オープニングとエンディングのMCはカントリーズの福田純一さん
12月24日(日)、クリスマスイブの午後のひととき、独りで流山福祉会館で毎月続けられている『南流山お笑いライブ』に行って来ました。
独りで……と言っても、行けばどなたかは見知ったお顔が。きょうも西尾段市議をはじめ何人か存じ上げている方のお顔があって一安心。会場では、開演前からBGMが流れてました(…と言ってもクリスマスソングではなく寄席の出囃子のような音楽でしたが)。
MCは甘いマスクに似合わない毒のあるトークで若い女性を中心に人気のカントリーズの福田純一さんです。きょうも素敵な女性ファンの皆さんが最前列に陣取って会場が華やかな雰囲気になっていました。
今回は、いつもと違うステージ展開のインタレスティングたけしさん
きょうは、『インたけテレビチャンネル』で初めてのリアルタイム配信を試みました。なんと視聴者が7人もいました。クリスマスイブなのに……。
いつもは、インタレスティングたけしさんがギター片手に歌っている時だけ客席が手拍子で参加しますが、きょうは、ギター演奏がない時でも手拍子によって噺を進める実験的なステージ展開に常連客もやや戸惑っていましたが、この企画をプロデュースされているゆきおとこさんは「完成に近付いている」と高い評価で新たな演出を讃えていました。
いつもよりパワーアップされた感じのおかっぺさん
次は吉本興業の「秘密兵器(のまま世に出ず、ずっと秘密の)」こと、おかっぺさん。舞台袖から「キンコーンカンコーン」と始業ベルの擬声についで「南流山お笑いライブの休憩時間だよー」と間延びした声があって、蝶ネクタイに半ズボンのおかっぺさんが登場。鉄板の「おぱんつー」を連発します。「きょうは皆さんの『お題』にお応えしますよー」と呼び掛けると、「サンタのおじさん」、「お餅」など季節を感じさせるお題の声があがります。寄せられた、どんなお題も最終的には「おぱんつーっ!」と決めポーズで会場を盛り上げました。
会場狭しと暴れまくるしんじさんの舞台芸はアートの域
白いTシャツに水色のジャージでお馴染みのしんじさんは、「ウォーッ!!」と奇声を発し、長髪を搔きむ擦りながらステージに登場したものの、ステージには留まらず、大広間に飛び降りて客席をいじる怪人的なパフォーマンスで会場の空気を一変します。ひっくり返ったり、噛みついたり、叫んだり、実に忙しい体力勝負的なステージングですが、瞬時に客席を観て、どこの客席なら大丈夫だろう、どのお客様なら喜んでくれるだろうと判断し、あのスピード感あふれる舞台展開をしていると思うと、ある意味天才的な芸人さんだと思うのはワタクシだけでしょうか。
トリを飾った地下芸人界の大御所、ゆきおとこさん
「週刊SPA!」12月26日号(19日発売)を片手に登場した、流山にお住いのゆきおとこさん。『水曜日のダウンタウン』へ出演された「S-1グランプリ」準優勝の様子が放送された直後に週刊誌から電話があったので、“背中で語ってやろう”と思ったら、「お顔です」と言うので“表紙”かと思ったら、「プロが買った5万円~専門家が納得の極上アイテム&サービスを一挙紹介!」という巻頭特集で、顔のケアの話だったそうで、紙面では「売れかけ中年芸人」と紹介されていたとか。「皆さん、きょうは『M-1』の日なのに、ここにいていいの?」と自虐的な話題で笑いを誘っていましたが、ピンの芸人さんは「M-1」には出場できませんものね。
福田純一さんとゆきおとこさんの掛け合いはまるで漫才コンビのようです
「令和を生きる昭和の男・ゆきおとこです。 よろしくお願いします。 ゆきおとこ、55歳。 昭和63年初舞台、昭和・平成・令和… 一度も売れたこと、ないです。 今日現在、売れる気配もないです! ゆきおとこです。うおんちゅー! でね、この話、こないだ、高校時代の友人にしたら お前もいい年なんだから 家庭でも持って落ち着けよ… そんな彼女いないんだよ バカ野郎、俺が紹介してやる 昔の友人って有難いですよね 涙出そうになって、もう一度、 そいつの目、見たら 片手、挙げて言われました。 お前の取り分50万な 偽装結婚じゃないかよ! ゆきおとこです。うおんちゅー! とぅげざー、どげざー」と、きょうは自己紹介的なネタも披露してくださったゆきおとこさん。カントリーズの福田純一さんとの掛け合いは、先輩芸人の優しさのような雰囲気が滲み出ていて観てみてほっこりした気分になります。
エンディングはいつもようにプレゼントがもらえるジャンケン大会です
福祉会館で無料で続けられている『南流山お笑いライブ』も、今年4月からスタートし、毎月最終日曜日の午後に続けられていますが、この4月から12月までの9か月の間に、長年連れ添った漫才コンビ「カントリーズ」の相方・えざおさん(江澤伸行さん)が惜しまれながら急逝されたのをはじめ、インタレスティングたけしさんが吃音を越えて漫談をしていたところSNSで炎上してしまい、新聞等で大きく取り上げられたり、愛するお嬢さんをガンで失った実父が監督する自主製作映画にゆきおとこさんがご出演されるなど、さまざまなドラマがありました。舞台に出演者全員が揃って「今年もお世話になりました」と頭を下げられるのを観て、そんな数々の出来事が走馬灯のように過ぎっていきました。ゆきおとこさんが少し「素」になってしまった瞬間を垣間見たような気がします。
ちゃっかり記念撮影に加えていただき思いがけないクリスマスプレゼント
南流山のお祭りという形でセンターと福祉会館が一緒に開催したイベントでも、この『南流山お笑いライブ』チームが参加しましたが、子どもたちがステージを駆け回るような事態になって何とも大変な騒ぎだったと聞いています。このステージを数に入れなければ、今回のライブが第9回目、そして、年明け1月28日(日)のライブが第10回目という「節目」の大会になります。無料のイベントとしてスタートしましたが、ノーギャラで遠くからいらっしゃる芸人さんもいて「せめて交通費くらい捻出できたら」と途中からおひねりというか投げ銭が自由にできる募金箱も置けるようになりました(毎月のように来ているワタクシは無料より気持ちがラクです)。
「キャー!」しんじさんの噛みつき攻撃
記念写真を撮っていたら、吉本興行に所属し、お笑いユニット「キュートン」のメンバーとして今夏から日清「カレーメシ」のTVCMにも出演している、しんじさんに噛みつかれそうになってビックリ!本当にサービス精神いっぱいの芸人の皆さんばかりです。帰りは、出口でお客様をお見送りして、気軽に記念写真や握手にも応じてくれます。
次回は、1月28日(日)午後1時から南流山福祉会館で開催される予定です。初笑いは『南流山お笑いライブ』で愉快に新年を迎えたいですね。ゆきおとこさん、インタレスティングたけしさん、おかっぺさん、しんじさん、そして、カントリーズの福田純一さん、今年もたくさん笑わせていただきまして、ありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。