えーと、またちょっとより道をします。
あきれ果てたあまり、なのですが。
近藤長次郎本出版計画と龍馬 vol2に書いておりますような事情で、知野文哉氏の『「坂本龍馬」の誕生: 船中八策と坂崎紫瀾』を買ったわけなのですが、下のリンクでアマゾンをごらんになってみてください。
「よく一緒に購入されている商品」に、細野マサシ氏の『坂本龍馬はいなかった』という本があげられていますよね。
普通に考えて、『坂本龍馬はいなかった』というタイトルの真意は、「現在、世間一般で定説になっている龍馬像は、史料が提示してくれる実体からかけ離れている」ということだろうと思い、商品説明でも、「一次資料を丹念に読み込む」とか書いていますし、わたくしつい、知野氏のご本を予約すると同時に、買っちゃったんです。
一瞥、「ひえーっ!!! トンデモ本にひっかかっちゃた!!! 一次資料どころか、史料と名のつくものはまったく読んでないよ、この著者!!!」と放り投げました。
しかしまあ、買ってしまったことではありますし、ちょっとだけと、つい先日とばし読んだんです。
著者の言いたいことは、だいたい、こういうことです。
「坂本龍馬はいなかった! 現在、世間一般で知られている龍馬像は、坂崎紫瀾が作り上げたものである」 とまあ、ここまではいいんです。続いて、「実は龍馬は3人いたっ!!! 初代龍馬は大石団蔵、二代目は近藤長次郎、そして三代目が現在にまで語られている坂本龍馬で、薩摩が勝海舟と談合して作り上げたスパイであるっ!!!」
これほどわけのわからない妄想を延々と書き連ねられるって、この人、キチガイなの?????と、お口あーんぐり、です。
もしかしまして、奇書生ロニーはフリーメーソンだった!でご紹介しました加治将一氏のキチガイ本の上をいくかもっ!!!なんですが、加治氏のキチガイ本は文庫になってまた出ているみたいですし、細田マサシ氏の『坂本龍馬はいなかった』、去年の9月に第一刷、翌10月に第二刷になっていて、それなりに売れているらしいんです。
ギャグとしてもおもしろくもないこのキチガイ本が、なんで売れるんでしょうかっ???
お気の毒なのは、まっとうな労作であります知野文哉氏の『「坂本龍馬」の誕生: 船中八策と坂崎紫瀾』が、アマゾンでは、こんなトンデモ本と並べられまして、表紙を一見し、内容説明を読みましただけでは、どうちがうのか、さっぱりわからないことです。
本を選びますのに、出版社を見る、ということは、当然するのですけれども、歴史物にかぎって言いますと、例えば山本栄一郎氏の著作など、弱小自費出版社から、まともな本が出版されていることもありますし、栗原智久氏の『史伝 桐野利秋 』
は、史料を探索しました実にまっとうな桐野の史伝なのですが、当時、一般にはあまり知られていませんでした学研M文庫から出されました。
そして、例えば新人物往来社や文藝春秋社、新潮社など、名の知られた出版社でも、自費出版であることも多々ありますし、けっこうトンデモ本が出ていたりもします。
その顕著な例をあげますと、文藝春秋が延々出し続けていました李寧煕氏の万葉集が韓国語で読めるシリーズでしょうか。まったくのキチガイ本なのですが、推理仕立てで、当時、かなり売れたみたいです。
ふう。
私、近藤長次郎本も、おもしろおかしくトンデモ本にしちゃった方が、売れるんではないかい、というような気がしてきちゃいました(笑)
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あきれ果てたあまり、なのですが。
近藤長次郎本出版計画と龍馬 vol2に書いておりますような事情で、知野文哉氏の『「坂本龍馬」の誕生: 船中八策と坂崎紫瀾』を買ったわけなのですが、下のリンクでアマゾンをごらんになってみてください。
![]() | 「坂本龍馬」の誕生: 船中八策と坂崎紫瀾 |
知野 文哉 | |
人文書院 |
「よく一緒に購入されている商品」に、細野マサシ氏の『坂本龍馬はいなかった』という本があげられていますよね。
普通に考えて、『坂本龍馬はいなかった』というタイトルの真意は、「現在、世間一般で定説になっている龍馬像は、史料が提示してくれる実体からかけ離れている」ということだろうと思い、商品説明でも、「一次資料を丹念に読み込む」とか書いていますし、わたくしつい、知野氏のご本を予約すると同時に、買っちゃったんです。
![]() | 坂本龍馬はいなかった |
細田 マサシ | |
彩図社 |
一瞥、「ひえーっ!!! トンデモ本にひっかかっちゃた!!! 一次資料どころか、史料と名のつくものはまったく読んでないよ、この著者!!!」と放り投げました。
しかしまあ、買ってしまったことではありますし、ちょっとだけと、つい先日とばし読んだんです。
著者の言いたいことは、だいたい、こういうことです。
「坂本龍馬はいなかった! 現在、世間一般で知られている龍馬像は、坂崎紫瀾が作り上げたものである」 とまあ、ここまではいいんです。続いて、「実は龍馬は3人いたっ!!! 初代龍馬は大石団蔵、二代目は近藤長次郎、そして三代目が現在にまで語られている坂本龍馬で、薩摩が勝海舟と談合して作り上げたスパイであるっ!!!」
これほどわけのわからない妄想を延々と書き連ねられるって、この人、キチガイなの?????と、お口あーんぐり、です。
もしかしまして、奇書生ロニーはフリーメーソンだった!でご紹介しました加治将一氏のキチガイ本の上をいくかもっ!!!なんですが、加治氏のキチガイ本は文庫になってまた出ているみたいですし、細田マサシ氏の『坂本龍馬はいなかった』、去年の9月に第一刷、翌10月に第二刷になっていて、それなりに売れているらしいんです。
ギャグとしてもおもしろくもないこのキチガイ本が、なんで売れるんでしょうかっ???
お気の毒なのは、まっとうな労作であります知野文哉氏の『「坂本龍馬」の誕生: 船中八策と坂崎紫瀾』が、アマゾンでは、こんなトンデモ本と並べられまして、表紙を一見し、内容説明を読みましただけでは、どうちがうのか、さっぱりわからないことです。
本を選びますのに、出版社を見る、ということは、当然するのですけれども、歴史物にかぎって言いますと、例えば山本栄一郎氏の著作など、弱小自費出版社から、まともな本が出版されていることもありますし、栗原智久氏の『史伝 桐野利秋 』
そして、例えば新人物往来社や文藝春秋社、新潮社など、名の知られた出版社でも、自費出版であることも多々ありますし、けっこうトンデモ本が出ていたりもします。
その顕著な例をあげますと、文藝春秋が延々出し続けていました李寧煕氏の万葉集が韓国語で読めるシリーズでしょうか。まったくのキチガイ本なのですが、推理仕立てで、当時、かなり売れたみたいです。
![]() | もう一つの万葉集 (解読シリーズ) |
李 寧煕 | |
文藝春秋 |
ふう。
私、近藤長次郎本も、おもしろおかしくトンデモ本にしちゃった方が、売れるんではないかい、というような気がしてきちゃいました(笑)
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