「弥勒の月」 あさのあつこ著 光文社
「バッテリー」など児童小説(青春小説?)でヒットを飛ばしている人気作家の時代小説。
小間物問屋の若女将おりんの溺死体が見つかったところから物語がスタート。おりんの夫であり、小間物問屋の主人・清之助が背負った暗く、重たい陰の正体を少しずつ明かしていく形でストーリーは進展していく。
さすがにソツが無いというか、一定の水準は満たしていると思う。
でも、強烈に心に突き刺さる「何か」はないし、かといって、次のページをめくるのがワクワクしてたまらないようなエンタメ性もない。主要登場人物も強烈なキャラではないし、何のひっかかりもなく読み終えたしまった感じかな。
現代小説も2-3作は読んだものの、実は、ほとんど記憶に残っていない。
あまり、私の好みの文章ではないのかもしれません。