっているのか正体がしれないちょっと怪しい人が親戚や近所に一人二人いたものだが、そういう類の人はあまり姿をみることがなくなってしまった。今の社会は清く正しい生き方ができない人を排除しようとする空気が強い。

会社の売上に直接貢献していなさそうな社員でも実は目に見えないところで会社に役立っている場合があるが、ハマちゃんのような人材は会社に居場所がなくなってしまう。
成長と発展だけをひたすら目指している企業はこうした人材を評価する術をほとんど持ちえない。

リダンダンシーの要素は重要。一見、最も合理的かつ効率的に見えるものは、実は非合理的、非効率的である。

夢というと地球を一周するような遠い先にあるものだと思い込んでいるが、実際は幸せの青い鳥のように自分の足元にあったりするものなのだろう。この社会は「夢は遠くにあるもの」という錯覚を起こさせるのだ。

さして熱意がなくても目標を持ってしまう社会。目標を安易に持つくらいなら目標主義の無言のプレッシャーから真っ逆さまに堕ちてしまったほうがいい。そのほうがきっとその人らしい生き方ができるだろうから。
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小樽で育ったという彼女には親近感を感じますね。
著作は何冊か読んでいますが、この本も色々と考えさせられる良書だと思います。