きょうから、流鉄で令和2年2月2日(ニャンニャンニャン)を記念して、流山駅の立体イラストの制作過程がNHKEテレで紹介されるなど流鉄と関係の深い杉本聖奈(まりな)さんのイラスト台紙に令和2年2月2日の日付印が押印された乗車券セットの販売がスタートしました。
9時30分に流山駅に行くと、駅構内に特設の販売コーナーが出来ていて、鉄道ファンが並んでいました。
記念乗車券セットの飛び出す絵本のような台紙に、かわいい猫や流鉄のイラストを描かれた杉本聖奈さんは、先天性聴覚障がいと発達障がい傾向を併せ持って、人とは少し違う時間の中で成長していらしたそうです。きょうは、流鉄のスタッフの皆さんも聖奈さんも制帽に猫耳をつけて、とても素敵な朝を共有させていただきました。
記念乗車券セットの台紙にかわいい猫のイラストとサインを描いてくださる杉本聖奈さん(右)
きょう、サイン会の会場にもなった流山駅は「関東の駅100選」「房総の魅力500選」に選ばれています。
この流山駅から隣の平和台駅までは0・6キロ、歩いて行けるような距離ですが、沿線の人々にとって、なくてはならない6つの駅。
小金城趾駅で上り下りが交差しながら単線で往復運行しています。
カード全盛時代に、切符を買うという行為も新鮮です。
窓口で買える硬券乗車券に改札で鋏を入れてもらうと、幼い頃の自分と再会できたような懐かしさが蘇ってきます。
「関東の駅100選」「房総の魅力500選」に選ばれている流山駅
流鉄の各車両には、一般公募で名付けられた名称があり、それに合ったカラフルな塗装が施され、鮮やかな色で街中を走っています。
最初の愛称募集は1978(昭和53)年でしたが、私鉄ながら流山市の広報紙で愛称の募集や結果発表が行われていました。
初めて公募された愛称は「流星」号で、いまは2代目が走っています。
現在は、5種類の車両が現役。5色の車両は、今回の記念乗車券セットの台紙に、かわいい猫のイラストと一緒に描かれています。
令和2年2月2日(ニャンニャンニャン)のヘッドマークをつけた「さくら」号は「ワンマン運転」ではなく「ニャンマン運転」中。
流山市と松戸市を結ぶ、6駅全長5.7kmを11分で結ぶ私たちの大切な交通手段である流鉄。
「都心から一番近い森のまち」流山の“都心から一番近いローカル線”、それが流鉄です。
1916(大正5)年に町民の出資によって開業し、昨年7月に解散した崙書房から1978(昭和53)年に『町民鉄道の60年』が出版されるなど、広く沿線住民に親しまれています。
この極めて個人的なblog「おしる子日記」で流鉄を取り上げさせていただくのは昨年12月25日に初めて記念乗車券セットの話題をお知らせして以来12回目。我ながらホントに流鉄が好きなんですね。
流山駅から徒歩1分の焼き菓子屋fossette(フォセット)さんの「流鉄コラボBOX」
「流鉄×フォセットさんの菓子=流鉄コラボBOX」と発展するように、「流鉄×流山ジャズフェスティバル=流鉄ビア電車」と発展していきます。
みんなの流鉄は、さまざまな産業や文化と出会うことによって、さまざまな化学反応を起こし広がっています。
毎年、6月から始まる流山ジャズフェスティバルも今年の夏で10回目。
流鉄ビア電車の車内ライブ、車庫前ライブ、そして美味しい地元料理とお酒を楽しめる第10回流山ジャズフェスティバルと、そのタイアップ事業の流鉄ビア電車ライブ。
今年は、どんな進化で私達を楽しませてくれるのか!?いまからワクワクドキドキしますね。
「さくら」号の前で迫力のステージングを披露するモーニング・チャイルドの皆さん
車内でトロンボーンアンサンブルの息の合った演奏を聴かせる「ルリカケス」の皆さん
「我が家の猫はトラネコなので…」と言って、杉本聖奈さんに描いていただいた猫のイラストとサインは私の宝物です
記念乗車券セットを買うために並んだり、ホームで電車の写真を撮らせていただいたり、焼き菓子屋fossette(フォセット)さんにご無理をお願いして、開店前にお店の中で写真を撮らせていただいたり、きょうは、朝からいろいろなことがありました。
慌ただしい朝だったのに、穏やかな気持ちでいられるのは流鉄が醸し出す牧歌的で、家族的な雰囲気のおかげなんでしょうね。
穏やかな天候にも恵まれ、流鉄流山線「流山駅」を東西に繋ぐ跨線橋を歩くと、東側に真っ白な梅が満開で、ピンク色の「さくら」号を見下ろしながら春の訪れを感じさせる香りを漂わせていました。